2011年05月02日
キスをする木
キスは人間だけが行う愛情を示す動作かと思っていたら、木同士でもこの行為に及んでいるのを目にした。二本の幹が寄り添って伸び、お互い好意を持ったか、それぞれが幹から出っ張りを出し、つながっている。根の異なる幹や枝がつながるのはあり得ないのだが、つながって見える。これは木同士のキスである。キスをしても一時的なつながりで、一つの連結体になる訳ではない。キスする木を目にしてから注意してみると、人目も憚らずにキスを見せている木があるのに気がつく。
愛情を 込めたキス見せ 遊歩道
おおらかに 人歩く道 キス披露
- by 秘境探検隊長
- at 08:10
comments
コメントを入力してください
サラリーマンにとってゴールデンウィーク最後のきょうの休日は、ひとしお名残リ惜しいことと思いますが、サンデー毎日の立場でも何となく芭蕉の・行く春を惜しむような、ちょっぴりではありますが、かすかな惜別感があります。
今は、何は無くとも、このゆとりが唯一の財産かも知れないので,以前のように「ほん」の欄で見つけた興味を惹く著書を探しに早速本屋に直行する余裕は無くと、お陰さまで今朝の「北海道の本]欄に触発され、爪句を読み返していての新しい発見です。
Series8の植物編No・45 西岡水源地遊歩道の「連理の枝」の白楽天の長恨歌と上記の「遊歩道で二本の樹がおおらかにキス」をするプログとの連想です。
爪句シリーズは爪句そのものもさることながら、一体を為す簡潔な補足説明は、類似のテーマからの汲めども尽きぬ漢詩の古今の名作からの香りを連想させます。
さながら、匂いや香りのする本です。
きょうは、爪句特有の不思議な雰囲気の世界に渾然と包まれ引き込まれ、ゴールデンウィークの最終日を締めくくるに相応しい一日となりました。
爪句集シリーズ8に取り上げた、長恨歌の連理の枝のようなものは存在しないはずですが、キスをする木を注意して見ると、枝を伸ばす先に別の木があって、その幹で枝の成長が遮られると、枝の先を相手の木の幹に押し付けるようにして成長が止まるため、木が接合して見えるようです。
週末は天気もぐずついて桜の開花状況もどうなっているのかわからなかったのですが、土曜日にエドウィン・ダン記念館横のオンコの木に奇生した桜が咲いているかどうか確かめに行きました。桜は咲いていましたが満開ではなく、青空でもなかったので、よい写真は撮れませんでした。
館内に入って、ダン研究家Sさんと少し話しをしました。伊東さんが同館を訪れた話も出てきました。