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2010年11月29日

対照的な歯の豊滝神社の狛犬

 豊滝地区は東西に延びる国道の南北にあり、注意していないと国道から豊滝地区への入口を見過ごしてしまう。豊滝神社は豊滝小学校の近くで、国道の北側にある。旧称滝の澤神社で、創祀は1908(明治41)年で、簾舞にある花岡神社を分社している。国道230号の切り替え工事のため、1996(平成8)年に盤の沢橋側から現在地に神社を移し、豊滝神社と改称している。祭神は天照皇大神、大山祇命である。境内に山の神碑があり、山の神に天照大神を加えて祭神ともしている。
 狛犬は神社の移転の平成8(1996)年に奉納されているので、新しいものである。この一対の阿吽の狛犬は、よく見ると連想が色々出てくる。吽形狛犬は口を閉じるというより、その見事な歯を見せびらかしているようである。背景の八剣山が鋭い牙を天に向かって突き出しているのに見習って、並んだ歯を見せている連想も湧いてくる。
 これに対して、阿形狛犬は上下4本の牙はあるものの、歯無しである。石工が歯を彫るのを忘れたわけでもあるまい。手抜きかな、いや年寄りの狛犬で歯が抜けてしまったのを制作したつもりか、それなら入歯を作ってやらねば、等々と突っ込みをいれたくなる阿形犬である。

歯並びは 尾根の連想 八剣山

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歯の彫りを 石工(いしく)手抜きで 阿形犬

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