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2011年06月26日

雨の前後のトキソウ

 雨の朝、道の傍らの狭い庭にあるトキソウ(朱鷺草)の花が目につく。花は雨を避けるかのように下向きになっている。しかし、雨を避ける術はなく、雨滴が花茎と花弁に留まっている。花の名前になった朱鷺色が、沈んだ色で花弁を染める。午後から雨が上がった時に再びこの花を見ると、雨滴も消えて、明るい朱鷺色になっている。ラン科の花の特徴である唇弁も見える。雨滴の重さから開放された花弁は、朱鷺が羽根を広げたかのように開いている。雨の前後で花は大きく変化する。

トキソウは 沈む朱鷺色 雨打たれ

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雨上がり 飛ぶが如くの 花姿

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