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2009年03月17日

知ることは、悩みの元で 金次郎

 札幌市内の小学校の金次郎像を追い求めて、琴似、簾舞、定山渓、苗穂、月寒の各小学校の金次郎像を写真に収めて、札幌秘境本の原稿を書いた。この原稿の再校の段階で、白石小学校の金次郎像をみつけてしまった。さて、どうするか、悩ましい。

 再校の段階で、白石小学校の金次郎像の存在を知らなかったら、校正作業はそのまま進行して、出版作業に支障はなかったはずである。しかし、出版後に取材の不備は指摘されるだろう。出版前のトラブルに対処するか、出版後の指摘に耐えるか、悩ましい。

 一般的な話でも、なまじ知ったばかりに得られたものもあるけれど、知らねば心安くいられた状態を失う場合も多いものだ、とこの金次郎像の写真を見ている。

 金次郎も寸暇を惜しんで、柴負い姿で本を読んでいるけれど、知識が増えるに比例して悩み事も多くなるだろう。心安く居るためには本は読まない、なんていうと当然怒られるよね。 

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