2010年04月11日
売れる売り方、売れない売り方
拙著新刊豆本が書店に並んでいるのを写真に撮りにゆく。JR札幌駅につながる商店街の書店で出版されたばかりの「爪句@花の四季」が、他の既刊の爪句集豆本と一緒に並べられている。
写真にもあるように、新しい爪句集がしっかり顔を出している。並べられているだけでも有難いのには違いないのだが、ただ、これでは新刊本としては売れないだろう。
商品は、どんなものでも、購買者に訴える第一の要素は鮮度である。骨董品のようなものでも、今売りに出されたという情報が人を惹きつける。本などは特にこの鮮度が問題で、それが新しく店頭に並んだという情報が売れ行きを左右する。
シリーズ本であれば、シリーズを並べてだけでhなく、一言、これは新刊である、という情報を購買者に伝える工夫が、売れる売り方につながる(とまあ著者に都合のよいように書きます)。
本の鮮度について情報を持ち合わせていない客に、シリーズ本を並べただけなら、どれかを選ぶ面倒くささが、かえって本から手をひっこめさせる。展示も選択と集中で、既刊本は背表紙展示で、新刊を平積を並べるとか、新刊本を別にする、とかして既刊本との差別化を行って、まずは新刊である鮮度を客に伝える工夫が売れる売り方につながるのではなかろうか。
まあ、最初から赤字を見込んだ出版なので、売れて黒字という夢は最初からないので、その分気楽に構えていればよい話ではあるのだが・・・
- by 秘境探検隊長
- at 05:00
comments
爪句作家さま
爪句集、
新刊出版おめでとうございます!
「売り方」に一言申したいのは、
「書く側」の全員が思っていることではないでしょうか………。
書店の本棚の整理は、店員の女の子がやっているのを見かけました。それならここは奥の手で、女の子と顔見知りになって、本の並べ方をこちらの思い通りにしてもらう、というのもありかとは思いますが、まあ無理でしょうね・・・
自分でタグをつける?とか。
せいぜい、前列にのせる…とか。
隊長の本は、
並べられてシリーズも多いので、
通常1冊だけ出している場合よりは、
はるかに目立つと思いますが…
考えてみると、非常にローカルな話ではあるのですが、自分の著作のコーナーみたいなところが書店に設けられているのは、いっぱしの作家になった感じです。3年前にはそんなコーナーは無かったので、彗星の如く現れた作家(フッフッフッ)(^-^;;、という表現も当てはまる。あっ、これ冗談、冗談。
(これ本当)
自費出版で店頭に並ばず…
通常出版のように見せかけたケース
(実際は更に費用をかけてる自費出版)でも、店頭に並ばず…
そんな本がイッパイありますから、
やはり(--〆)
ある意味で恵まれているのではないかと思います。
(これ聞いた話)
いわゆる本を出しませんかビジネスの、少しばかりの内情を聞いたことがあります。実際私のところに勧誘がきた例と対応させて、なるほどと思いました。
手口は、どこからか情報を得て、あなたの文章(書いたものの内容)はすばらしい。是非本にしたらどうか。で、遅れて専門家(プロ?)の講評が送られてくる(この評価は高い)。これで出版を決心すると、次の段階に進むのですが、これ以上付き合ったことはないので、その顛末はわかりません。
この業界でいわれていることに「ニッコリ笑って200万」というのを耳にしたことがあるので、この程度の金額の話に付き合うことになるのでしょう。
始めの約束のように、全国の書店に並べられる条件が、実際には履行されない話も耳にはいってきています。
自費出版ビジネスは、一部、闇の部分があるようです。