2011年03月31日
グラデーションのある朝日
晴れた日の朝日は眩しくて、太陽全体が日の玉でまともに見ることはない。それが、霞んだ朝の陽は、薄布のような大気の幕に遮られて印象的である。太陽にグラデーションが見られるのもこんな朝で、円形の陽の下側から上に向かって明るさが滑らかに変化している。太陽が地平に近い時には太陽全体が赤い色だったものが、陽が上るにしたがって、陽の輝く黄色から赤への変化がはっきりしてくる。朝日の下に広がる街のシルエットも、遠近でねずみ色のグラデーションがついている。
大気幕 上がりきらずに 陽の昇り
陽の上下 赤色沈み 黄の浮かび
- by 秘境探検隊長
- at 11:01
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太陽に、このようなグラデーションを見たのは初めてで、しかも、カラーと薄墨色のグラデーションが同時に現れて、これを爪句に読み込んだのが又面白いと思いました。
自然の景観を写真に撮るのは、こうあってほしいと自然に注文を出せないので、偶然の機会に遭遇できるかどうかにかかっているところがあります。この日の出の写真は、思いがけず絵画的な仕上がりになって、こんな写真も撮れるのかと、気に入っています。