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2011年02月02日

葉痕に乗ったオオカメノキの冬芽

 葉痕は葉の落ちた痕で、葉痕の出来る辺りに冬芽が成長していく場合が多い。特に枝や茎の先にある冬芽は、葉痕に乗っかっている感じである。オオカメノキの冬芽は、両手を頭の横で伸ばしたようにも見えるし、兎の頭と耳に当てはめてもよさそうである。亀に兎とは話になる。猿の貌に見える葉痕が、枝に重なって残っていて、古いものから新しいものへと上につながっている。猿の貌をトーテムポールにしたようで、年毎の猿の貌が重なった上にオオカメノキの冬芽が納まっている。

兎にも 人にも見えて 冬芽かな

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猿の貌 トーテムポールか 冬芽下

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今朝の北海道新聞卓上四季に、フランスの自然科学者フアーブルが昆虫記を著す前に書いた「フアーブル植物記」について記されております。
前年の初夏に形づくられた冬芽が葉や花を鱗片に器用に折込み、寒さに耐えて春を迎える準備をしている。
これを読みますと、秘境プログでも雪の下に隠れ棲んでいる様々な獣たちの顔立ちを、葉痕に残された進化の情報として捉えた「植物進化の観察記」であり、さらに爪句と写真でリアルに解明しておりますから、「フアーブル植物記」との双璧として、どちらも植物への鋭く奥深い観察の賜物と思います。

  • 伊東 裕
  • 2011年02月02日 15:44

 道新の卓上四季にファーブルと冬芽のことが出ていましたね。ブログ子、今まで雪の山道を歩いていると、雪と立木と笹の葉ぐらいしか認識の対象がありませんでした。それが、冬芽の写真を撮るようになってから、様々な冬芽があって、ただ立木が雪の中にあるだけではないことに気がついています。知識が有るか無いかで世界は随分と変わるものです。それが幸か不幸かは別問題ですが・・・

  • 都市秘境作家
  • 2011年02月02日 16:42
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