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2010年11月25日

金属製の狛犬が護る三吉(みよし)神社

 神社の住所が中央区南1条西8丁目で、札幌市のダウンタウンの中心が、一般的に南1条西4丁目と考えられているので、都心部に一番近い神社といえそうである。神社の前に由来略記があるので読んでみると、1878(明治11)年、蝦夷の平定を行った坂上田村麿が創建した秋田太平山三吉神社からの分霊を祀ったのが創祀である。現在地に神社を移したのは翌年の1879年である。現在の祭神は、大巳貴神(おおなむちのかみ)、小彦名神(すくなひこなのかみ)、藤原三吉神(ふじわらみよしのかみ)、金刀比羅宮(ことひらぐう)に天満宮である。
 南1条通に面して鳥居が建っていて、鳥居の前の両横に狛犬が控えている。この一対の狛犬は金属製で、金属製の狛犬は穂多木神社のものがあるけれど、狛犬としては珍しい。金属製ということもあってか、身体の造形が滑らかで、石製に見られる鑿(のみ)の跡の躍動感が薄くなっている。金属製にした意図についてはわからない。

獅子舞の 口あけ獅子が 神社前

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 境内に石柱があって、その表面に文字が彫りこまれている。この文字が何を意味するかわからない。社務所に出向いて聞いてみると、赤字のものは「天壌無窮(てんじょうむきゅう)」と教えられた。確かにこの漢字を当てはめると、そのような文字に見えてくる。意味は天地には果てがない、といったところである。しかし、他の石柱の文字らしきものについては、対応してくれた人はわからないとの答えである。

境内に 天壌無窮 文字のあり

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