2010年12月17日
テレビ父さん、母さんが稲荷役のテレビ父さん神社
神社庁に登録されているとは思えないけれど、2010年に札幌テレビ塔に新しく神社が創建された。テレビ父さん神社である。名前から、ご神体はテレビ塔の「ゆるキャラ」のテレビ父さんかと思うけれど、テレビ父さんの方は狛犬役で神社の前に居るので、ご神体にはならないか。稲荷社では、狐の姿に変身する稲荷を祀っていて、稲荷像の狐が、同時に神社を護るように置かれている。この稲荷社において、稲荷をテレビ父さんに置き換えると、テレビ塔の神社になる。
神社はテレビ塔の展望台にあるので、大人700円の入場料を支払わねば神社まで辿りつかない。見るために料金が必要な神社は、北海道開拓の村の旧信濃神社とこの神社の二つである。札幌市内で一番高いところにある神社の売り文句が書かれていたけれど、札幌市内、いや全道でも一番高い所にある神社は、手稲神社の奥の宮で、こちらは手稲山の頂上にあるから、テレビ塔の売り文句は正確ではない。
そもそもテレビ塔の出自は電波塔で、放送電波がより遠くに届くようにと建設された。それが、手稲山のアンテナ群にその役目を奪われて、観光だけの塔になってしまった。その観光用の神社の売りの文句、札幌で一番高い所に有る神社の売りも、手稲山に又々奪われてしまうのか。歴史は繰り返すのである。
ゆるキャラの 夫婦が護り テレビ塔
展望台内に小さな鳥居があって、ご神体に「テレビ父さん神社」のお札がみえる。テレビ父さんを狛犬役に見立てると、対になる狛犬役が必要となる。このため、「ゆるキャラ」としてテレビ母さんが新たに加わっている。父さんは口を開けているので、阿形とすると、テレビ母さんは吽形になるから、口を閉じていなければならない。しかし、こちらも口を開けている。やはり、テレビ父さん、母さんは狛犬より稲荷像と見た方がよいようである。
稲荷像 テレビ父さん 控えたり
入場料は神社の参拝のためではなく、展望台からの大通公園を眺めるためのものである。ちょうど第30回目になる師走恒例のサッポロホワイトイルミネーションが行われていて、電飾で飾られた大通を見下ろして、札幌の冬の風物詩を写真に撮って、入場料の元を取る努力をした。
- by 秘境探検隊長
- at 03:03
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