2007年05月24日
小樽出羽三山神社
小樽に出羽三山神社があるというので見に行く。出羽三山は羽黒山、月山、湯殿山の総称で、本家本元のこの神社は羽黒山の山頂にある。月山(標高1984m)、湯殿山(標高1504m)は冬期間の降雪・積雪が多く参拝が困難なため、それぞれの山の神社を羽黒山(414m)に集めているため、社名がこのようになっている。小樽にこの名前の神社がある経緯については分からないけれど、本家の神社の信仰が小樽まで伝わって来たということであろう。
この神社のある場所は、赤岩登山と山中海岸散策路の分岐点になっているようで、神社の前の道にそれぞれの方向への道を示す標札が立っている。神社の傍に車を止めて、ここから歩いて行ったカップルがいたので、山歩きや海岸歩きの好きな向きには良く知られている場所のようである。今回はこの神社見学だけなので、自然遊歩道の方には足を延ばさなかった。
神社の境内は鳥居があり、石仏が並んでいる。パノラマ写真を撮って後で拡大して数えてみると33体あった。神社なら狛犬が通り相場だろうけれど、この神社はお地蔵さんと不動明王が対になっていて、少々型破りな神社である。社の横にある小屋には「出羽三山神社小樽教会」の看板が架かっている。神社の集会場は教会とも呼ぶらしい。
パノラマ写真を拡大してご覧になるには こちら まで。
この神社の裏側はパークゴルフ場となっていて、コースの番号の立て札が目に入る。森林浴も兼ねたパークゴルフは競技者にはよいかも知れないが、神社のすぐ裏でパークゴルフに興じられては神様もうるさかろう。こんな立地で、ここが秘境かどうかは一度の訪問では判じがたかった。
しかし、境内に使われなくなった井戸が二つあって、ポンプを残してコンクリートと鉄製の蓋で覆われている。井戸を覗き込むことが出来ないので、この辺りで水を得るために井戸を掘るとしてらどのくらいの深さまで掘らなければならないだろうか、が話題になる。井戸水を利用していた頃の情景を思い浮かべると、秘境の雰囲気が少しは湧いてくる。
- by 秘境探検隊長
- at 01:06
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