2011年03月31日
雪を被ったフキノトウ
積雪が解けて、土の出た崖にフキノトウが顔を出している。このまま雪解けが進んで春に突入すれば、フキノトウは春の使者の一番手の名誉を不動のものにできる。しかし、物事そう簡単には進まない。春先でも雪は降る。直ぐに解けてしまう雪でも、フキノトウに被さり、薄緑の色を消してしまう。フキノトウの上に残った雪が花のようである。朝の気温が低いと、雪の布団の無くなった表土中の水分が凍り、霜柱が土を持ち上げる。フキノトウは霜柱との戦いも必要となってくる。
降る雪の 隠す緑が フキノトウ
寒き朝 雪の花咲き フキノトウ
- by 秘境探検隊長
- at 08:32
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私にとってこの時季に春を待つ「心の一番手」として挙げるのが植物以外ですが「早春賦」で、今の時期には毎日幾度となく思い浮かべておりますから、「ふきのとう」が季節的な春の使者一番手であるとの位置付けに同感です。
淡雪を被った薄緑のふきのとうは、このあとに待ち構えている冬の残党程度の霜柱との一戦で多少は手間取るにしても、春の使者一番手の不動の地位は揺るぎなく、今朝の一枚のカラー効果と秘境カメラマンの技とも思うのですが、淡雪と薄緑の絶妙なコントラストが、之までのイメージをさらに引き立て、揺るぎないものにしていると実感しました。
フキノトウは寒さに強い植物です。少々の雪で萎れたりしません。フキノトウを見れば、いよいよ北国の春という感じです。