2010年11月26日
親子の狛犬が並ぶ樽川神社
鳥居を前に林を後ろにして、入り口のシャッターの下りた小屋のような社殿がある。神社紹介の説明板を読むと、1887(明治20)年に樽川村への入植者が小祠を建立したのが神社の始まりで、1906(明治39)年には神社と認められている。祭神は天照皇大神(あまてらすすめおおかみ)と豊受大神(とようけのおおかみ)である。石狩市の企業団地造成は石狩湾新港の開発と連動しており、その開発過程でこの神社も1972(昭和47)年に現在地に移っている。
社殿の前に2対の狛犬が置かれている。親の一対の狛犬の横に、一対の子供の狛犬がそれぞれ親に寄り添うように置かれていて、阿形と吽形が親子のペアになっている。親子の狛犬は向きが逆で、子供の狛犬は頭を180°回転させた格好になっている。この貌と尻を同じ方向にむけるデザインは意表を突く珍しいもので、この狛犬を作った石工や関係者のユーモアが感じられる。
親犬が 口を開けば 子も阿形
初冬の陽 貌尻(かおしり)陰で 子犬なり
- by 秘境探検隊長
- at 15:32
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