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2010年12月09日

稲荷像の無い札幌伏見稲荷神社

 稲荷神社では札幌で一番よく知られている。境内は伏見地区の藻岩山麓通に面してある。この稲荷社の売りは、参道に並ぶ赤い鳥居で、鳥居の下を通りながらその数を数えたことがあった。全部で26基あった。
 創祀は1884(明治17)年である。官幣大社であった札幌神社(現北海道神宮)から、やはり官幣大社の京都伏見の稲荷神社(現伏見稲荷大社)に札幌分祀の願いが出され、その結果分神が祀られたことが神社の始まりである。最初は、札幌区南5条東1丁目、1898(明治31)年には琴似村十二軒、さらに1907(明治40)年に現在地に移されている。祭神は倉稲魂命(うがのみたまのみこと)、大山祇命(おおやまつみのみこと)、大国主命、事代主命(ことしろぬしのみこと)、天鈿女命(あめのうずめのみこと)である。札幌の伏見地区の名前は、この神社に由来して、京都伏見の地名を受け継いでいる。
 稲荷神社なので稲荷像があるかと、鳥居の重なる長い坂道の参道を登って社殿に着いて周囲を見ても、狐の像はない。もちろん狛犬も居ない。これは拍子抜けである。この神社は鳥居一筋のようである。緑の濃い時期でも、枯葉と雪の季節でも、周囲のその時々の風景景の中で鳥居は風景の引き立て役である。社殿の横に末社があり、荒魂社の社名の額が掛っているけれど、何を祀る神社かはわからない。
 毎月の初日には社務所で骨董品の市が立つ。並べられた古い品々を前に雑談や商談の話が続いてゆく。

稲荷社は 狐見えずに 人の居て

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燃える赤 静めて緑 伏見の地

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稲荷社の 赤鳥居映え 雪景色

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