2007年07月25日
水道発祥の地碑
北広島市を貫く二つの大きな国道は36号線と274号線である。国道36号線は千歳市を通り苫小牧方面に抜ける。国道274号線は長沼町を通り夕張市から帯広市へつながる。国道274号線は札幌と道東を結ぶ重要道路であるけれど、日高山脈越えには片側1車線が続く部分が長く、ドライブには気を遣う道路でもある。国道274号線の西の里で野幌森林公園方向に折れて進むと西の里配水池の施設がある。
この施設の横に北広島の「水道発祥の地」碑がある。北広島のこの地区には水源となる大きな川がなく、水は井戸に頼った。昭和三十年代に飲料水と灌漑用の深井戸が掘られ、水道管を敷設して西の里開拓用水道が設けられた。昭和五十年代には漁川ダム(恵庭市)を水源とする石狩東部企業団からの給水が始まり、西の里も本格的水道の恩恵を受けることになり、地下水の利用には終止符が打たれた。
この北広島の水道事始めに関連し、水道発祥の地を記念した碑が建立され、西の里の配水地施設横にたたずんでいる。碑は年季物のようで、大理石の表面にそれが現れている。碑には碑文のようなものは無く、○印の水の字に発祥の二文字があるだけである。愛想の無い碑と言えばいえる。多分この碑を見にわざわざここまで来る人もいないだろうから、愛想を振り撒く必要もないのだろう。西の里の配水地施設の方は無人の施設らしく、施設内は立ち入り禁止となっている。
この碑の近くに西の里中学校がある。周りが自然に囲まれ田舎然としているので、市立の中学校というより田舎の町立の中学校の趣である。またこの辺りは農家や酪農家の農場や牧場が目につく。訪れた時には近くの畑に植えられたひまわりが群れて咲いていて、札幌の厚別区から少し車を走らせるとかなり広いひまわり畑を見ることができるとは、いままで知らなかった。
ここから野幌森林公園方向の道を通って厚別方向に出る途中に立命館慶祥高校がある。森林公園が迫ってくる農地の中に、高校の校舎が突然現れるのは、予想していないと少々驚く光景である。
- by 秘境探検隊長
- at 04:37
comments