2011年04月07日
朝の水色の空
日の出の空は燃える茜色である。しかし、反対側の空は闇の名残に占領され、濃い水色である。天地を入れ換えて、空を海にしても色としては違和感がない。雲があると、その濃淡と向きで、朝日の淡い茜色と空の暗い水色で塗り分けられたようになっている。地上の積雪にも、朝日による赤みがかった色が反射して見える。この朝の色に、黒い木々のシルエットが、画家によって描かれたように見える。葉の落ちてしまった枝が、一本、一本枝先まで気を抜かずに描かれたようである。
朝空は 天地を換えて 海の色
朝空に 筆で描いて 墨の枝
- by 秘境探検隊長
- at 09:02
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