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2010年11月24日

街路に散らばるプラタナスの落葉

 札幌の街路樹にプラタナスがある。和名ではモミジバスズカケノキ(紅葉葉鈴懸の木)と呼ばれていて、札幌駅から道庁にかけての道路に多く見られる。初冬に入っても、緑の残った葉が枝についていて、風が吹くと緑の葉のまま道路に落ちてくる。掃除が追いつかないみたいで、店の前の舗装道路に大きなカエデに似た葉がそこここに散らばっている。通行人は足元の落葉には気も留めず、足早にやってくる冬の使者に追われているかのように、大都会の歩道を急ぎ足で往来している。

店舗前 掃除逃れ葉 プラタナス

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落葉先 急ぐ人人(ひとひと) 大都会

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車社会と無縁な歩行人間にとって、街路樹は視野に入る最大の情報対象であります。
私が毎日歩む舗道でもプラタナスは目立って多い樹種ですから、初冬の情景としてカメラが捕らえた今日のプラタナスの二句で「掃除逃れ葉」と表現した手法には、ただただ唸るばかりです。
私なりにあらためて之までの爪句を振り返りますと、これぞまさしく連綿と続く壮大な「札幌秘境抒事詩」の世界と表現させていただきました。

  • 伊東 裕
  • 2010年11月24日 21:24

伊東さん 「札幌秘境抒事詩」の世界とは褒め過ぎです。ただ、テーマ毎に爪句で切り取った都市観察の集大成という、新しいジャンルの可能性はあるような気がしています。ブログを毎日書いていると、気がつくとそれなりの量になり、楽しみながら(これが続くコツであると考えています)見えない頂上の山登りをしている感じです。

  • 都市秘境作家
  • 2010年11月25日 02:07
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