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2010年01月11日

猿に会いに雪の林道へ

 冬場は運動不足になる。そこで近くの林に猿に会いに行くことにする。雪の林の道を歩いてみると「僕の前に道はなく、僕の後ろに道ができる」といった隻句が頭に浮かび、実感である。

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 猿たちは、葉の落ちた木にじっとしているので、これを写真に撮ってみる。

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2009年03月11日

吹雪き模様の三角山の日

 標高が311mあるので、数字合わせで3月11日が三角山の日になっている。この山の日に、三角山頂上から札幌の街並みを写真に収めようと考えていた。しかし、当日は吹雪模様である。それでも山行きは決行で、雪の山道を登って行く。前を歩いている人も入れて登山道の途中で写真を撮る。登山口から30分ほど歩くと頂上に着く。降る雪で頂上からの見通しはきかない。これといった写真の被写体もないので、標高の311.07mの文字も書かれた三角山の標識を撮ってから下山した。

先を行く 人影見えて 七の坂

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山頂は 山の日なれど 吹雪きなり

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2009年02月16日

雪まつり会場のマイバウム

 マイバオム(Maibaum)とはドイツ語で「五月の木」を意味していて、ドイツでは春の到来の喜びを表している。札幌の姉妹都市であるドイツのミュンヘン市から1976年に贈られて、老朽化で撤去されたものを札幌市立高専の生徒達が中心になって修復作業が進められ、2001年に復元している。マイバウムの立っている西11丁目の大通公園も雪まつりの会場で、ここにも雪像があると示しているようである。白一色の雪像が並んでいる会場で、マイバウムが鮮やかな色を演出している。

雪像が ここにもありと 五月の木

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雪まつり 色を添えたり マイバウム

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2009年02月07日

雪まつりの表舞台、裏舞台

雪まつりの期間中に雪が降ると、せっかくの大雪像が雪を被ってしまう。晴れ間を見ては雪を落としてお色直しをする。大雪像を造る時には、暖冬で雪が少なくて苦労していたニュースがあり、祭りの期間中は、今度は積雪を除く作業で、大雪像は造るのも保守も裏方は大変である。表舞台で活躍するのは、スノーボードの競技者である。会場内に造られたジャンプ台で技を披露して見せてくれる。競技者が空中に浮かぶのは一瞬で、ジャンプ台の周囲はカメラを構えた観客で混雑する。

晴れ間見て お色直しの 大雪像

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競技者の 空中浮遊 瞬時なり

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2009年01月27日

雪の中の「つどーむ」

 「つどーむ」は東区栄町にある札幌コミュニティドームの愛称である。1997年に竣工し、約1万9千㎡の床面積を持つ体育施設としてのドームである。つどーむの名前の由来はわからないけれど、集うドームからきているのかな、とも思ってみる。冬、このドームの外観を眺めると、ホタテ貝が口を開いたのを連想する。建物の内部は、多数の曲線状の梁が屋根を支えている。側面の窓からの自然光が屋内を明るくしていて、巨大空間の内で各種の競技や展示が行われることになる。

連想は 口を開いた ホタテ貝

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曲線が 集うドームを 造形し

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2009年01月24日

雪の大都会

 大倉山シャンツェのジャンプ競技の合間に雪の札幌市を俯瞰する。雪の季節でもあるせいか、建物や街並みの同定がスムーズにゆかない。円形ドームの建物を見つけて、あれが「つどーむ」の建物か、その手前辺りにある広場が少し顔を出しているところが競馬場か、などと判断していく。雪を頂いた山々が彼方に見え、一つはピンネシリを含む月形、浦臼、厚田あたり山並みのようである。暑寒別岳はさらに西にずれて見えてくる。望遠では、これらの山塊が大都会へ間近に迫ってくる。

丸屋根の つどーむ探して 大都会

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望遠で これピンネシリ 引き寄せて

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2009年01月17日

つどーむの雪祭り会場造り

 札幌雪祭りの会場は、大通り会場とサッポロさとらんど会場であったものが、今年(2009年)からは大通り会場とつどーむ会場となった。つどーむは東区栄町にあるコミュニティドームの愛称で、ドームを中心にしてスポーツ施設が配置されている。1月の中旬には雪祭り会場造りが急ピッチで進められていて、重機を用いてピラミッドを思わせるような雪の構造物が造られている。これは巨大な雪の滑り台である。会場の近くに丘珠飛行場があり、時折ヘリコプターが空を飛行している。

祭り向け 雪で造るか ピラミッド

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つどーむの 空ヘリコプター 地に重機

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2009年01月13日

HBCカップ追記

 今朝(1月13日)の道新に昨日のHBCカップのジャンプの優勝者岡部孝信(雪印)の写真が掲載されている。そこで、昨日撮影した写真から岡部選手のものを探し出してみる。どうして岡部選手であるかが分かるかというと、競技前にスタートリストのコピーが配られ、競技選手を順番に1枚づつ写していて、写真からゼッケン番号が確認できる選手を確定して、そこからの順番で同定している。なお岡部選手のゼッケン番号は55番である。写真は予選時のもので、このとき137mと、この日最良のジャンプであったと新聞で知った。

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 岡部選手と優勝を争った葛西紀明(土屋ホーム)の予選時のジャンプ写真も載せておく。葛西選手のゼッケン番号は58番である。

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2009年01月12日

ジャンプ競技の写真撮り

 一昨日大倉山シャンツェでのジャンプ競技の写真を撮りにいったけれど、ジャンプする選手の写真でまともなものが撮れなかったので、再度挑戦である。本日の午前中はまあまあの天気で、これならよろしかろうと出かけて、写真撮影である。

 大倉山シャンツェを下から写すと、赤い帯でK点の位置が分かるようになっている。K点はジャンプ台の斜面の変曲点で、これ以上飛んで着地すると危険という意味がある。ちなみに大倉山シャンツェのK点は110mである。ジャンプ台全体をカメラに収めると選手は小さくなるので、望遠で選手を狙ってシャッターを切ることになる。

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 数打ちゃ当たる方式で、飛んでくる選手を空中で捕らえた写真で一番良さそうなものをアップしておく。写真撮りに一生懸命で、競技そのものは気に留まらなかった。HBCカップと銘打っていて、ノックアウト方式という勝ち抜き戦のルールで行われていた。一日がかり競技になるので、決勝までは付き合わなかった。

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2009年01月11日

大倉山シャンツェのジャンプ競技

 大倉山シャンツェにジャンプ競技を見に行く。競技前に、スキーを履いて隊列になって着地点の雪固めをしている。最長不倒距離のバッケンレコードの標識を見ると、整備している隊列の上を飛んでこの記録となり、大した距離を飛ぶものである。競技中は、湿っぽい雪が降っていて、助走のスピードがつかず、飛距離が伸びないようである。それにしても、構えたカメラがジャンパーを捕らえるのは一瞬で、カメラの画面を見てシャッターを押すと指の方が遅れ、撮影は今一である。

整備する 列の上飛び この記録

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画像見て 横切る一瞬 指遅れ

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2008年12月28日

サッポロ・ファクトリーのアトリウム

 旧永山武四郎邸のある永山公園から、商業施設サッポロ・ファクトリーの巨大なアトリウムが見える。公園は雪で覆われていても、アトリウム内は春の陽気が保たれている。都市空間には冬と春・夏が同居する。このアトリウムは、半円筒状の屋根も含めてガラス張りとなっていて、雪が積もる季節には、ガラス製の巨大カマクラを連想する。実際のカマクラ内は、遊びの空間になっているのに似て、アトリウム内は客が買い物や飲食を楽しんでいて、北国ならではの空間になっている。

公園に 雪あり彼方 アトリウム

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積もる雪 巨大カマクラ ガラス製

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2008年12月17日

新榮寺大師堂

 成田山札幌別院新榮寺は、すすきので、寺が集まっている一画にある。弘法大師を祭る大師堂があり、北海道三十三観音霊場の九番目札所になっている。新榮寺本堂の方は2003年に新築した朱塗りの大きな建物である。大師堂の方はケヤキとスギで造られていて、札幌市の重要建築物に指定されている。境内には人影が見えず、狛犬と大師像を写真に撮ると、吽型の狛犬がお大師さんを先導しているかのよう見える。寒い日なのに、開いている入口の扉から大師堂の内を覗いてみた。

寒き日に 巡る人見ず 札所なり

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お大師を 先導するか 吽(うん)貌で

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2008年12月10日

師走の中央卸売市場

 中央卸売市場周辺には、海産物や農産物の直売店が軒を並べる。観光客相手なのか、北海道の食材を前面に出して、毛ガニやタラバガニが店頭に並ぶ店が多い。茹でたカニの赤色がひときわ目立ち、この色は、師走の気ぜわしさを増長させているかのようである。卸売市場そのものは、早朝が一番の活動時間で、午前中に主な仕事が終わってしまい、昼近くには仕事の後片付けをやっている。午後に入れば、路には主に旅行者や寄り道の見物客が目立ち、午前中の賑わいは去っている。

師走入り カニの赤さが 気をせかせ

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午後に入り 人の少なく 市場路

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2008年12月05日

ホワイト・イルミネーション

 師走に入ると、夜の大通公園はホワイト・イルミネーションが始まる。クリスマスツリーを象って、円錐の光の木が暗闇の中に立っている。木の根元にはサンタクロースの人形が置かれている。色が次々と変わっていくイルミネーションを、見物客がケータイやデジカメで写真に収めている。テレビ塔の近くの電飾が、明るく輝くに反比例して、横断歩道に居る通行人が暗く映ってくる。テレビ塔の時計の時刻から、夏ならこの時間は明るいのにと、師走の暮れの早さを改めて感じる。

ホワイトの 光の祭り 師走なり

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電飾に 向かう人影 暗く映え

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2008年12月03日

白い恋人サッカー場

 この数ヶ月、取材と原稿書きを行ってきたものを整理して、形にしたものを出版社に渡したので、少し気が抜けている状態である。師走に入り、都市秘境を歩こうの講座を残り3回、「江別・北広島秘境100選」の出版記念会を行い、忘年会に出ると、今年も終わりである。

 西区宮の沢に白い恋人パークがある。チョコレート・ファクトリーの建物と道路を隔てて、コンサドーレ札幌専用サッカー練習場がある。冬場は、ピッチは雪で覆われていて、練習は行われていない。子供達のブロンズ像があり、ピッチとさらにその向こうの手稲山方向に視線が注がれている。そこは雪が降り積もった景色があるだけである。ブロンズの少女は、オウルズ(梟)と名づけられレストランが入っている建物の番人のようである。梟は先のサッカーチームのマスコットである。

視線先 山とピッチに 雪積みて

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梟(ふくろう)の 館の番人 少女なり

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2008年11月30日

ミュンヘン・クリスマス市 in Sapporo

 師走に入るとクリスマス商戦である。大通公園では恒例のミュンヘン・クリスマス市の札幌版が開催されている。ミュンヘン市は札幌市と姉妹都市で、ミュンヘン市の本場のクリスマス市の賑わいを少しでも札幌に持ち込もうと、公園の一画に屋台が並ぶ。クリスマスに因んだ土産物や食べ物屋が並んでいて、客が品定めに余念がない。マトリョーシカを並べている店もあるけれど、これはロシアの人形である。札幌市の姉妹都市にロシアのノボシビルスクがあるので便乗出店なのだろう。

屋台出て クリスマス市 品定め

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姉妹都市 ロシアもありて マトリョーシカ

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2008年11月22日

雪の日の二条市場

 札幌に本格的な雪が降った日の午前中、二条市場を通ることになった。雪のちらつく中、アーケードのある市場の通路に入っていく。雪とこの時間帯では市場に来る客もまばらで、売り子も手持ち無沙汰である。店頭には海産物が並んでいて、電灯の光の下で客の来るのを待っているかのようである。降り積もる雪や冷凍用の氷の白さの中で、カニの赤色が目立つ。こんなにカニが並んでいるのは観光客を当てにしての商売なのであろう。雪が降るとこの市場まで来る観光客の出足は鈍い。

雪の日に 人の少なき 市場入り

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灯列が 客に代わりて 並びたり

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2008年11月17日

山道の落ち葉

 山道を歩いていると、枝にかろうじてついている枯葉が少しの風で枝から飛び立つように散ってゆく。鳥を狙って写真に収めるように、飛んでゆく枯葉を写真に収めようと、風が吹くのをカメラを構えながら待ってみる。枯葉は枝にあっても、空中に飛んでも、写真に撮るとその違いがよくわからない。重なって山道を埋め尽くす落ち葉の上を歩くと足裏に弾力を感じ、座布団の上を歩いているようである。やがて来る雪を迎えるための座布団を、今のうちから敷いているように思える。

飛ぶ枯葉 狙いて撮るに 風を待ち

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雪迎え 落ち葉座布団 敷きつめて

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2008年11月16日

茜空

 雲が空全体を覆っていて、朝日の昇る辺りの東空で薄くなっている。このような雲の状態では、暗い茜色が早朝の東の空に広がる。空の下の街には、まだ消灯の時間に至っていないネオン灯が、明るくなりかけて来た街のあちらこちらに消え残っている。この空模様では今日一日は陽光を望むことはできないかと判断しながら、写真撮影である。曇りでも、辺りは急速に明るくなって行き、空の茜色も消えていく。この時間帯の空の色彩の変化は、散歩の速度より何倍も速い感じである。

茜空(あかねぞら) 消える時待つ ネオン灯

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この空で 晴れの望めず 日始まる

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2008年11月11日

散歩道で

 散歩道で朝日が昇ってきて雲の隙間から顔を出すと、太陽が地表近くで燃え盛る火の玉にように見える。ビニールハウス剥き出しのパイプの骨組みがあって、昇る日に焼かれて残った部分がそこにあるかのように見えてくる。朝日は燃えているのに、空気は冷たい。音がするので、その方角を見ると、名も知らない鳥が葉を落とした枝に止まっている。手持ちのカメラと腕では良い写真が撮れるとも思われないけれど、シャッターを切ってみる。案の定はっきりしない写真となっている。

陽(ひ)の火燃え 焼け残りたる パイプかな

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音のして 名も知らぬ鳥 写し捕り

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2008年11月08日

立冬

 カレンダーに立冬の文字が記されている日に、用事があり街に出る。永山記念公園付近の街路では、イチョウの木の黄色がひときわ目立つ。風が吹くと黄葉が歩道や車道に舞い散り、その辺りが黄色の渦の中に居るようである。立冬というからには、これから冬の幕開けで、開いてゆく緞帳(どんちょう)の刺繍の模様は黄葉である。街路の落ち葉が雪に取って替わられ、季節の舞台で演じる役者の服の色が黄色から白に変化していくのを観客は予想していて、その予想が違うことはない。

立冬や 街は黄色の 渦を巻き

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立冬や 上がる緞帳(どんちょう) 黄の刺繍

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