2011年04月16日
デスモスチルスのお宝化石
博物館のバックヤードとなっている部屋に、デスモスチルスの実物の化石が保管されている。歯の付いた下顎の化石を塩ビのケースに無造作に入れてあるけれど、博物館の第一級のお宝である。この哺乳類の名前はその歯の形からきており、柱(スチロス)を束(デスモス)ねた意味からの命名である。紙に標本名が記されていて、気屯(けとん)標本とある。気屯とはかつての南樺太の敷香町にあった地名である。化石を参考に骨格モデルが復元され、来館者の見学用に展示されている。
お宝は デスモスチルス 顎(あご)化石
出土地の 気屯(けとん)の地名 化石横
- by 秘境探検隊長
- at 11:51
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都市秘境に関わるテーマは、札幌とか周辺地域が多く、時には道央地域も登場しており、ドサンコとしては遠い追憶を鮮明に呼び覚まして戴き、その都度大好きなクラシックの名曲を聴く想いに浸っております。
デスモスチルスの出土地についてですが、在職中に振り出し地の深川市と名寄市には通算17年間勤務し、同僚には、樺太の主要都市に点在していた支店から引き上げて来た職員が多く、化石が出土した樺太特有のアイヌ名の「気屯」の地名から、樺太地域総支配人であった豊原支店長・小金井解三氏をはじめ、大泊・本斗・真岡・留多加・恵須取などのほか、測量技師の叔父が住んでいた東海岸の真縫などをまるで総纏めのように想い出しました。
例えば、なぜ特有の語彙、この場合はアイヌ語の「気屯」ですが、認知症発症領域に到達した筈の後期高齢者の劣化した記憶機能に強烈に触発するのかを、数年前から日本抗加齢学会会員の立場から研究していて辿り付いたのが情報論です。
在職中の1970年に勤務先が募集した応募論文の中で、言語に基づく情報論を、熱エネルギー第二法則のエントロピーを軸に展開しました。
秘境プログの中で爪句に続く説明文は、読み手にとって、人が経験して忘れ去った追憶を鮮明に呼び覚ます究極の情報論に基づいている、との確信に行き着きました。
このことは秘境爪句フアンの各位が幾度となく実感して思い当たることと思います。
さらに都市秘境爪句の構成要素として情報機器を自在に扱うだけでなく季節を追い求める行動力が必須でありますから、前人未到のギネスブックに載ったあとは、あとに続く人の現れない、正真正銘の秘境作家として命名されると思います。
気屯はデスモスチルスの化石で初めて知った地名です。樺太の日本語地名はほとんど知りません。樺太そのものが今は使われなくなって、そこにかつてあった日本語地名は、関係者の記憶として残っている程度で、大方の日本人には無縁な存在となってきているようです。
人に関するアンチエイジングの学会がありますか。ジェロントロジー(老人学)という分野もあり、年配者を対象にした学問の世界が広がっているようです。