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2011年08月02日

三角山登山道のヤブハギ

 真直ぐ伸びた茎に、マメ科の花の特徴を持つ小さな花がまばらに付いて咲いている。ヤブハギである。似た花にヌスビトハギがあり、区別をつけるほどの知識を持ち合わせていないので、ヤブハギにしておく。ハエドクソウも同じような花であるけれど、この花は葉が対生であるのに対して、ヤブハギは互生であるので見分けがつく。ヤブハギの花が小さく、細長い花茎がわずかの風でも揺れるので、フォーカスを合わせるのが難しい。花の先に登山道が延びている様子を撮ってみた。

ヤブハギを 撮る山道に 夏陽(なつひ)かな

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焦点を 花に合わせて 登山道

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三角山登山道のエゾスズラン

 三角山は標高311 mの低山で、大都会札幌の市街地に接しているため、人気の山である。天候が良ければ毎日多くの登山者があるようで、何度か登った時にはいつも登山者に出会っている。登山道に張り出したように咲いているエゾスズランの花を見つける。ラン科の花でラン科の特徴の唇弁が見え、アオスズランの別名がある。花期は7月から8月で、盛夏の山の花ということになる。エゾスズランは他の遊歩道でも見かけているので、札幌のあちらこちらで咲いている花のようである。

エゾスズラン 張り出し咲きて 登山道

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マクロ撮り 唇弁の見え ラン科花

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2011年07月05日

円山の二つの「山神」碑

 かつて円山には、石材を採り出すための石切り場があった。そこで働く石工たちの身の安全を祈願する「山神」碑が祀られてあったのが、石切り場の閉鎖とともに埋もれてしまった。1946(昭和21)年にこの碑が掘り出され、基礎工事を経て山頂に設置された。標高255 mを登った登山者はこの碑を見てから、頂上の岩場から大都会札幌の市街地を俯瞰することになる。これとは別に屋根付きの「山神」碑が登山口のところにある。この碑と頂上の碑の関係については不明である。

山頂で 登山者迎え 山神碑

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円山の 登山口なる 山神碑

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2011年03月30日

積雪の下の手稲神社奥宮

 手稲山の山頂には手稲神社の奥宮がある。北海道で一番高いところにある神社の宣伝もある。神社の祠の近くには、狛犬と稲荷像が置かれている。雪の季節に奥宮や狛犬がどんな景観の中にあるのか、その写真を撮る目的で手稲山登山を狙っていた。3月も終わりに近づいて、初めての雪の季節の手稲山登山が実現した。しかし、頂上の奥宮は厚い積雪の下で、場所の見当がつかない。雪の山頂に一本の白樺の木があって、この辺りが奥宮の場所なのかと、白い世界を切り撮ってみた。

奥宮は 雪の下なり 手稲山

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白樺を 入れて切り撮る 雪山頂

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2011年03月29日

手稲山山頂のアンテナ記念碑

 山頂に各放送会社のアンテナが林立する手稲山は、日本の放送技術史において記念すべき場所である。東北帝国大学の八木秀次教授と宇多新太郎講師により発明された八木・宇多アンテナを、1957(昭和32)年国内最初の実用機として北海道放送(HBC)が採用し、手稲山の山頂に設置した。その記念碑が山頂にあり、実物の1/2に縮尺したスーパーターンスタイルの1段部分が、雪の上に突き出ている。彼方の建屋にHBCの文字が見える。冬山登山で設営した黄色のテントも目に入る。

記念碑の アンテナの見え 雪山頂

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アンテナ見 設営テント 黄色なり

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2011年03月11日

山の日の三角山登山

 三角山の標高は311 mである。数字合わせで3月11日を三角山の日にしている。市街地に接している山で、低山であっても、いや低山であるがゆえにか、市民に人気の山で登山者が多い。山の日ともなれば多くの登山者がいるかと行ってみると、登り時にはほとんど人を見ない。平日の朝ということも影響しているのかも知れない。山頂にも誰もいない。頂上からは雪で覆われた札幌の市街地を足下に見下ろせる。この時期、木の葉に邪魔されることも無く、広がる眺望を目にすることができる。

山の日の 山頂確かむ 標高値

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山頂の 足下広がる 雪の都市

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2011年01月13日

三角山から探す我が家

 冬は、山道に沿った立木の葉が落ちてしまっているので、下方に広がる街並みが、枝の間からよく見える。自宅から良く見える三角山であれば、逆に登山道からは自宅が見えることになる。しかし、山は全体が大きく見えるのに対して、山から見下ろした自宅がどれであるかはっきりしない。望遠レンズを使って撮影した画像を、帰宅後にパソコンで見ると自宅が確認できる。さらに拡大した画像を見ると、自宅前の道路を歩いている人の姿も確認でき、このレンズの性能には感動する。

我が家を 見下ろし探す 目の泳ぎ

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感動は 人影認め 拡大画

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2011年01月12日

雪の花咲く三角山

 成人の日の翌日は天気が良く、三角山に登ってみる。世間では、三連休後の今日から仕事が始まっている。その日の思いつきで行動ができる身分であれば、予定の心配などなく、即山登りである。この山の登山者は多いようで、登山道の雪道は固まっている。登山者も目に入る。木々の枝に雪の塊が張り付いていて、まるで雪の花が咲いているようである。標高311 mの文字のある頂上の標識から、大都会札幌を見下ろしてみる。雪化粧の街は彼方で、雪の花と見分けがつかなくなっている。

好天が 山に誘いて 雪の花

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雪の花 境をぼかし 山と街

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三角山から見る山々

 三角山からは色々な山が望める。近くに大倉山、円山、少し離れて藻岩山を下に上に眺めることができ、山見の山とでもいえそうである。遥かに見下ろせる山に、東区唯一の山である、高さ62 mのモエレ山がある。イサム・ノグチが設計したモエレ沼公園の中心的な造形で、望遠レンズを用いて撮った写真には、雪で覆われた円錐形が写っている。モエレ山の横には、雪化粧のプレイマウンテンの隆起も見える。西野や平和の街に覆いかぶさるようにしてある、1024 mの手稲山も視界に入る。

ビルよりも 低き山なり モエレ山

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山頂見 可・不可反芻 冬登山

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