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2006年11月22日

高島岬

 小樽市内から道道454号線で祝津方面に向かうと、高島岬の先端で道は終わる。高島岬は石狩湾に突き出して小樽の港を囲うような配置になっている。小樽水族館が高島岬の小樽とは反対側の付け根にあって、三十年も前に子供連れで出かけた記憶がある。その後この辺りに足を伸ばしたことはなく、冬を目前にした十一月中旬の日曜日に出かけてみる。

 岬の下のパーキング場はシーズンオフで閉鎖されている。浜の空き地に車を止めて岬の下の岩場辺りに行ってみる。かもめやウミウが岩場に止まっているので、近づいてカメラに収める。漁から戻るのか、動力で波を切る小舟が岩場の近くを横切っていく。

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 高島岬の上には灯台があるので見にゆくことにする。灯台への登り道の途中のパーキング場で車を止め、車から降りると小樽水族館を上から見下ろすことができる。水族館のプールにはトドが三匹泳いでいるのが確認でき、トドのうめくような鳴き声も伝わってくる。水族館は十一月末には閉館で、今年の開館日も残り少なくなって来て、プールサイドでのイルカやオタリアショーは今年の見納めといったところである。

 外壁が赤白に塗り分けられた無人の日和山灯台は、近寄ってみても灯台の建物の他には何も無い。この灯台は一八八三年(明治十六年)に初点灯で、一九八六年(昭和六十一年)に改築された事を示すプレートが建物の壁にはめ込まれている。外壁は赤白に塗り分けられているのは、石狩浜灯台と同様、観光客のサービスのためであろう。

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 灯台のある場所から高島岬の先端部分が見え、展望台となっていて、海鳥を観察しているグループの一団が陣取っていた。この時期、越冬のため南下する海鳥がいて、運がよければ天売島でもその姿を余りみることの無くなったオロロン鳥が南下していくのを観察することができるのだそうである。

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 高島岬からたまたま石狩湾を航行するフェリーが目に留まり写真に収めることができた。このフェリーは新日本海フェリーのもののようで、小樽と舞鶴、敦賀、新潟等を結んで就航している。昔、東京に行く時、函館と青森間の連絡船に乗ったけれど、連絡船で海を渡ることも無くなったと、航行して行くフェリーをみながら遥か昔を思い起こしていた。

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