2018年01月31日
今日(1月31日・その2)の一枚
月食や 見る人の声 耳に入り
今夜はスーパームーンと皆既月食が重なった天体ショーが見られるとの事で、空模様が気になる。少しあった雲も、皆既月食になる頃には消えた。3年に一度のチャンスをものにして、写真が撮れる。近所の家からも外に出て見る人の声がする。
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- by 秘境探検隊長
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2018年01月31日
月食や 見る人の声 耳に入り
今夜はスーパームーンと皆既月食が重なった天体ショーが見られるとの事で、空模様が気になる。少しあった雲も、皆既月食になる頃には消えた。3年に一度のチャンスをものにして、写真が撮れる。近所の家からも外に出て見る人の声がする。
日記はどうして書き残すのだろうか。ノートに書く日記と、電子日記といわれているブログはどう違うのだろうか。ブログ記事を編集して本にした、この爪句集出版に際して考えてみた。
日記は日々の記録で、記録は以前の状況をチェックしてこれからの行動の参考にする実用性の側面がある。手帳のメモよりは詳しく、後で見返して役立つ程度に書いておく。対象によっては、数年の積み重ねが貴重な資料になっているかもしれない。
上記と重なるかもしれないけれど、自分の行動の証明としての記録簿にもなる。もし何か自分のアリバイを示さねばならぬような時に役に立つ。研究者が研究ノートを残すのも、研究に疑義が持たれた時、確かにあの時はこの実験を行っていた、といった最低限の(場合によっては最強の)証明になる。
ある瞬間、あるいはその1日に抱いた感情や思いを書き残さねば、それは永久に消えてしまうような場合、日記として残しておくのは有効である。あの時はこんな風に考えて、この事をやり過ごしたのだ、と後になって振り返る手繰り縄になる。
自分にとって大きな事件は日記に記さなくても、記憶の中にしまわれる。記憶は徐々に薄れて行くとしても、何かのきっかけや写真、思い出の品々で蘇る。
これに対して、日常の繰り返しの事柄は、数日も経てば記憶の深海に沈んでしまう。特に齢を取ってくるとその沈み方の速度は速い。その平凡な日常を書き残すに値するものかとの疑義は確かにある。文字だけの日記なら、創作活動でもしていない限り、同じ事の繰り返しに対する思いを書いていても、作文の練習に終わってしまうだけだろう。
この点、ブログでは多かれ少なかれ作品を制作している意識が働く。この爪句集のように1日1枚(日によっては数枚)の写真を撮り、句を付け、文字数の決まった短文を書くのは、日記の体裁にはなっているけれど、作品を日々創作しているところがある。ネットに投稿すれば目に見えない読者も予想される。応答の無い読者ではあるにしても、その評価にも耐えるように、と写真を撮り記事を書く。さらにブログ記事を編集して爪句集で出版する心積もりがあるから、書きっぱなしという事にもならない。
もしノートに記した日記を印刷して本にする場合を考えると、ノートと印刷本の間には距離がある。壁と表現してもよいだろう。この壁を超えて本の形にした時の達成感はかなりのものである。本の体裁にする点では、ブログ記事と印刷本との見た目の段差は低い。実際に本にする壁を高くしているのは印刷経費だろう。ブログ記事をプリントして綴じても結構印刷本に近づく。ノートの日記とブログの電子日記の違いがここにある。
印刷本に近い形式のブログなら、手間と経費をかけて印刷本にするまでもないだろう、という考えもある。ただ、ブログは読み捨てられる運命にある。自分のブログ記事でさえ、何か調べる必要性が生じない限り、過去の記事を見返すのはめったにない。これが印刷本になれば手に取ってパラパラめくる事ができ、又実際そうしている。
本爪句集は、これまでの爪句集同様毎日「今日の一枚」のタイトルで書いているブログ記事から抜粋したものである。爪句集出版の編集作業で、2017年という一年も、私的にはこんな事柄があったのか、と改めて振り返る機会を得る事にもなった。本爪句集が単なる著者の日常のメモに留まらず、読者を得る写文集(画文集に対応させて)になっているなら、印刷本にした甲斐があるというものである。
2011年の「爪句@今朝の一枚」(第12集)から始まって、その後「爪句@きょうの一枚-20xx年」としてもう7年もブログの電子日記を印刷本として出版してきている。その原動力は、やはり日が改まる毎に新しい対象を見つけ写真に撮り、作句し短文を書くのが面白いからであり、印刷本にする充実感があるためである。
2018年01月30日
写せぬは 今冬一番 寒気なり
今朝は冷え込む。大雑把な目盛りの気温計の針は-13°辺りを指している。日の出の光が棚引く雲を染めているのを見て、防寒着も羽織らず部屋着のまま外に飛び出して2,3枚撮る。写真には寒さを写すことができず、撮影の可能性を少し考える。
2018年01月29日
2018年01月28日
自動撮り 凍てつく川も 写りたり
昨夜は余市町の水明閣に泊まる。ニッカウィスキーの創業者の竹鶴政孝氏に命名された宿との事。同宿のM教授にドローンによるパノラマ写真の自動撮影法を教わったので、早朝ホテルの駐車場で試す。撮影は上手く行き、凍った余市川も写る。
(空撮パノラマ写真)
2018年01月27日
ローリー卿 ナイトツアーで ガイドなり
余市のニッカウィスキー工場のナイトツアーを写真撮影で取材する。同行者はM教授、F工業のY氏である。ナイトツアーは人気があり、抽選で選ばれた40名がキャンドルの並ぶ工場内をガイドの案内で巡る。その後について回り写真撮影を行う。
2018年01月26日
飛ぶ群れを 辛うじて撮り キレンジャク
野鳥が群れを成して空を舞う光景は壮観である。その群れを撮ろうとするのだが、相手の動きが速く画面に収められない。やっと撮ったものから群れる野鳥が直ぐに判定できない。拡大すると尾羽の先端に黄色い部分がありキレンジャクとわかる。
実を狙い 群れで飛び来て キレンジャク
窓の外の上空を野鳥の群れが飛んでいる。ナナカマドの木が並んでいる中の川近くまで行くと、群れが木に集まったり、一斉に上空を舞ったりしている。写真を撮って確かめるとキレンジャクである。この時期ナナカマドの実を食べにやって来る。
2018年01月25日
2018年01月24日
シジュウカラ 有難きかな 鳥果なり
最近は自宅の居間からの野鳥撮りが多くて、野鳥に出遭った有難味が湧かない。今日のように、新雪を踏み踏み野鳥が居ないかと上を見て歩いて、小さな鳥影が目に入るとシメタと思う。何枚か撮ってピントの合った写真だと有難味に満たされる。
低気温 警告無視し 日の出撮り
窓の外に取り付けた気温計の針が-10°を指している。雪かきをしていて日の出の時刻になったのでドローンを飛ばして空撮を行う。飛行監視のモニタにバッテリーの温度が低いとの警告表示。警告は無視してパノラマ写真データを撮り終える。
(空撮パノラマ写真)
2018年01月22日
走るリス 顔に雪付け 一休み
庭をリスが走っていて、ソメイヨシノの枝で一休みのところを撮る。顔に雪をつけたままである。最近この辺りに来ている若いリスのようである。ニュースでは日本列島の南岸低気圧で首都圏でも雪の予報。札幌は晴れていてリスには散歩日和。
2018年01月21日
山野草が鉢植えされたものが並べられていて、手当たり次第写真に撮ったら、この花があった。ネットで調べて、夕張山地と日高山地北部でのみ見られる固有種であることを知る。この知識を得ると、目を奪われるような花ではないのだけれど、写真を見つめ直す。園芸種の花と違った雰囲気で、花はアザミに似たところもあり、何か原始的な感じの花である。漢字名が雪葉平江帯で、平江帯(ヒゴタイ)は貝原益軒の「大和本草」に出てくる名前で、この花の漢字名は昔からあるらしい。
アザミ似の ユキバヒゴタイ 鉢の中
平江帯(ひごたい)は 難読文字で 花名(かめい)なり
2018年01月20日
ヤマガラは 花芽食せず 安堵なり
良い天気の朝。庭に野鳥がやって来る。ヒヨドリとヤマガラの写真を撮る。ヤマガラが止まっているソメイヨシノの枝の花芽が少し膨らんで来ている。この芽がさらに大きくなる頃には又ウソがやって来て芽を啄んでしまうかと今から心配である。
2018年01月19日
2018年01月18日
インデテール 神は細部に 社名かな
eシルクロード大学の例会で、社員が150名を超すINDETAIL社の坪井大輔社長の講演を聴く。坪井氏は北海道工業大学時代の三橋龍一教授のゼミ出身者である。「ブロックチェーン活用の今と未来」のテーマの講話は示唆に富むもので勉強になった。
(パノラマ写真)
2018年01月17日
冬毛耳 リスの若さを 推し量り
庭に目をやると、枝が無残なまでに剪定され、丸太状になったドイツトウヒに何か物体が見える。リスとわかり望遠レンズで撮ってみる。耳の冬毛があまり伸びておらず、若いリスのようである。2匹居てペアか兄弟らしく一緒に動き回っている。
エイブルソフトの森成市氏より拙ブログでピアノバー「メイズ」の案内を頼まれましたので、ここに載せておきます。
4度の乳がんと戦うゴスペル歌手のキキさんと、アメリカ人夫のシンガー ウィリー氏のお店「メイズ」が、キキさんの闘病で閉店のピンチに立たされています。
この素敵な店を無くしたくない。ガンに負けないで欲しい。そんな思いで、「夕方7時から8時まで、前記お二人が講師となり、老若男女皆で英語の名曲歌ってワンポイント実用英会話が楽しめる」、そんな企画を森氏がプロデュースしました。 下記のHPをクリックし、音楽が好きな人、英語がうまくなりたい人、友達を増やしたいというお仲間がこのホームページをご覧いただければと思っています。
2018年01月16日
2018年01月15日
2018年01月14日
2018年01月13日
昨年(2017年)11月に日高東部3町で唯一の本屋浦河町の「六畳書房」が閉店した。3年前、同町の地域おこし協力隊の武藤拓也氏が開店し、書店名にある通り民家を改造した6畳間に本を並べた。札幌の「くすみ書房」も協力した。開店の頃、同町を対象にした爪句集出版プロジェクトの説明会で同書店を見学している。その後売上げが減少、札幌のくすみ書房が倒産、ボランティアで同書店を運営していた武藤氏は2015年の同町議会議員に当選した事もあり、今回の閉店につながったようだ。
カレンダー 説明隊員 今町議
2018年01月12日
2018年01月11日
2018年01月10日
2018年01月09日
不思議なり クルミ掘り出す 雪の下
朝から雨で、積雪を漕いでの散歩は中止。庭を見ているとリスが楓の木の近くを掘り返している。しばらくして掘り出したクルミを咥えて木に登る。自分で埋めたとしても、どうして目印も無い雪の下からクルミを見つけ出すのか不思議である。
2018年01月08日
2018年01月07日
正月も もう七日なり 雪降り日
朝食前の雪かき時には曇り空で、その後雪降りとなる。野鳥の姿も見えず居間に居て撮るものも無し。日常の記録になるかと、外に出て雪降りの様子をパノラマ写真に撮ってみる。庭の積雪は厚みを増していて、これからさらに積雪は増えていく。
(パノラマ写真)
2018年01月06日
低山頂 ドローン届かず 高くあり
登り初めの三角山の登山道の「こぶし平」のところでドローンを上げて空撮を行う。空から見ると札幌の高層ビルはJR札幌駅の周辺とJR琴似駅の周辺にあることがわかる。ここからのドローンの飛行高度60 mは三角山の頂上よりかなり低い。
(空撮パノラマ写真)
2018年01月05日
空撮や 下から見上げ 曇り空
日の出の光の気配の無い曇り日である。運動も兼ねてスノーシューで西野市民の森遊歩道近くまで行く。斜面を登って疲れたので雪の上に座って休む。上空が開けたところだったのでドローンを飛ばす。空撮パノラマ写真に我が姿が写っている。
(空撮パノラマ写真)
2018年01月04日
朝焼けを 撮りて仕事の 始めなり
久し振りに朝焼けを見る。空の色が褪せないうちにと雪道の坂を登り、東空に広がる朝焼けを撮る。西野の街は未だ薄暗く、コンビニの店舗と看板の光が目に付く。今日から仕事始めの人は家々で活動開始だろう。写真撮影後自宅の雪かきとなる。
2018年01月03日
2018年01月02日
2018年01月01日
初日の出 撮れずに代えて 雪の街
初日の出の空撮ができず、元日の仕事のやり残し感が強い。雪が止んんだところを狙って鈍色の空の下で空撮を行う。屋根も道路も白一色の世界である。三角山も厚い雪雲で覆われている。雪でも吹雪の荒れた天気ではなく、穏やかな元日である。
(空撮パノラマ写真)
~~2018年明けましておめでとうございます。~~
あとがき
彫刻に関して1冊にまとめた爪句集の出版は、爪句集シリーズの出版当初から頭にあった。爪句集の第1集「爪句@札幌&近郊百景」(2008年1月出版)でも彫刻の章があり、他の章のものと合わせて20作品ほどが採り上げられている。
その後、彫刻の写真は折に触れ撮り続けており、爪句集の原稿整理箱の役目をする著者のブログ(秘境100 選ver2 http://hikyou.sakura.ne.jp/v2/)に多くの彫刻の原稿を投稿して来ている。それらをまとめて編集すれば爪句集を出版できる量には達していた。しかし、少なくとも札幌市内の野外彫刻についてはほとんど全部を取材してから、という目標を掲げたため、爪句集出版のゴールは遠のいた。
さらに、彫刻はそれが置かれている場所の中で鑑賞するべきで、そのため著者が近年力を入れている全球パノラマ写真で彫刻を撮影する、という彫刻写真集としての爪句集出版のハードルを高くしてしまった。通常の2次元写真撮影に比べて、全球パノラマ写真は撮影にも、その後の写真処理にも莫大な時間を要する。この点も前掲の爪句集を出版してからこの爪句集につながるのに十年を要する結果となった。
彫刻をテーマにした爪句集出版にあたっては、幾つかの問題点があった。これまでの爪句集は本文200頁を目途に出版してきている。従って、200作品しか爪句集に採録できない。これは、札幌の野外彫刻に限っても、全作品を採り上げることはできない事を意味している。本爪句集に載せる事が出来なかった取材済みの作品については、続編の爪句集の出版を考えている。
彫刻の場合、所有者が居り、撮影許可を得る問題がある。この点、公の場所の野外彫刻であれば自由に撮影して良いという常識に従って写真取材をしている。ただ、全球パノラマ写真では彫刻を取り巻く環境をも写してしまうので、この点が気になっている。
野外彫刻の定義の範囲は、自由に行き来する地下通路とかホールにも適用されるものと考えた。大学構内や学校校庭でも自由にアクセスできるところは、特に断りなく写真撮影を行っている。しかし、自由に撮影できる野外彫刻とそうでないものの線引きで微妙なところがあるのも事実で、この点あまり自己規制はかけないようにして爪句集を野外彫刻のガイドブックとしての役目を持たせる事を意図した。
一方、野外彫刻があれば当然室内の彫刻もあり、爪句集として出版してみたいところである。しかし、こちらは前述の撮影と出版許可を取り付けなければならず、その作業量を考えると、一人の力では及ばないだろうと思っている。将来室内彫刻の爪句集が出版できるかどうか、著者の残された時間もなく、出版の意欲の減退との競争でもあると思っている。
彫刻のガイドブックという視点からいうと、本爪句集に採録した全作品にQRコードを付けており、スマホやタブレットでこれを読み込む事で彫刻の置かれた景観を画面で見ることができる。爪句集は掌サイズであるとしても、拡大して彫刻を鑑賞し、彫刻を囲む風景に視線を遊ばせる事ができる。これは新しい彫刻巡りのガイドブックの嚆矢となるものであると思っている。ただ、彫刻のある場所の位置情報を地図にして添付できなかった点がガイドブックとしての条件に欠けていて、今後の検討課題であると思っている。
毎回爪句集出版では、共同文化社唯一人の編集・出版担当者のNさんに原稿のチェックから出版のスケジュール調整を図ってもらい、本爪句集も同様にお世話になった。Nさんや出版に際して印刷・製本を担当された(株)アイワードの方々にお礼申しあげる。
今年出版した爪句集33集「爪句@北科大物語り」の「あとがき」でも触れているけれど、今年は著者の金婚の年でもあった。結婚してからもう50年も経ったのかと感慨深いものがある。その年月の一時期に爪句集をシリーズで出版して来ており、それが可能であった理由の一つは妻の日頃の支えがある。それをここに記して感謝する。
爪句集32集、33集には定価に相当するビットコイン(BTC)価と著者の口座のQRコードを「あとがき」に載せている。相場の変動の激しいビットコインで爪句集が売れるのは期待できないけれど、ビットコインの相場の変動記録になって面白いのでここに著者の口座と共にビットコイン価を載せておく。この「あとがき」を書いている大晦日の相場から1BTC=150万円として、0.00033BTC としておく。
酉年のトリに野鳥を撮るチャンスを狙っての大晦日に…2017年12月31日