2011年02月18日
冬は見落とされるプラタナスの並木
札幌の街路樹の御三家は本数ならナナカマド、イチョウ、ニセアカシアのようである。並木として見れば、ニセアカシアの代わりにサクラが入るだろうか。都心部ではプラタナスの並木も目につく。しかし、雪の季節、幹と枝ばかりのでは、通行人の視線がプラタナスに向けられることはない。プラタナスは大木になっても木肌が滑らかで、幹の表面がところどころ禿げたようになっている。この特徴的な木肌のプラタナスが並んでいても、冬は樹間の開きが目立ち、並木の感じがしない。
行く人の 視線届かず プラタナス
葉の落ちて 隙間の目立つ 並木なり
- by 秘境探検隊長
- at 16:11
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真駒内地区は中央区の中心部と違い街路樹を植えるスペースは充分にあり、御三家のナナカマド、イチョウ、ニセアカシアとプラタナスの4種類が思い浮かび、その通りですので、街路樹としての条件を調べましたら意外と厳しい項目が多く、之をクリアーするとこのようなに少ない樹種になるのかなと思った次第です。
① 美観
② 保健
③ 無害
④ 保安
⑤ 樹姿
⑥ 広葉
⑦ 葉姿
⑧ 強健
⑨ 排気耐性
⑩ 病害耐性
⑪ 管理難易
他にも条件が有りそうですが、楓などは好きなのですが広がりが条件に合わないのかも知れません。
街路樹を悩ます排気ガスや病害虫をクリアーして生き残る樹種は、小鳥には申し訳ないのですが、将来、若しかしてイチヨウかプラタナスだけになるのでは、と危惧します。
先日の山リンゴは街路樹でなく、舗道に沿って金網で隔てた官舎の敷地内からの枝に残っていた実でした。
確かに街路樹の選定には色々条件があるようです。札幌市のように、街路樹のケアに予算を付けられる都市は良いのでしょうが、そこまで手が回わらない都市では、街路樹を植えたのはよいけれど、下手すれば害路樹になりかねません。落ち葉の問題、交通傷害、景観の妨げ、根による構造物の破壊等々とあるようです。街路樹はペットに似ていて、愛すべきものなのでしょうが、ケアを怠ると、住民に迷惑がかかります。ペットも本来不自然な状態のものです。街路樹も、本来山野にあるものを都会のまん中に持ってきているので、不自然なものです。でも、人工に自然を加えたくなるので、この相反するものをいかに折り合いをつけるか、なのでしょう。街路樹一つとっても、考えなければならないことは多いですね。