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2008年10月30日

新琴似界隈の昔から現代へ

 11月29日の都市秘境巡りは地下鉄南北線の終点の麻生駅集合で、駅近くの新琴似の昔から麻生の現代を見て歩きました。今回は歩く距離が長く、参加者の一人が万歩計で計測した結果を教えてくれましたが、一万歩を超えていました。

 まず新琴似神社の境内と境内に隣接している屯田兵中隊本部の見学です。この本部の建物の中は資料館になっているのですが、見学日は休館日でした。事前に申し込みを行って、特別に内を見せてもらいました。屯田兵の子孫であるという責任者が来て説明してくれました。

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 屯田兵は北海道に三十七中隊が編成され、一中隊約百名だったそうです。各中隊本部で中隊長と下士官が仕事をする中隊本部の建物が建てられ、現存するものは三棟と聞きました。秘境巡りの講座では、今回の他に江別市野幌の中隊本部の建物を見学しているので、これで二例目です。この中隊本部の建物の周囲は屯田兵時代とほとんど同じだそうで、建物と周囲が保存されている点が特色です。

 展示室には昔の農作業に使った農器具や生活用品の展示がありました。建物はバルーンフレーム方式なので、二階は屋根裏のような空間になっています。狭い階段を登り二階も見学しました。

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 中隊本部から歩いてJR新琴似駅を通り創成川水再生プラザまで行きました。途中のJR新琴似駅前広場には、かつてここにあった新琴似農協倉庫のレンガで造られたモニュメントがありました。この倉庫は1960年に建てられ、1997年に取り壊されています。

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 麻生球場の横を通って水再生プラザに着きましたが、この球場と隣のテニスコートの地下には沈殿池等の下水処理施設があります。また、水再生プラザの敷地内には一等三角点があり、この三角点を説明しました。

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 水再生プラザで受付に出た女子職員が筆者の講義を受けていた卒業生であったのは少々驚きました。この施設では下水が処理されて行くプロセスに沿って、施設内の作業現場を回りながらの見学です。見学路でも臭いがして、下水処理の現場である実感が湧くところです。汚れた汚水が処理過程で次第にきれいになっていく様子を、案内役の職員がサンプルの水を示しながら説明してくれました。

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 水再生プラザに隣接した下水道科学館にも足を伸ばしましたが、すでに二時間になっていて、科学館では下水処理の三次元ビデオのアニメを見ただけでこの日の見学は終了で、出発点の地下鉄駅に戻りました。

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