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2008年10月21日

秋の御膳水

 五号線で札幌の星置から小樽の銭函に入るころに御膳水という地名がある。1881年(明治14年)の天皇行幸で、艦船で小樽に着き汽車で札幌に向かった明治天皇が、沢水を飲んだという言い伝えからこの地名となった。御膳水宮と彫られた石が道路脇に置かれているけれど、車が通り過ぎるだけで、訪れる人も居ない。この碑と並んで長谷部虎丈子の句碑があり、「車組むや 一滴の油 地にひらく」の句がある。句碑の前に寒菊が咲いていて、殺風景な秋の景色に色を添えていた。

参詣は 落ち葉のみなり 御膳水宮

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一滴の 油に代わり 菊ひらく

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