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2010年12月09日

小型の狛犬が護る上山鼻神社

 国道230号で藻岩山の縁を走ると、山側に小さな神社があるのが認められる。上山鼻神社である。藻岩山が、急に平地に落ちるようなこの辺りの地形は、軍艦の舳先に似ていることから、かつて軍艦岬と呼ばれていたが、住宅街が広がり、高い建物も建つようになり、軍艦の舳先を確認するのは困難になっている。
 上山鼻神社は創祀が異なるものの集合体のようである。創祀に関連した石碑が三つ、鳥居近くに集合して置かれている。馬霊奇神社碑、馬頭観音碑、猿田彦大神碑である。一番大きな石碑の馬霊奇神社は1891(明治24)年、当時は労働の中心に居て、家族同様な扱いを受けていた馬匹(ばひつ)の無事を願う神社であった。一番小さな石碑の馬頭観音は馬匹を祀っている。
 猿田彦大神は渡道した開拓民が「猿田彦大神」の掛け軸を持参して、これを参拝する人が居たため、石碑を建立して祀った由来がある。1910(明治43)年に神社の改築が行われ、(昭和17)年には植安姫命を合祀し、(昭和24)年に藻岩下公園に接した少し小高いところに社殿を移している。

碑(いしぶみ)の 寄り合い所帯 軟石製

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 並んだ石碑は軟石を用いており、近くにある社名の標柱と鳥居もまた軟石製である。境内はさながら神社の建材の展示場の観がある。石段が藻岩に向かって上の方に続いているけれど、これも又軟石を並べている。石段を登ると小さな社殿があり、狛犬が社殿前方に控えている。
 並んだ石碑は軟石を用いており、近くにある社名の標柱と鳥居もまた軟石製である。境内はさながら神社の建材の展示場の観がある。石段が藻岩に向かって上の方に続いているけれど、これも又軟石を並べている。石段を登ると小さな社殿があり、狛犬が社殿前方に控えている。

軟石の 神社建材 展示場

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 並んだ石碑は軟石を用いており、近くにある社名の標柱と鳥居もまた軟石製である。境内はさながら神社の建材の展示場の観がある。石段が藻岩に向かって上の方に続いているけれど、これも又軟石を並べている。石段を登ると小さな社殿があり、狛犬が社殿前方に控えている。
 狛犬は新しいもののようで、こちらは軟石製ではない。山の裾の斜面に境内を確保したため、境内のスペースを確保できず、狛犬は小ぶりのものが選ばれたようである。古い軟石の台の上に置かれていて、この軟石の台の上に狛犬が居たのかどうかわからないけれど、台が大きい分狛犬が小さく見える。小さいながらも、身体の半分はあろうかと思われる頭部の狛犬の貌はいかめしい。

小柄でも この睨み貌 様になり

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 境内の下には山鼻川が流れていて、少し上流に北海道電力の藻岩発電所があり、川と河川敷は整備され、親水ゾーンになっている。この川に架かり境内と国道を結ぶ山鼻川一号橋の欄干には蝶がデザインされている。国蝶のオオムラサキである。この辺りにあるエノキがこの蝶の卵のふ化に適していて、蝶が橋の欄干に飛んでいる。蝶好きには見逃せないスポットであろう。

国蝶が 山鼻川の 橋に飛び

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