2009年05月02日
コブシ
自身にも周囲の木にも緑が戻ってこないうちに、コブシの花が咲き出してくると、冬の終結宣言を書くための白紙を見ているようである。木々の色が乏しい春先には、いやおうなく目立つ木花である。木いっぱいに花をつけるのもあれば、花の数が数えるほどしかないものもある。いずれにしても、それぞれに春を告げる役目を果たしている。山道を歩いていて、頭上にコブシの花があると、カメラのシャッターを切っている。コブシ咲く北国の春は、雪が白い花に変化したかとも思える。
花紙に 冬終結の 宣言文
枝に積む 雪の変わりて コブシかな
- by 秘境探検隊長
- at 06:43
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