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2007年03月29日

韓国KTX車内

 KTXはKorea Train eXpress を略している。韓国初のこの高速列車は、フランスが受注して、フランスの高速列車TGVをモデルに12兆ウオンの巨費をかけて2004年にソウル-釜山間とソウル-木浦・光州間で開通している。今回乗車する機会があったのはソウル-大田間で、1時間かからずに到着し、以前両都市を高速バスで移動したのに比べると時間短縮が大幅で、便利さが増している。

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 この高速列車内に逆禁止マークが目に付く。写真のように、通路のドアの部分に手を触れないようにとの禁止マークが貼ってあり、これが逆禁止マークであった。ドアの上部の禁煙マークも逆マークであった。椅子の背にある格納テーブル部分にも、逆禁止マークが貼り付けられていた。ただ、KTXの施設がどこも逆禁止マークで占領されている訳ではなく、正常の禁止マークの方が多数であるようだ。

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 しかし、この高速列車は色々問題を抱えているようで、そのうちの一つが座席の向きである。列車の中央で二分される車内の座席が、中央に向かって両側で対面する方向に固定されている。したがって、片側半分に座る乗客は列車の進行とは逆向きとなる。時速300kmの高速列車に進行方向と逆向きに座ると、人によっては身体に変調を来たすことがあるらしい。そのため、逆方向の座席には運賃の割引があると聞いている。座席を進行方向に合わせて変更できるように改良すればよいとも思えるのだが、設計したフランス側が認めないとの話を聞いた。

 実際に逆方向の座席に乗ったけれど、さしたるトラブルは感じなかった。車内に見かけた逆禁止マークの方が気になっていて、逆向きの座席の方は気にならなかったのかも知れない。

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