2008年10月23日
秘境を歩こう講座ー銭函
「身近な秘境を歩こう」講座の08年秋の3回目は銭函コースです。JR銭函駅集合で今回は15名全員が参加で、欠席者がいないのは珍しいことです。JR銭函駅のプラットホームには「銭函」をデザインした駅名の案内が吊り下げられていました。
駅の近くの軟石造りの石蔵の喫茶店「大阪屋」を外側から見ました。壁にある魚は「八角」です。この喫茶店に、コースの終了後に受講生の何人かが寄ったはずです。講師の私は帰りの電車に駆け込んで乗ったので、何名が帰りに大阪屋に寄り道したのかわかりません。話は戻って、大阪屋から豊足神社に行き、境内に置かれている、爆破された日露戦争時代の機雷の残骸を見ました。
豊足神社から国道5号線まで行き、長谷部虎丈子の句碑と、石で社を模した御膳水宮を見ました。御膳水宮の碑の傍の、井戸の形の造りには水は湧き出るとは思われないのに、背後にひしゃくがあったのはちょっと解せませんでした。雪解け頃には、山からの水があるいは井戸に溜まるのかな、とも考えるのですが、周囲の状況からそんな感じもしません。ただ、がけのところに樋があって、ここから水が流れ出る季節があるのかもしれません。
御膳水から歩いて銭函にある「職業能力開発大学校」を見学しました。説明役は同校の恩田邦夫教授と佐藤龍司教授でした。見学時間も充分ではないので、簡単な説明を受けながら見て周りました。
機械学科の実習室で恩田先生が説明している様子です。国立大学より学費が安く、確実に技能が身につく大学校で、就職先での評価も高いので、この大学校の理解を深めてもらった上で、支援をお願いしたい旨の説明がありました。大学に限らず、高等教育機関はどこも大変な時代を迎えているようです。
情報技術科の佐藤先生の研究室では、ホログラフィーの像再生を見ながら、佐藤先生からホログラフィーの講義を受けました。かつての私の研究テーマがホログラフィーでもあり、私もこの技術について少々説明しました。原理はわからなくても、こんな技術が研究されているのだという点は、参加者にも理解できたはずです。
例年なら寒さの中を歩くことになったかも知れなかったのに、この暖かさで、歩くだけでも楽しい日でした。
- by 秘境探検隊長
- at 00:46
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