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2010年04月28日

早春の延齢草

 宮丘公園の「春の小路」と名づけられた遊歩道があり、春先に遊歩道の雪が解けると、一番手に咲き出す花は延齢草である。浅い春の言葉通り、遊歩道に春の雰囲気は希薄である。四月も終わりに近づいたというのに、大気は冷気で満たされている。解けた雪の下に積み重なってあった枯葉は、まるで草花の布団のようで、布団から延齢草が顔を出している。三枚の葉の上に顔を出した黒紫色の花(ガク)は、まだ眠りから覚めずに、頭を葉の方の垂れて眠っているかのようである。

浅き春 枯葉布団に 延齢草

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寒き朝 眠り覚めずに 花垂れて

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