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2009年09月20日

19日(午後)

 式典が終わり、昼食後出来たばかりの新しい図書館の見学である。中国の大学では、図書館がキャンパスの中央に建てられ、大学の象徴になっている。この図書館前には噴水のある池が造られ、図書館への道に西暦が書き込まれた足型のデザインがあって、人目をひく。

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 図書館の1階部分に校史展示館があり、ここに案内される。中国には「歴史の国」という表現が当てはまる。歴史が長いという事のほかに、歴史を記録する事(というより記録されて歴史になった事)に重きを置く、といった感じである。校史といえどもそれは変わらない。

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 この展示館で、思いがけず筆者の写真がパネルになっているのを見つけた。1980年代にこの大学と関わった色々なことが写真と文書で幾枚かのパネルで紹介されている。当時の事がこの大学の歴史の一部になっているのを見て、感慨深いものがあった。

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 この歴史を知る証人の一人の王先生と一緒に記念撮影である。この大学から、留学資金の捻出を行って北大に留学させ、博士号を取得させた学生は5名居て、さらにその関係で北大の他の研究室でも博士号を取得した王先生のような方もいる。しかし、研究室の博士号取得者で、この大学に戻った学生は誰もいない。

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 展示館のお披露目で、学生が説明員になって案内していた。学生の方も筆者の名前を知っているらしく、記念撮影である。名前を聞くと、孫芳冰さんと言っていた。写真の筆者がこの大学で学生の指導に当たっていた頃、学生だった王先生の奥さんの宋北冬さん(筆者の研究室の博士号取得者)がこの年頃だった、と孫さんに話しかけていたから、王先生も当時に思いを馳せていたのだろう。

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