2010年05月08日
春先の花-ショウジョウバカマ
草名を漢字で書くと猩々袴である。猩々とは、酒好きの架空の動物で、その顔が酒のせいか赤いのを、この花の赤さと重ね、茎の根元の葉の広がり具合を袴に見立てている。北海道から九州まで、国内のいたるところで見られる花である。雌しべの柱頭が蕾の先端に顔を出し、次に蕾が開いて、雄しべと花びらが身を伸ばすようにして広がって咲き出す。春先に咲く花で、鉢植えの山野草が並んでいるところで、他の花が未だ冬の眠りから覚めない頃に、一番手のように咲き出してくる。
柱頭が 蕾を突き抜け 咲き準備
酒呑みの 猩々顔色 花名なり
- by 秘境探検隊長
- at 07:20
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