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2011年04月28日

道新「朝の食卓」(4月28日)から転載

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4月21日に開催されたeSRUの第1回勉強会では福島第一原発事故の北海道への影響について、株式会社マルシエ代表越智氏の講演では、今後北海道への影響が懸念されるが、逆に数々の貴重な前向きの提言があり、勉強会参加者にとっては明るい展望を受けたとの幾つものコメントが寄せられており、心強いことです。
講演後の質疑応答の中で、今後予想される電力不足を補うための自然エネルギー利用について、秘境探検隊長から、小水力発電にもっと目を向けてはとのご意見が記憶に残っております。
今朝の記事「川から電気を」で中国四川省の都江堰市を訪問して「河川水発電ビジネス」が実際に具体化している事情を知りました。
小水力発電に就いては、私の所属している特定非営利法人 北海道自然エネルギー研究会でも研究対象として会員専門家の論議の対象になっております。
私の個人的意見としても、風力発電よりも安定しておりますので、深川市を流れる石狩川を堰き止めている神竜土功組合の管理する2箇所の灌漑溝は、落差利用によるダムの土砂堆積や、膨大な建設費等のデメリットも無く、石狩川の全流水エネルギーを利用対象として安定した発電ができると思います。
しかも石狩川のこの2箇所の灌漑溝は位置エネルギーとしての「流速と水量」が大きく、安定した電源と思います。
水田灌漑溝は、4月から9月まで以外は取水をストップしておりますが、山間部に雪として蓄積された水力エネルギーを年間通じて利用出来ます。
これは一般の小河川水力利用と異なりますが、北海道一の大河であり検討の余地は充分ありと思いますので、秘境探検隊長が実際に中国視察で得た立場で、是非提案して見ては如何でしょうか。

  • 伊東 裕
  • 2011年04月28日 14:34

 今回の福島原発の災害を毎日のように新聞、ラジオ、テレビで見聞きしていて、これだけの災害を経験して、そこから根本的なことを学ぶことができないようなら、日本の将来も暗いと思います。何か対処療法的に、原発施設の堤防をもっと高くしたら、とか非常時の電源設備を増やしたら、とか従来の方法を補強する事しか考えられないとすれば、災害はいくらでも人間の隙をついて襲ってきます。
 今日の道新には、北電会長の原発は増設しない、との発言が1面の見出しに出ていましたが、北電は既に電力の40%を原発に頼っていますから、脱原発からはほど遠いでしょう。LNG(液化天然ガス)による火力発電を増やす方向のようですが、これをもって脱原発に舵を切るという訳でもなさそうです。
 ドイツは原発を止める方向に国の進路を切り替えつつあります。ドイツに出来ることが、なぜ地震国の日本にできないか。災害から学ぶことをしない民族になってしまったのか、という思いがあります。
 小水力発電は、現在の電力需要からみれば取るに足りないことかもしれません。しかし、これは脱原発に向けた象徴的なことになると思っています。大規模システムやそれによる効率、マクロ的にみた統計数値、このような専門家が駆使する知識を鵜呑みにしていると、今回の事態になって、想定外の言い訳を幾度も聞かされることになります。
 まあ、私の出番ではないので、若い世代に原発災害から学んでもらって、将来に生かす方策を期待したいところです。

  • 探検隊長
  • 2011年04月28日 15:35
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