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2010年11月29日

飼犬の雰囲気の瑞穂神社の狛犬

 創祀は1878(明治11)年に遡り、この地の開拓者により、札幌三吉神社の分霊を祀る祠が建てられた。この祠から、1894(明治27)年雁来神社が創建され、1959(昭和34)年に瑞穂神社に改名して宗教法人となっている。現在地に移ったのは1970(昭和45)年である。大己貴神(おおなむちのかみ)と少彦名神(すくなひこなのかみ)が祭神として祀られている。
 南郷通が豊平川を跨ぐところに水穂大橋がある。こちらの水穂は川の両側の白石区菊水の「水」と東区の苗穂の「穂」を組み合わせている。これに対して、社名の瑞穂は稲の育つ瑞々しい情景を表す言葉で、この地の水田の豊穣を願っての命名だろう。
 広くはない境内に狛犬が一対置かれている。昭和58(1983)年の奉納年の刻まれた狛犬は飼犬の雰囲気の表情をしている。貌の部分の毛の表現も、派手なものではなく、狛犬にしては抑えられたものである。丸い黒目の瞳が描かれているのも、狛犬を獅子より犬に近付けている。漫画かアニメに出てくる犬に似ていると思うにだが、正確な記憶ではない。
 頭と身体の比率は三頭身ぐらいで、成犬の一歩手前の犬の体形の感じもするけれど、神社に置かれる狛犬なら、成犬であろう。白っぽい石で造形され、目がパッチリとしていれば、狛犬とは無関係な童謡「花嫁人形」の歌詞の一節「目はパッチリと色白で」を口ずさみそうになる。

睨んでも 三頭身で ご愛嬌

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口ずさむ 目はパッチリと 色白で

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私も狛犬シリーズの意外な魅力にどんどん惹きこまれて楽しみにしている多くの秘境フアンの一人です。
狛犬とは一様に守護神らしく悪鬼を挫く形相が似合うと思っていたところがユーモラスな貌も有るのにはびっくりしました。
さらに色白の「花嫁人形」に例えられた狛犬には驚きで,吽貌の色白狛犬本人の満更でもない感想を聞いてみたいものです。
この歌は文部省の尋常小学唱歌にも制定されており、作詞・作曲者不祥ですが、狛犬秘境をこんな懐かしい歌で紡いで見せる探検隊長の意外性にはただただ感服です。

  • 伊東 裕
  • 2010年11月29日 21:33

 「花嫁人形」は唱歌に制定されていましたか。唱歌と童謡の区別が微妙です。よく歌われている(いた)歌には替え歌や、訛り発音とかがあって、そちらの方を覚えていたりします。「花嫁人形」は「ワタスの人形はよい人形、目はパッツルト 色ズロで」とかいった類です。こんな歌を口ずさんで、今でも面白がっていて、全然進歩がありません。

  • 都市秘境作家
  • 2010年11月30日 00:14
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