2007年03月26日
小樽聖公会教会
著者が北大の学生だった頃、北大のキャンパスに接して聖公会の施設があり、外人の牧師が英会話教室や読書会を開いていて、顔を出していた記憶がある。六角堂と呼ばれていた洒落た建物の内で英会話のレッスンを受けた光景は今でも思い出せる。
聖公会は、離婚を認めないローマのカソリックに対して、離婚問題を抱えたイングランド国王ヘンリー8世がローマとの関係を断ち切り、自分自らがイングランド国教会の最高首長となったことに端を発している。英国聖公会の信仰はアメリカに渡り、米国聖公会からの伝道が日本聖公会の始まりとなっている。
小樽聖公会は1895年(明治28年)に小樽市内に礼拝堂が建てられ、それが焼失したことから、1907年(明治40年)に現在の礼拝堂が建築されている。東雲町の水天宮の下にある現在の教会の建物はこの地で丁度100年の歴史を刻んでいることになる。

小樽の歴史的建造物にも指定されているこの礼拝堂を訪れてみるのだが、大抵は閉まっている。専任の牧師がここには住んでいなくて、札幌から出向いてくるためらしい。仕方がないので、寺とアパートに挟まれて小さくなっているような教会の外観の写真を撮って帰ってくることが続いた。

教会の前の掲示板を見ると、日曜日の午前中に礼拝があると書かれている。そこで日曜日の午前中に出向いてみたけれど、やはり玄関は閉まっている。玄関のガラス越しに写真を撮って帰ろうと思っているところに、年配の信者の婦人があたふたと駆けつけてくる。事情を聞くと牧師の都合で礼拝は午後に変更されてそうである。
当方としては教会の内部を見て、写真が撮れると目的は達成なので、すぐに立ち去る様子の信者に頼んで中に入れてもらった。教会内は簡素な造りで、これまた簡素な二色のステンドグラスの窓から明かりが射し込んでくる。百年前も同じ光景の中で信者が礼拝していたのだろうと思うと、信仰の継続性には感心する。しかし、信者の老齢化が進行して、信者も増えず、教会の置かれている困難な状況についての話しも出てくる。少子化、高齢化社会は信仰の世界にも大きな影を投げかけている。

- by 秘境探検隊長
- at 03:52

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