2010年04月23日
冬の居残る春の小路
今年(2010年)の春は遅く、4月の終わりに近づいているにもかかわらず、宮丘公園の「春の小路」と名づけられた遊歩道には残雪が居残っている。熊笹の緑を除けば、地面の黒茶色に枯れ木の灰色が加わって、春の手前の色である。遊歩道の雪が完全に姿を消す頃に、スプリング・エフェメラルが咲き出すのだろうけれど、その前兆も感じられない。春の草花は地表面近くで息を殺すように潜んでいるのだろう。北国の春は足踏みしているようで、一度走り出すと、その速度は速い。
遊歩道 冬の居残り 卯月なり
春息吹 残雪が消し 春小路
- by 秘境探検隊長
- at 07:48
comments