2018年09月30日
シリーズ2234・「パノラマ写真」ここはどこ
線路上 見上げる星は 廃止駅
建物の中にかつて利用された線路があり、線路上に列車が展示されている。線路の上の天井にこの線路が延びていたI駅からK駅までの33駅の駅名がデザインされて描かれている。路線距離140 kmの鉄路は今は無くこれらの駅名を聞くこともない。
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- by 秘境探検隊長
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2018年09月30日
線路上 見上げる星は 廃止駅
建物の中にかつて利用された線路があり、線路上に列車が展示されている。線路の上の天井にこの線路が延びていたI駅からK駅までの33駅の駅名がデザインされて描かれている。路線距離140 kmの鉄路は今は無くこれらの駅名を聞くこともない。
サクラマス 撮れば川面に 歪みあり
今朝も散歩時に中の川のサクラマスを写真に収める。やはり水中の魚ははっきりと撮れない。流れによる川面の歪みも魚影に重なってくる。台風が近づいていて、大雨にでもなれば川は増水で、そうなるとサクラマスを撮るのが益々難しくなる。
2018年09月29日
ペット数 チームの名にして 勝利なり
ハッカソン「テクのこ」に参加したチームはSCSK北海道の社員の3チーム、大学生混成の2チーム。優勝は大学生の「24匹」チーム、テクのこ賞は社員の「夢の国」チームと決まる。表彰式が行われ、優勝チームにトロフィーとパネルを手渡す。
(画面をクリックでパノラマ写真)
赤斑(まだら) 背びれ尾びれの 痛み白
中の川にかなりの数のサクラマスが遡上している。流れの穏やかなところを回遊しているのを撮る。水中の魚を水の上から撮るのは難しい。それでもサクラマスの赤い斑の産卵色と遡上の奮闘の跡である白くなった背びれと尾びれが写っている。
人工の 存在薄め 大景観
この場所から東の方角には、南から北に富良野岳、十勝岳、トムラウシ、大雪山と雪を頂く頂上の大山塊が連なって見える。空撮すると大きな観覧車と壁に巨大な絵の描かれた建物が写る。この雄大な景観にあってはこれらの人工物は影が薄い。
2018年09月28日
カワガラス 頭水中 狩り姿
カワガラスが頭を流れの中に突っ込み狩りをしているところを撮る。川中で魚を捜すのだから眼は水の中でも開いている。ただ、肺呼吸だからそんなに長く水中に頭を入れてはおけない。短い時間でよく魚なんかを捕まえられるものだと感心する。
重きもの 運ぶ費用と 沙流巨石
庭園には巨石が置かれ、イチイの巨木が繁っている。石庭を保有する学校法人の創始者が晩年道内の各地から集めた。沙流川産の三笠宮命名の福祥石にいたっては重さ95トンもあるというから、どのようにしてどれほどの費用で運んだのだろうか。
屋上の 野原の空の 広さかな
大都会の空は高いビルに遮られて狭く見える。この点、屋上に設けられた庭園から見上げる空は広い。木製のテラスから草原をイメージした芝生に足を運んで大都会の雑踏から離れた空間でしばし休息を取ることができる。天空の庭園の趣である。
野鳥(とり)と花 黄のつながりで 川の中
キセキレイが流れの中の岩の上で餌探しである。岸から迫り出したオオハンゴンソウと重なるように撮ってみる。野鳥と山野草の組み合わせの構図を意図してまあまあの写真か。望遠レンズの倍率があまり高くないので拡大するとぼけ気味である。
カワガラス 三本足の 白くあり
中の川でカワガラスを見掛けていたのだが、シャッターチャンスを逃していた。今朝はついにカワガラスを間近で撮ることができた。カワガラスが流れの中の魚を追って移動し、岩に上がったところを、橋の上から見下ろしてシャッターを切る。
石膏像 命つないで クラーク像
北大の中央ローンに設置されているクラーク博士の胸像は最初田嶼碩朗が制作した。戦時中の金属回収令で供出された像は、この教会に残されていた石膏像を基に加藤顕清により復元された。教会にはクラーク博士が残した聖書が保管されている。
2018年09月27日
試したき 自然体感 砂金堀り
昔ゴールドラッシュをもたらした砂金は、今は村の観光資源になっている。観光客に砂金堀りを楽しんでもらうというもので、ここに立ち寄った客に展示でアッピールしている。1粒でも2粒でも自分で掘り出した砂金ならば金の時価を上回る。
サクラマス 産卵できぬ 川に入り
用水路然とした西野川沿いに歩いていてサクラマスが泳いでいるのを見つける。いつもは自然の残る中の川を遡上する。西野川と中の川は下流で合流していて、サクラマスは誤って西野川に入り込んだようである。ここでは産卵は出来ないだろう。
石の上 ビニール頼りで 離着陸
この海岸に沿って走る鉄路の空撮を試みる。人工物の無い海岸でドローンを飛ばそうとしても、石ころの浜でヘリポートになる場所がない。石の上にビニールシートを敷いてかろうじてヘリポートの代用にする。その状況をパノラマ写真に撮る。
2018年09月26日
撮り得たり テレビ放送 心臓部
道内の民放では一番新しいテレビ局である。株主は上位3社が道外新聞社、道内建設会社、道内新聞社となっていて、筆頭株主の道外新聞社から社長が招かれている。知り合いの社長の口利きでテレビ放送の現場を覗き、放送局の心臓部を撮る。
我が余生 十年もつか パスポート
満で喜寿にもなればもう海外旅行は無いだろうとパスポートは期限切れのままでいた。そこへ成都市にある西南交通大学の侯進先生からの同大学への招待の話が舞い込んで、慌ててパスポートを申請する。10年物にしてこれから何回使うだろうか。
(パノラマ写真)
英国の 几帳面屋が ここに生き
札幌軟石で造られた塔のある建物で、塔の内部は階段である。建物の正面にステンドグラスがはめ込まれた円形のバラ窓がある。建物内ではこのバラ窓の他にもシンプルなステンドグラスが目につく。パイプオルガンがあり礼拝時に使われている。
追記:この句だけなら意味が分からないと思います。
当然意味はあります。これはどんな意味?の設問です。
2018年09月25日
キッチュ感 極彩色が 強めたり
冬はスキー場にもなる532 mの山への登山道の一つに石仏が並んでいる。それも極彩色である。元々は石の素材そのものだった仏達に色を施したようである。こうなるとキッチュ感が出てきて有難味は飛んでしまう。周囲の景色から浮いている。
カナールは 雪で埋もれて スキー跡
雪の季節にここを訪れると雪野原が広がっている。この雪景色の中で歩くスキーを楽しむ人がいる。南西方向にアンテナが林立する山の頂が見える。北東方向に目を転じると展望台のある建物が目に入る。この時期建物は営業休止で閉鎖中である。
山頂の 記憶の景を 重ねたり
漁港は第1種から第4種まで区分されている。この漁港は第1種で利用範囲が地元の漁業を主とするものになっている。港の南方向に目を向けると登山したことのある見晴しの良いS山が見え、西方向にはS半島の山々が雪を頂いて連なっている。
2018年09月24日
賑やかな 声吸い取りて 梁柱(はりはしら)
国の重要文化財に指定されている。地元の山から伐り出され樵により製材された木材が使われている。漁師の他に各種の職人が住んでいて、収容可能人数は200人といわれた番屋である。海に面して建っており、国道を隔てて松浦武四郎の像がある。
夢想する 迎賓館の 客となり
建物外観はむき出しになった柱や梁が赤く塗られ、白い漆喰の壁とのコントラストが優雅な雰囲気を醸し出している。ハーフティンバーと称される北ヨーロッパの建築である。室内も天井の梁と白壁、床の赤絨毯とちょっとした迎賓館の趣がある。
リタ夫人 通いし御堂 質素なり
教会の建物は急な石段の脇に建っている。最初の教会は別の場所にあったものが焼失し、この場所に1907年に再建された。ニッカウィスキー創業者の竹鶴政孝の夫人リタが通った事でも知られた教会である。ウィスキーの樽木で十字架が作られた。
2018年09月23日
雨戸閉じ 能楽堂は 冬ごもり
能楽に関する資料が展示されている。ガラス窓越しに能楽堂の建物が見える。冬期であるため、雨戸で閉められていて舞台は見えない。これらのものは当地での仕事を成功させた資産家の邸内にあった。後に市に寄贈され公開され利用されている。
空撮や 秋がそこまで 近づけり
朝食後に三角山登山。山頂でドローンを飛ばし空撮。上空から撮影すると木々が少し色付いてきているのがわかる。空には雲があり、下山の途中降っているのにやっと気づく程度の雨となる。今日は秋分の日で日曜と重なり、明日は振替休日である。
(空撮パノラマ写真)
防波堤 山と岩見て 東西(ひがしにし)
JR駅の駅前通りを南に行くと防波堤に出る。町の施設の建物の近くで東の方に目をやると標高の割には高山植物の宝庫の山が見える。西の方には海に突き出た岩山が写る。昆布を干す砂利の広場が延びている。終着駅には2015年より列車が来ない。
2018年09月22日
旅行客 列車待つ間に 海を見る
JR駅の駅前通りを東南方向に歩き、国道を横切るとすぐそこは砂浜が広がっている。列車の待ち時間がある客が砂浜まで足を延ばしているようだ。国道沿いに大きな建物が建っていて、町役場や消防本部、病院で津波が来たらと少し心配になる。
S山頂 思い思いに 休むなり
一等三角点のある標高1239 mの山で、山頂からの眺めは良い。登山者は山頂の岩場で思い思いに休んでいる。パノラマ写真撮影では新しくなった標識も写っていて、拡大すればここはどこの答えがある。同程度の標高のS岳への縦走ルートもある。
2018年09月21日
子ども像 ここから始める 駅取材
海を背にして子どもの石像が立っている。これはこの地で物語りとしても伝えられている実在の孝行息子の像である。海の方向が日の出で明るくなっているので、石像は西を向かって設置されている。像の周囲は公園として整備され花壇があった。
人気山 雪の山頂 「山神」碑
標高225 mの山頂に「山神」と彫られた碑が設置されている。今は天然記念物の指定を受けていて、原始林もあるこの山はかつて石切り場でもあった。石工達が石材を取り出す仕事の安全を祈願して作った碑が埋もれて、掘り出されて安置された。
剪定の 枝や朝日に 染まりたり
昨日庭の木を伐り枝を剪定してすっきりした状態を空から確かめようとドローンを飛ばす。日の出時の写真にしようとして、庭木の状態は未だ暗いのではっきりしないけれど、桜の枝の伐った部分が朝日に赤く染まっている。楓や朴も姿を消した。
(空撮パノラマ写真)
2018年09月20日
早々と 五輪のトーチ 置かれたり
この部屋は北海道の政治・経済・文化等に関する数多くの面会や会合が行われたことだろう。置かれている品々にもその時々の国際状況が反映されている。テーブルの上には2014年のロシア・ソチの冬期オリンピックの聖火リレーのトーチがあった。
終活や 庭の木を伐り 彼岸入り
造園屋に来てもらい庭木を切り剪定を行ってもらう。庭木の手入れに金をかけるのは勿体ないという家人の意見ももっともで、思い切り良く切る事にする。切る前の庭の様子をドローンで空撮しておく。庭の木の整理も終活の一部と思えてくる。
(空撮パノラマ写真)
2018年09月19日
資料室 昔の暮し 垣間見せ
駅近くの物産館の中にレストランと隣り合わせで資料室がある。古い生活用品やこの地の産業の林業に使われた用具があり、木材の搬出に利用した馬の馬具も並べられている。焼いている写真からヤマメが村の特産品であることを教えてくれる。
2018年09月18日
2018年09月17日
大都市は 昔海底 化石かな
将来の本格的施設開館のための仮住まいとなっている。部屋の中央に大きな動物の骨格の化石レプリカが置かれている。当時小学生の女子児童が河床で発見し、発掘されたものである。道新文化センターの講座参加者が学芸員の説明を聞いている。
2018年09月16日
ビルの内 お宮のありて 資料館
自社の120周年を記念して開設された資料館である。この企業の歴史は北海道の土建業の歴史と重なる。かつて経営者の広い私邸があり、大木のあった敷地内にお宮があった。私邸は売却され、敷地内にあったお宮が資料館に移され展示されている。
碑の文字を 2値化ロゴなり 無名会
来年の空撮パノラマ写真カレンダーの名入れしてくれそうな企業や個人に当たってお願いをする。「無名会」の名入れの注文を取ったら、会のロゴが無いので作る事になる。札幌大通公園の聖恩碑に「無」の字があるので2値化してロゴにする。
2018年09月15日
アナログの 遺影に代わり ディスプレイ
服部裕之君の葬儀では、写真にプリントされた故人の遺影が無い。代りに遺影はディスプレイに表示されている。IT企業の経営者の片鱗を垣間見る。緑の背景はモエレ山だろう。公園内には服部君により寄贈されたイサム・ノグチの作品がある。
弔辞
服部裕之君、と学生時代からの君づけで呼ばさせていただきます。服部君のご逝去は、早すぎるという思いを、拭っても、拭っても拭いきれません。お亡くなりになる前日の午後、お見舞いの病室で、それまで眠っておられて、奥様睦子様のお声で目を見開き、酸素吸入器を外して「ありがとうございます」との言葉を残され、その後は痛み止めの薬で眠りに入られました。その時、ご家族の「後10年続けてもらえたら」とのお言葉は、私の思いと重なります。そしてそれから10時間程の後に息を引き取られたとの伝言に接し、驚きを禁じえません。札幌の、否北海道のIT産業の黎明期の旗手であった服部君が逝かれ、地方で花開き全国に波及したこの分野の一時代が、歴史として確定した事を強く感じています。
1970年代の中ごろにマイクロコンピュータ、略してマイコンと呼ばれる技術が出現しました。服部君やその仲間たちがいち早くこの新しいコンピュータ技術を取り入れて、新しい応用分野を開拓して行き、大学外で会社ごっこを始めました。これが札幌におけるITベンチャー・ビジネスの事始めになりました。世界的にみてもマイクロソフト社やアップル社が企業を興した時期と重なります。服部君は同期の北大生3名と「ビー・ユー・ジー」社を立ち上げ、札幌のベンチャー・ビジネスのサクセスストリーが、サッポロバレーの言葉と共に語りつがれていきます。
地元のIT企業を集積したサッポロテクノパークが下野幌に造成され、ここにビー・ユー・ジ―社の社屋を建てたのが服部君達のサクセスストリーの頂点でした。最初は資金や人脈の無い所から出発して、ここまでになったのは、リーダーとしての服部君の力量によるところが大きいと言えます。
服部君の人脈の作り方の特に優れた例は、世界的彫刻家イサム・ノグチ氏と知り合いとなり、イサム・ノグチ氏を札幌市と引き合わせ、これがモエレ沼公園造成に発展していきます。ビー・ユー・ジ―の社屋にイサム・ノグチ氏制作のつくばいが長い間置かれてありました。この作品は服部君より寄贈され、現在は同公園のガラスのピラミッドの中にあります。
私は北大在職中に服部君には色々な面でお世話になっています。私の専門がホログラフィー技術で、札幌で行われたコンピュータグラフィックスの国際学会に、この分野での世界的研究者であるMITのベントン教授を札幌まで招待したのも服部君の働きです。
服部君は海外でのビジネス展開にも積極的で、札幌の姉妹都市の瀋陽市にある大学を、自社の技術で支援したこともあります。インドネシアでのマイコンビジネスの機会を求めての旅行でもご一緒しました。タイ・バンコクや中国大連でビジネスを展開していて、これらの地で、私の妻も含めて、服部君のお世話になりました。成都市のパンダの繁育研究施設にビー・ユー・ジ―の社員を派遣し、そのついでに3600メートルの黄龍まで一緒に登山した思い出もあります。思い出すと次々と当時の場面が脳裏を駆け巡ります。
ビー・ユー・ジ―社から現在のカスケード社に移られてからも色々アイデアを温められていて、それらの端緒に関わり、大きく発展させる前にお亡くなりになり、さぞ心残りだったと思います。しかし、ご子息の長男浩也君がカスケード勤務、次男哲也君が札幌市水道局勤務で、服部君の夢を違った形で実現していくことになると思います。
服部君の亡き後に、札幌や北海道のIT産業を少しでも前に前進させるのが、服部君と関係があった我々の仕事であると思っています。この残された者の思いを聞き、服部君、どうか安らかにお眠りください。
2018年09月14日
競売の 私信の宛て主 見つけたり
中国科学院武漢物理の韋宝鍔教授への私信が中国のネットオークションに出品されているので、当時の写真を探す。「μコンピュータの研究」Vol.7、No3(1982)に1981年11月武漢を訪れた時、編磬を叩く韋先生の写真が載っているのを見つける。
2018年09月13日
我が手紙 ネットで売られて 3千元
西南交通大学准教授の侯進さんからメールが届く。メールに中国のネットオークションに筆者の書簡が出ているというのでサイトをアクセスしてみる。確かに中国科学院武漢物理の韋宝鍔教授とのやり取りの手書きの手紙である。これには驚く。
オークションサイト http://book.kongfz.com/223391/753526431/
2018年09月12日
マイコンの 初世代逝きて 歴史なり
本日未明服部裕之君が亡くなった。昨日午後に病室にお見舞いに行き最後の言葉を聞いた。自著の「マイコンと私」に服部君が写っている写真がある。写真のメンバーが札幌のIT産業の黎明期に活躍したのが夢のようで、今や歴史になった。合掌。
2018年09月11日
後10年 やらせたかったと 家族の言
K病院に家人と共にH君のお見舞いに行く。H君の病状はかなり悪く、やっと筆者を認めて数語を口にする。クラウドファンディングで7月に出版した爪句集にH君の名前がある。札幌のIT産業勃興期の第一世代の象徴的人物が消えようとしている。
2018年09月10日
2018年09月09日
ポスターに 作家の名あり デザイン展
貸しギャラリーではなく招待作家の作品を展示するギャラリーのようである。場所柄格調の高いギャラリーである。便利な場所にあるので時々覗いてみる。ギャラリー内の全球パノラマを撮影した時はグラフィックデザイナーの作品が並んでいた。
2018年09月08日
地は揺れる 空は火がつく 陽落ち時
夕焼けで西の空の雲が赤く染まり火が燃えているみたいだ。地上の家々も赤味を帯びる。ドローンを上昇させ夕焼けの全景を空撮しようとする。しかし、空の上半分はカメラが機体に邪魔され撮れない。撮れない部分は適当に夕焼け空で補間する。
(空撮パノラマ写真)
事情あり 湖畔から消え 恐竜像
ダム湖の湖畔が公園になっている。ここに巨大な恐竜のオブジェがあった。堰き止めてダム湖となった川の上流で、恐竜と思われた化石が発掘されたためである。しかし、その後の研究で海棲爬虫類と判明し、そのせいか恐竜の像は撤去された。
写真家が 乗るゴンドラも 展示かな
航空写真家の故S氏の写真が常設展示されるギャラリーである。特別展が開催される時もあり、熱気球に乗って写真を撮る写真家H氏の写真展が行われていた。実際の熱気球の下に取り付けられるバーナー付きゴンドラが会場に置かれていた。
2018年09月07日
白板に 未だ見ぬ海鳥(とり)の 名を認め
狭い小屋の中の壁には海鳥の写真が貼ってある。白板には観察した海鳥が記されている。ケイマフリ、ウミスズメ、チシマウミガラス、ウトウ等の名前が並んでいるけれど未だこれらの海鳥の実物を見たことはない。短時間の滞在では無理だろう。
電気待ち アカゲラの来て 未開国
地震後の大停電でひたすら電気が来るのを待つ。1日半経っても電気は来ない。代わりに庭の木にアカゲラが来ている。盛んに楓の枯れた幹を突いている。する事も無いのでアカゲラを何枚も撮る。停電は3日にわたりそう。文明国とは思えない。
光り無き 街広がりて 大停電
少し明るんで来た早朝庭からドローンを上げて空撮を行う。地震で道内全戸停電の状況を札幌西野ではどのようになっているのか空から写す。わずかに電気が来ている区域がある一方、ほとんどの家やビルには光が無い。大停電の朝の光景である。
(パノラマ写真)
2018年09月06日
2018年09月05日
辛うじて 二重虹撮り 小雨中
夕食前に虹が出る。急いで全球パノラマ写真で撮る。虹は普通に撮ると虹が写っているか、程度の写真で終わる。この点パノラマ写真では周囲の状況も写るので記録写真に適する。電線が無ければさらに良い写真になったものを、と残念である。
(パノラマ写真)
教会風 結婚式に 人気なり
祭壇があり教会と謳っているけれど勿論本来の意味の教会ではない。結婚式場である。それにしても何か存在しそうな教会名である。日本人は人生の節目で宗教的雰囲気の式を行いたくても、ベースが定まっていないから借り物で済ます事になる。
開園を 急ぐ庭園 眼下なり
個人の資金で広大な庭園を整備し開園準備中である。農家の後継者が居なくて農地がテーマパークに変身していくのがこの庭園や庭園敷地に隣接してある。池が造られ、花壇が設けられ、レストラン予定の建物もある。開園は2019年の予定と聞く。
旧図書館 本が出迎え 喫茶店
カフェなのに東西の両壁面に天井まで届く本棚があり、約6000冊の本が並ぶ。これはこの建物の歴史に由来する。最初の本格的図書館として建てられ、文書館等の変遷を経て道内有力菓子メーカーの経営する喫茶店として内装を新しくして蘇った。
玄関に ボトル並びて ワイナリー
建物の玄関に入った狭いスペースにワインが並べられている。規模は小さくともこの大都市のワイナリーの嚆矢となった。ワイナリーの創設初期の頃はこんなところにワイナリーが、の感であったが、今は近くのバス停にも名前が採られている。
2018年09月04日
作品の 共通画題 「共に」なり
障がい者の自立を手助けする事業を行っている団体が、団体の入居する建物にギャラリーを開設している。展示されている作品は全て障がい者が制作したものである。個性豊かな作品が並ぶ。作品を見ながら休息を取るスペースも用意されている。
数々の 写真が示す 校史なり
木造の女学校の校舎が取り壊される時保存運動が起り、特徴ある屋根を含む一部が復元され資料館になった。館内にはこの学園の歴史を物語る展示がある。建物の名前は女学校を創設する端緒を作った当時のカトリック司教の名前を採っている。
映画館 生き延びてきて ガラパゴス
町民人口1万2千名強の町で映画館が残っているのは驚きである。1918年に設立され、現存する道内の映画館としては最も古い。興行収入では全く採算が取れず、オーナーのM氏の別業や寄附等で営業を続けてきている。映画館自体が映画になった。
2018年09月03日
鑑賞は 駆け足となり 公募展
公募展や美術関連団体の作品展が行われるギャラリーである。北海道の代表的な公募展ではジャンルが多様で作品数も多く、展示室がいくつもある。丁寧に見て回るには時間がかかる。1点1点精魂込められた作品でも、つい駆け足の鑑賞となる。
緊張が 解かれスタジオ 休みたり
全球パノラマ写真は舞台裏まで写す。カメラやモニタ用テレビ、時計が見える。テレビ放送時間になると照明が入り、撮影スタッフや補助スタッフが並ぶ。座ったアナウンサーや出演者は、テレビのモニタとスタッフの動作に注意して話を進める。
銘柄と 醸造タンク 並びたり
店内に日本酒の仕込みのタンクが並ぶ。パノラマ写真で撮影している筆者を別のカメラが撮影している。酒造店の名前は軍人の名前の一字を採っているけれど、元の字のままでは恐れ多いと、音と文字が似ているものを選んだと店の人の話である。
閑静な 緑地広がり 歴史の地
大都市の都心部からそれほど離れていない所に、歴史的建物が並んでいる閑静な場所があるのは驚きである。緑地の景観も1級品であり写真を撮り、絵を描く人の姿を見ることがある。全球パノラマ写真により、この場所に立って全景が楽しめる。
2018年09月02日
人影は 見張り役のみ 市場午後
この場所が活気を帯びるのは早朝である。切り花や鉢物の花や鑑賞植物のせりが行われる。せりが終われば出荷で、これが一段落すると場内は閑散としてくる。場内の写真撮影の許可を取りパノラマ写真を撮ると、見張役の関係者が写ってくる。
大空間 アイヌ文化が 埋め尽くし
思い付いて海岸沿いの国道から内陸部に向かう国道に折れ、かなりの距離をドライブしてこの博物館に到着。アイヌ文化の伝承をコンセプトにした博物館で、広い館内に多数の展示物が並ぶ。ちょっと立ち寄っての見学には時間が足りなかった。
絶好の ドローン日和や 八剣山
青空が広がり風の無いドローン日和で、旧豊滝小学校の近くの空き地で空撮を行う。観音岩山、通称八剣山が青空の下で荒々しい岩肌の稜線を見せている。その麓を豊平川が流れている。八剣山に次回登山したら頂上から空撮を試みたいと思う。
大地冷え 湖面凍らず 神秘の湖(こ)
1月上旬のこの地は大地も空気も冷えている。大気中にダイヤモンドダストが見える時もある。しかし、湖面は凍っていない。夏は霧が多くて晴れた景観を目にすることができれば幸運、冬は氷結した湖面が見られると得難い機会と言われている。
町興し 端緒地元の 山葡萄
JRの駅からも見える建物で、この町の代名詞になった施設である。地域で産するものに目をつけて町興しにつなげた代表格の研究所施設とレストランが建物の中にあり、観光客を呼び込んでいる。建物は小高いところにあり大平原の景観が広がる。
2018年09月01日
島影も 港も見えて 展望塔
小高いところにある展望塔から見下ろすと、町の市街部と漁港が見える。沖の方に目を向けると、晴れていれば大きな島影が目に飛び込んでくる。建物の内部に展示室があり、領土問題の歴史的経緯の解説や島との交流で撮影された写真が並ぶ。
マンモスの 牙が招きて 博物館
博物館の見出しの展示で人目を惹くのはマンモスである。多分マンモスの牙は出土した本物で、その他は牙の飾りで小さく作られている。巨大なマンモスの複製にするには博物館の建屋が小さ過ぎる。入口近くに展示されていて客を招いている。
雪像が 主役務めて 館の庭
この美術館の庭で毎年雪像の制作と展示が行われる。雪像の制作に当たるのは市内の造形作家や美術・デザイン系の生徒達である。普段は庭に置かれた彫刻が美術館の呼び込み役であるのに対して、雪像彫刻展の期間中は雪の彫刻が主役を務める。