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2006年12月02日

北海道立地質研究所海洋地学部

 地図を見ていると、小樽築港駅の近く、平磯岬の付け根あたりに「みなと資料館」というのが目に付いた。では見に行こうかと、十一月も終わりに近づいた週日にそれらしい建物の前に車を止める。外観は写真のような佇まいで、建物の後ろにショッピングモール「ウイングベイ」の大観覧車が見える。

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 この建物の入り口部分には小樽の「都市景観賞」のプレートが掲示されている。公的なオフィスの一部を一般に開放しているらしい雰囲気で、受付も見当たらないのでそのまま館内に入ってみる。

 玄関ホールの近くに資料展示コーナーがあり、海底調査に関する資料が並べられている。後ではっきりしたのだが、このオフィスは表題のもので、海洋や海底を対象にした調査研究を行う北海道立の研究所であった。

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 地質を対象にして研究を行っているので、写真のような北海道の岩石の標本などが、数は少ないけれど並べられている。忍路、天狗山、桃岩、高島、魚留の滝と小樽周辺の岩石の標本で、行ったことのある地名や、これから行ってみようかと思う地名が並んでいる。

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 展示棚には東海大学の海洋調査研修船「望星丸」の模型も飾ってある。この調査研修船は耐氷構造で、世界の色々な海域で調査、研修、親善活動を行っている。以前、この船を用いて行われた、日本近海海底でのメタンハイドレートの埋蔵調査に関する新聞記事があったのを憶えている。

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 廊下には研究の紹介のパネルが掲示してあって、海底地形を画像化する「サイドスキャンソナー」の説明もある。似た用語に「サイドルッキングレーダー」がある。こちらは航空機からマイクロ波を放射して地表の電波写真を撮影する。著者はマイクロ波ホログラフィーの数値的像再生技術や音響影像法が研究範囲であったこともあって、パネルを興味深くみる。

 この建物を「みなと資料館」とばかり思い込んで帰宅したけれど、インターネットで調べると、「みなと資料館」とは違う建物に入ったらしい。小樽の秘境探検はまだまだ続くので、「みなと資料館」の見学は次回に回そうと考えている。

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