2010年09月19日
空沼岳頂上岩場のトンボ
標高1251mの空沼岳の頂上は岩場になっている。眺めの良い山で、南の方向に恵庭岳とその横に支笏湖の湖面が見える。この山は支笏洞爺国立公園の中に位置を占めている。北の方には、大都会札幌市の南区の市街地の一部が視界に顔を出す。西には羊蹄山が、その円錐状の山容を見せている。秋も近づいて、トンボが山頂の岩場の上を舞っている。岩場に止まるトンボも居て、近づいて写真に収めてみる。紅葉は未だ始まらず、赤とんぼの尾の赤色が紅葉を先取りしているようである。
衝突す 西向く視線 羊蹄山
身の赤さ 紅葉先取り 赤トンボ
- by 秘境探検隊長
- at 17:18
comments
昭和42年の秋、羊蹄山への登山計画直前の天気予報は大型台風接近のため職場の部下全員に登山を敬遠され、只一人で、夕方6時ころ麓の半月湖辺りから登りました。
頂上でご来光と360度のパノラマを満喫するには、この時刻の出発になります。
途中全く、只の一人にも出会わず頂上9合目位に辿り付いたのですが、天候が悪く、ヘッドランプと懐中電灯では全く視界が効かず、同じところをぐるぐる廻っていることに気が付きませんでした。
そのとき、黒御影石の平たい石碑を見つけ「山小屋の管理人此処に眠る」との文字を読み終えた途端、体中の力が抜けて仕舞いその場に座り込みました。
その後の経過は、今こうして先生の探検機を楽しんでいる以上、何とか危機を脱したわけですから割愛します。
前置きが長くなりましたが「西を向く視線が羊蹄に衝突」に、私の視線も当時の無謀な経験を生々しく想起し「羊蹄に激しく衝突」しました。
伊東さん まるで山岳小説のような経験をされたのですね。私は未だ羊蹄山に登ったことがないので、来年あたりに一度は登ってみようかとぼんやりと考えているのですが、さて、頂上まで行く体力があるのかどうか、の懸念があります。