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2008年10月14日

黄葉と雲

 見事な秋の黄葉や紅葉には、視線が吸い取られる。色づいた木の背後にある秋空、特に雲が秋の景観には欠かせない脇役、いや場合によっては主役である。緑の葉を煮ていくと黄色になり、それも焦げるほどまで煮て、その湯気が立ち上ったようにも見える雲が上にある。秋の空は油断ができず、今まで雲ひとつない空と思っていたら、いつの間にか雲が沸いていたりする。朝空にかなり厚い雲がかかっていると、色づいた山や街の地上の秋色を雲が吸い取っているようにも感じられる。

焦げ黄色 葉を煮た湯気の 立ち上り

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地の秋を 朝空雲が 色吸いて

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