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2010年12月27日

公有地神社だった有明神社

 札幌には10区があるのだが、区割りが頭の中に入っていない。清田区、厚別区、南区の境目あたりは地図を何度見ても頭に残らない。行政の区分として見るせいで、その区の特徴的なものでも頭になければ、区境は限りなくぼやけてくる。
 これに対して、地形が頭に入っていて、地形と区の関係を覚えていると、区の位置の大体のところが頭に浮かんでくる。清田区有明地区は厚別川に沿った白旗山を含む一帯である。有明はかつては屯田兵の給与地であって、公有地であることと、明るいイメージを持たせるために「有明」の地名がつけられたといわれている。
 厚別川が白旗山の裾野を縫うように流れていて、それに沿って道道341号が走っている。この道道沿いに有明神社がある。近くには札幌市立有明小学校がある。神社は1900(明治33)年産土皇神を祀った祠から始まり、1912(明治45)年現在の場所に公有地神社として社殿が建てられた。1944(昭和19)年には有明神社と改称し、現在の社殿は1994(平成6)年に新築されている。祭神は産土皇神に天照大神、倉稲魂神、大山祇神が加わっている。
 神社の境内は、道路沿いの境界がはっきりしない空き地である。軟石製の鳥居があり、社殿があるだけで、灯篭や狛犬の神社の雰囲気を盛り上げる付属物がない。社殿の横には開拓記念碑と謝恩碑が目につく。謝恩碑には碑文が彫られていて、目を走らせると、この神社の土地を寄付した篤志家に対する謝恩文が記されている。碑文の中の神社名は公有地神社となっている。札幌郡豊平町公有地部民の文字も見え、ここは札幌市となる前は豊平町であった。碑は大正10(1935)年に建てられている。

新社殿 鳥居のみなり 有明社

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公有地 屯田歴史 社の出自

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 神社よりは、近くにある特認校の有明小学校が気になった。特に「特認」の文字がついている学校は何なのか、ネットで調べてみる。その趣旨と目的は、「札幌市の周辺部に位置し、自然環境に恵まれた小規模の小学校や中学校で、心身の健康増進を図り、体力づくりを目指すとともに、自然にふれる中で、豊かな人間性を培いたいという保護者の希望のある場合に、一定の条件のもとに、これを認めるものです」とある。特認校として認められているのは有明小の他に盤渓小学校、駒岡小学校、福移小学校、福移中学校がある。有明小学校の中には入っては見なかった。

特認校有明小学校

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