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2010年06月08日

チャリ鉄の菜の花畑巡り

 拙ブログは爪句豆本用原稿が多い。そのため写真2枚に爪句をつけ、200文字程度の文章が続く。爪句集1冊では100テーマなので、1日1テーマを書いて、約3ヶ月で原稿が揃うことになる。ブログ=爪句作品メモ、といったところである。
 作品であるから、出来上がるまでの過程の諸々は省く。しかし、作品はないけれど、諸々の過程が書かれたブログもある。むしろ、それが普通で、その方が流し読みでは面白い。で、拙ブログの爪句作品が出来るまでの過程を少し書いておく。
 写真を撮るためには移動しなければならない。歩いて、自転車で、車で、電車で等々とある。この移動の過程をブログで見せてくれるのもある。列車をメインにすれば「鉄チャン」や「鉄子」のブログになる。当方のような年齢では「チャン」や「子」は気が引ける。いや、「子」というのははじめからないか。
 そこで又造語である。自転車と列車の組み合わせで移動するので、チャリンコ+鉄道=チャリ鉄というのがよかろう。で、今回だけはチャリ鉄・ブログである。
 江部乙まで菜の花を撮りにいったのは日曜日である。日曜日に祭りがあるとか、人が居て絵になるとかの理由よりは、土日限定の一日散歩切符(2200円)が使えるからである。安く移動できるのは何にもまして魅力的である。
 しかし、普通列車しか使えない不便なこともある。田舎の駅で降りると、次に停まってくれる普通列車が数時間後だったり、一日数便だったりする。ただ、このようなローカル列車は人が少なく、携行バックに入れた自転車を車内で堂々と椅子席の横の置くことができる。これが混んでいる列車なら入口付近のデッキ部分で肩身を狭くして立っていることになる。

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 江部乙の無人駅舎は人が居ないせいか、かなり広く感じられた。ここで携行バックから自転車を取り出して組み立てる。ふと見ると、駅舎内に鏡がある。自転車と鏡に映った出発前の己の姿のメモ代わりの写真を撮っておく。しかし、どうして駅舎内に大きな鏡が据付られてあるのだろうか。

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 江部乙の菜の花畑は丘陵地にあって、自転車でアップ・ダウンを繰り返して走行するのは、体力のなくなったチャリ鉄にはきつい。菜の花畑の傍の道路には自動車が停まっていいるけれど、自転車はみかけない。この広い菜の花畑巡りを自転車で行っている人にはついぞ出会わなかった。菜の花畑で我が愛車の記念撮影である。

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 この日は江部乙で停まる普通列車の本数が少なかったので、中空知の中核の駅の滝川まで自転車で戻る。向かい風が強くて、30分ぐらいで着くかと心積りでいたのが、倍の1時間ほどかかってしまった。

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 チャリ鉄なので、当然列車からの写真も撮るのだけれど、窓を少し開けた隙間から写真を撮ると、写真が傾いている。こんな写真の山が、ハードディスクに溜まっていて、利用された数点をのぞけば、チャリ鉄の栄光と苦難の写真メモが、消されて無くなるまで眠っている。

comments

隊長先生こんにちは♪
チャリ鉄先生の本、あったらいいなぁ~~とホンキで思いました。
撮り鉄さん、乗り鉄さん、今は随分と増えているようですが、チャリ鉄さんは新しいです!
道内鉄子の先駆けとなったY野N美さんの本のように、チャリ鉄先生も“しっかりと”写りながら(笑)秘境を旅する本。
考えるとワクワクします(^。^)

前の記事の山の名前ですが。
大きい山がピンネシリ、小さい山が待根山、とのお答えを地元(浦臼)のかたからいただきました。
狛犬爪句、乏しいボキャブラですが、考えてみますね~。

  • Kikurin
  • 2010年06月08日 22:21

Kikurinさん チャリ鉄はまあ新しいジャンルになるかも知れません。で、ここから編集者の眼になります。Y野N美さんや続く「鉄子」ものが受け入れられたのは、(若い)女性が旅をするという要素が大きいからだと思います。チャリ鉄の場合はどうか。携行バックを抱えては女性の(外見上の)身軽さの雰囲気には合わないかも知れない。若い男性では、列車を待っているより先にサイクリングした方が元気でよろしい。
 となると、少し動きの鈍くなった年配者がもたもた携行バックを引っ張って汽車の旅をしながら、写真を撮る、というのは案外いけるかも知れない。私自身が編集者なら、著者に薦めめて、面白い本が作れそうな気がします。
 著者の立場となると、体力、気力が1冊の本にするまで持つのかいな、の点で疑問符がつきます。いやそれにしても、チャリ鉄のアイディアに一票いれていただいてありがとう。
 山は山がピンネシリ、小さい山が待根山でしたか。ピンネシリは高いところであれば札幌からでも見えるはずですから、今度確かめてみます(山容は異なって見えるでしょうが)。
 狛犬爪句よろしく。数年前、道内の狛犬を調べて本を出版した方が居て、世の中趣味(研究か)の対象は何でもあり、と感心したことがあります。

  • 隊長
  • 2010年06月09日 02:30
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