2011年01月11日
カップルの神社巡りに出会った札幌鑛霊神社
北海道神社末社のこの神社は、北海道神宮境内にある。由来を書いた看板を読むと、北海道開拓の先駆をなした鉱業に従事し、その発展に貢献してきた殉職者を祀ってある。札幌鉱山局長らの提唱で鉱霊社が建立され、1943(昭和18)年に第1回目の合祀祭が行われている。北海道神宮の末社として同神宮の境内に移されたのは1949(昭和24)年で、現在の社名になっている。
神社は北海道拓殖銀行の物故者を祀ってある穂多木神社と並んでいる。穂多木神社とほぼ同じ規模と造りであるけれど、穂多木神社には金属製の狛犬が居るのに、鑛霊神社には狛犬は居ない。小さな社が橙色に塗られた鳥居と柵に囲まれてある。鳥居を赤くしなかったのは稲荷社と間違えられるのを嫌ったせいかな、と思ってみる。
元日に訪れた時、神社の前に若いカップルが居た。多分、北海道神宮の初詣に来て、境内の末社巡りをしているのだろう。観光の乗りの神社巡りが、若い人にひそかに広まっているとの話を聞いているけれど、案外その手の若者なのかもしれない。
橙色(とうしょく)で 稲荷社避けて 鉱霊社
カップルの 神社巡りは 流行りなり
- by 秘境探検隊長
- at 15:14
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企業にとって流行の先を読む事は景気の先を予測する重要な経営努力の一端ですから、株価とか円高などの予想ならば私達市民レベルでも当然関心も深いのですが「密かな流行」となると、からきし駄目です。
現時点での日本のあらゆる分野の流行テーマ50項目のうち、iPADは堂々の上位第五位のようで、電子書籍の先行きを占う上でご同慶の至りですが、それにしても若い人達の秘境的神社詣でと言う「密かな流行」を感度の良いアンテナに捉えていたとは言え、若いカップルが訪れた一瞬のチャンスを捉えるとは、何か特別な臭覚をお持ちのようです。
「密かな流行」というのは伝聞推定の部分が大きく、良く検証した話ではありません。書籍のコーナー等で若い女性(による、向けの)神社本などがあり、この意外性からの推測もあります。女性に流行れば、カップルにも流行っているのではないかと推測しています。