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2011年04月01日

木肌にある仮面と顔

 遊歩道を歩いていて、白樺の幹に目だけがある顔を見つけた。顔というより、口を塞がれ、目だけが見えている鉄仮面のようでもある。媼(おうな)の能面の口を隠したものにも似ている。自然界の偶然が生み出す、木の幹にある顔や仮面探しは面白い。薄緑がかった滑らかな木肌の幹に顔がある。顔の造作が崩れているけれど、芸術家の手になる個性的な顔である。この木はドロノキあるいはドロヤナギであり、高さ30 mにもなる落葉高木で、遊歩道の始まりのところに数本並んでいた。

口の無き 媼(おうな)の面あり 遊歩道

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ドロヤナギ 滑らか肌に 個性顔

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