Search


Archives

2012年01月01日

上手稲神社で見る初日の出

 上手稲神社は西野屯田通に面して、小高いところに境内がある。社殿が東側に向いている関係で、鳥居の彼方に大都会札幌の開けた東の空が広がる。この位置関係で、初日の出を鳥居の中心に置いて見ることができる。今年(2012年)の元日は良い天気になり、鳥居のところにはご来光を見ようとする人が並んでいる。東の空のからの陽光が、ご来光を見る人の帽子の輪郭を浮き上がらせる。境内の馬頭観音碑に頭を下げる参詣者もいる。今年の平穏と家族の無事息災を祈っているのだろう。

初日の出 帽子輪郭 光りたり

%E5%88%9D%E6%97%A5%E3%81%AE%E5%87%BA%E3%80%80%E5%B8%BD%E5%AD%90%E8%BC%AA%E9%83%AD%E3%80%80%E5%85%89%E3%82%8A%E3%81%9F%E3%82%8AA.jpg

境内碑 祈念の人に ご来光

%E5%A2%83%E5%86%85%E7%A2%91%E3%80%80%E7%A5%88%E5%BF%B5%E3%81%AE%E4%BA%BA%E3%81%AB%E3%80%80%E3%81%94%E6%9D%A5%E5%85%89A.jpg

2011年10月07日

都会の小川「中の川」を遡るサケ

 手稲山に水源を持つ中の川が、住んでいる場所近くを流れている。都会の住宅街を流れる川なので、小川でも護岸と河床の整備が、必要以上と思われるほどに施されている。ここに、秋になるとサケが遡上してくる。身体が紅色になっていて産卵が間近いことを知らせている。背ビレ、尾ビレは白くなって傷が目立つ。人の手によって造られた急流をサケは必死で遡る。淀みで一息ついては、また次の急流に挑戦である。最後の力を振り絞っての遡上に、心の中で掛け声が思わず出てくる。

淀みにて 休むサケの身 傷多し(十音句:居缓流 鲑鱼休身 遍体伤)

%E6%B7%80%E3%81%BF%E3%81%AB%E3%81%A6%E3%80%80%E4%BC%91%E3%82%80%E3%82%B5%E3%82%B1%E3%81%AE%E8%BA%AB%E3%80%80%E5%82%B7%E5%A4%9A%E3%81%97A.jpg

掛け声が 思わず出たり サケ登り(十音句:招呼声 不由自主 鲑鱼跃(躍))

%E6%8E%9B%E3%81%91%E5%A3%B0%E3%81%8C%E3%80%80%E6%80%9D%E3%82%8F%E3%81%9A%E5%87%BA%E3%81%9F%E3%82%8A%E3%80%80%E3%82%B5%E3%82%B1%E7%99%BB%E3%82%8AA.jpg

2011年07月23日

パントマイム劇「The Gate」のDVD

 パントマイム劇「The Gate」のDVDが送られてきた。昨年(2010年)10月にパントマイム劇団「SOUKI」が東京で行った公演が収められている。歌舞伎の勧進帳を素材にしていて、安宅の関の大手門のデザインに、ハママシケの陣屋跡の大手門の写真が参考にされた。インターネットでこの写真の使用を求められたのが縁で、このDVDのパッケージにも当方の名前が記されている。劇団の代表の江ノ上陽一氏は、富樫左衛門役で出演しているけれど、どうして赤マントなのかがわからない。

勧進帳 無言劇なり 関所門

%E5%8B%A7%E9%80%B2%E5%B8%B3%E3%80%80%E7%84%A1%E8%A8%80%E5%8A%87%E3%81%AA%E3%82%8A%E3%80%80%E9%96%A2%E6%89%80%E9%96%80A.jpg

我が名前 写真家で出て DVD

%E6%88%91%E3%81%8C%E5%90%8D%E5%89%8D%E3%80%80%E5%86%99%E7%9C%9F%E5%AE%B6%E3%81%A7%E5%87%BA%E3%81%A6%E3%80%80DVDA.jpg

2011年05月27日

小樽の職人技の菓子工芸

 NHKの新番組で「ホリホリX」が始まり、そのコメンテータを依頼された。講談師の神田山陽氏、タレントのローラ・チャンさん、アナウンサーの里匠氏も一緒の出演である。神田氏の名前は知っていたけれど、中国からスカウトされたチャンさんの名前は知らなかった。番組は北海道の面白ネタを掘ってくる趣旨で、予め取材したテーマに小樽のつくし牧田の工芸菓子があった。コメンテータそれぞれに作られた工芸菓子が配られ、収録後自宅に持ち帰って見て、その出来栄えに感心する。

チャンさんの 工芸菓子は パンダなり

%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%81%95%E3%82%93%E3%81%AE%E3%80%80%E5%B7%A5%E8%8A%B8%E8%8F%93%E5%AD%90%E3%81%AF%E3%80%80%E3%83%91%E3%83%B3%E3%83%80%E3%81%AA%E3%82%8AA.jpg

革表紙 万年筆付き ケーキなり

%E9%9D%A9%E8%A1%A8%E7%B4%99%E3%80%80%E4%B8%87%E5%B9%B4%E7%AD%86%E4%BB%98%E3%81%8D%E3%80%80%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%81%AA%E3%82%8AA.jpg

2011年04月20日

雪解け水の流れとフキノトウ

 西野の住宅街を流れる中の川は河川整備が進んで、両岸が石組みで護岸されている。石組みのところは立ち木や草花が見当たらず、写真を撮りたくなる景観でもない。雪解けの時期には水量が増え、流れの速い川になっている。石組みの上の土手の部分にフキノトウが群生し大きくなっている。川の流れと組み合わせると、春の感じを出せる写真になるかと撮ってみる。川岸の積雪が残っているところもあって、雪、雪解け水、フキノトウと早春の三題噺に仕立てた写真にしてみる。

雪解けて 流れ速まり 中の川

%E9%9B%AA%E8%A7%A3%E3%81%91%E3%81%A6%E3%80%80%E6%B5%81%E3%82%8C%E9%80%9F%E3%81%BE%E3%82%8A%E3%80%80%E4%B8%AD%E3%81%AE%E5%B7%9DA.jpg

土手道の 雪退(ひ)く後に フキノトウ

%E5%9C%9F%E6%89%8B%E9%81%93%E3%81%AE%E3%80%80%E9%9B%AA%E9%80%80%EF%BC%88%E3%81%B2%EF%BC%89%E3%81%8F%E5%BE%8C%E3%81%AB%E3%80%80%E3%83%95%E3%82%AD%E3%83%8E%E3%83%88%E3%82%A6A.jpg

2011年04月19日

ハコモノ探検テレビ生出演

 NHK(北海道)の新番組「つながる@きたカフェ」が始まり、「さっぽろハコモノ探検」の案内役を務めることになった。4月19日はその第1回目で、北大総合博物館のバックヤード探検である。ビデオは収録済みであるけれど、生放送でコメントである。本番前にリハーサルが行われ、10分の割り当て時間内で終わるよう細かな指示である。短時間でも、関係者が何人も、何時間もかけて生放送までもっていく。増子有人、藤井聖子両アナウンサーが司会役で、プロだけあって慣れている。

都市秘境 意味を説明 生放送

%E9%83%BD%E5%B8%82%E7%A7%98%E5%A2%83%E3%80%80%E6%84%8F%E5%91%B3%E3%82%92%E8%AA%AC%E6%98%8E%E3%80%80%E7%94%9F%E6%94%BE%E9%80%81A.jpg

並べ撮る 秘境と爪句 我が著作

%E4%B8%A6%E3%81%B9%E6%92%AE%E3%82%8B%E3%80%80%E7%A7%98%E5%A2%83%E3%81%A8%E7%88%AA%E5%8F%A5%E3%80%80%E6%88%91%E3%81%8C%E8%91%97%E4%BD%9CA.jpg

追記:この生放送の放送済み内容がNHKのハコモノ探検のWebページにあります。

2011年04月18日

赤い芽を出したルバーブ

 庭の積雪が後退して行った後に、湿った黒い土が現れてくる。そこに赤い芽が顔を出している。ルバーブの芽である。芽は大きくなって茎と葉になるけれど、土から出始めの時は全体が赤色で、まさに赤子である。成長すると葉は緑になる。ただし、茎には赤色が残る。名前からして外国の植物であるけれど、ショクヨウダイオウの和名もあり、食用になる。食用に供されるのは茎で、煮詰めて砂糖を入れ、ジャムにする。長野県が主産地で、寒い地方で良く育つので北海道も適地である。

雪退いて ルバーブ勝ち取る 領地なり

%E9%9B%AA%E9%80%80%E3%81%84%E3%81%A6%E3%80%80%E3%83%AB%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%96%E5%8B%9D%E3%81%A1%E5%8F%96%E3%82%8B%E3%80%80%E9%A0%98%E5%9C%B0%E3%81%AA%E3%82%8AA.jpg

黒土(くろつち)に 顔出す茎葉 赤子なり

%E9%BB%92%E5%9C%9F%EF%BC%88%E3%81%8F%E3%82%8D%E3%81%A4%E3%81%A1%EF%BC%89%E3%81%AB%E3%80%80%E9%A1%94%E5%87%BA%E3%81%99%E8%8C%8E%E8%91%89%E3%80%80%E8%B5%A4%E5%AD%90%E3%81%AA%E3%82%8AA.jpg

2011年04月12日

大震災1ヶ月後の半旗

 東日本を襲った大震災は3月11日の大地震で始まった。4月11日は大震災後の1ヶ月目である。この日、尋ねることがあって札幌管区気象台まで出向いた。建屋の前の国旗が半旗になっている。この日で行方不明者が未だ1万4千名強も居て、福島第一原発の危機的状況が続いていれば、政府からの通達で公官庁の国旗は半旗にせざるを得ない。半旗の向こうにレーダー塔が見える。しかし、この塔は役目を終えて現在使われていないと、以前気象台の見学を行った時に説明を受けている。

大震災 半旗のありて 気象台

%E5%A4%A7%E9%9C%87%E7%81%BD%E3%80%80%E5%8D%8A%E6%97%97%E3%81%AE%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%A6%E3%80%80%E6%B0%97%E8%B1%A1%E5%8F%B0A.jpg

半旗見る レーダー塔は 役目終え

%E5%8D%8A%E6%97%97%E8%A6%8B%E3%82%8B%E3%80%80%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%80%E3%83%BC%E5%A1%94%E3%81%AF%E3%80%80%E5%BD%B9%E7%9B%AE%E7%B5%82%E3%81%88A.jpg

2011年04月04日

商魂が早める季節感

 商魂は先走りする。4月が始まったばかりというのに、大型商業施設の中に、桜木と鯉幟の飾りつけである。どちらも北海道では5月の風物詩に挙げられるものである。4月で外に雪が舞っていても、商業施設内はいかようにも季節を早めることができる。作り物とはいえ、本格的な木の模型で、太い幹から枝が伸び、そこに桃色の桜花が取り付けられてある。満開の桜の木を見下ろすように、鯉幟が配置されている。鯉幟は本物でも、施設内に風がなく、紐で張られていて動かずにいる。

商魂が 季節を早め 5月なり

%E5%95%86%E9%AD%82%E3%81%8C%E3%80%80%E5%AD%A3%E7%AF%80%E3%82%92%E6%97%A9%E3%82%81%E3%80%805%E6%9C%88%E3%81%AA%E3%82%8AA.jpg

客流れ 泳がぬ鯉が 頭上なり

%E5%AE%A2%E6%B5%81%E3%82%8C%E3%80%80%E6%B3%B3%E3%81%8C%E3%81%AC%E9%AF%89%E3%81%8C%E3%80%80%E9%A0%AD%E4%B8%8A%E3%81%AA%E3%82%8AA.jpg

2011年03月27日

春に先立って咲く雪の花

 3月もそろそろ終わるというのに、雪が降ると立ち木に雪の花が咲く。雪の花は樹種を選ばず、ヤマザクラの冬芽が膨らんでいる木に咲いているかと思えば、秋に見事な紅葉を見せるカエデの木も白く飾られる。雪の花は、陽が照ると大抵午後までには解けてしまう。雪の花が無くなってしまわないうちにと、ガラスの窓越しに写真を撮る。春の花見とか秋の観楓とかがあるけれど、雪の花見というのも北国の楽しみ方である。それを家の中で見るか、外に出て観賞かは各自の好みによる。

ヤマザクラ 咲き急ぎたり 雪の花

%E3%83%A4%E3%83%9E%E3%82%B6%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%80%80%E5%92%B2%E3%81%8D%E6%80%A5%E3%81%8E%E3%81%9F%E3%82%8A%E3%80%80%E9%9B%AA%E3%81%AE%E8%8A%B1A.jpg

カエデ木に 雪花咲いて 花見なり

%E3%82%AB%E3%82%A8%E3%83%87%E6%9C%A8%E3%81%AB%E3%80%80%E9%9B%AA%E8%8A%B1%E5%92%B2%E3%81%84%E3%81%A6%E3%80%80%E8%8A%B1%E8%A6%8B%E3%81%AA%E3%82%8AA.jpg

追記:TANAKA様 お葉書拝見。ブログをご覧になられているそうですので、お葉書落手の返事です。文字を書くのが面倒になってきていて、ブログを利用します。ご病気が良くなりますように。

2011年03月23日

朝日に照らされたハリギリの冬芽

 春めいてきた山道は、腐れ雪とでも表現したくなる状態にある。表面は固そうに見えても、表面の下は雪解けが進んでいて、足が膝ほどまで埋まる場所がある。そんな山道は、気温の高くなる日中に歩くのを避けている。しかし、明け方の気温の低い時には、積雪表面が凍りついた状態で、気をつけて歩くと積雪に足を取られず歩いてゆける。朝日が顔を出し、かなり大きくなったハリギリ(針桐)の木を照らしている。棘に守られたようにハリギリの冬芽が、朝日の中で威嚇している。

ハリギリの 幹に朝日の 冬芽かな

%E3%83%8F%E3%83%AA%E3%82%AE%E3%83%AA%E3%81%AE%E3%80%80%E5%B9%B9%E3%81%AB%E6%9C%9D%E6%97%A5%E3%81%AE%E3%80%80%E5%86%AC%E8%8A%BD%E3%81%8B%E3%81%AAA.jpg

陽の射して ハリギリ冬芽 威嚇せり

%E9%99%BD%E3%81%AE%E5%B0%84%E3%81%97%E3%81%A6%E3%80%80%E3%83%8F%E3%83%AA%E3%82%AE%E3%83%AA%E5%86%AC%E8%8A%BD%E3%80%80%E5%A8%81%E5%9A%87%E3%81%9B%E3%82%8AA.jpg

2011年03月21日

春を感じるセンサのマリモ

 数年前、ほくでん総合研究所のマリモ培養研究を取材した。この時研究所で培養したマリモをもらい、コップの水の中に入れておいた。マリモは生きているのか死んでいるのか、コップの底にかたまって動かない。それが春めいてきた光に誘われたか、表面に泡を生じ、水面に浮かんできた。生きているようで、藻の活動が盛んになってきたように見える。水道水を時たま換える他にはこれといったケアもしていないのに、コップの中で生き続け、春到来のセンサの役目を果たしている。

生きている 証拠の気泡 マリモ吐き

%E7%94%9F%E3%81%8D%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E3%80%80%E8%A8%BC%E6%8B%A0%E3%81%AE%E6%B0%97%E6%B3%A1%E3%80%80%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%83%A2%E5%90%90%E3%81%8DA.jpg

コップ内 マリモの浮かび 春センサ

%E3%82%B3%E3%83%83%E3%83%97%E5%86%85%E3%80%80%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%83%A2%E3%81%AE%E6%B5%AE%E3%81%8B%E3%81%B3%E3%80%80%E6%98%A5%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%B5A.jpg

2011年03月05日

3月に入っての大雪

 3月に入ると暖かい日が増えてきて、道路の雪がどんどん解けていく。それを目にしていると、もう春はすぐそこで、大雪が降ることなど思いも及ばない。しかし、まだ冬が続いていることは、大雪になって改めて確認することになる。大雪の日は夜中から除雪車が動き回っている。早朝、雪かきに外に出てみると、除雪用のブルドーザーが目の前を通過していく。ひっきりなしに降る雪には、ひっきりなしの雪かきが必要で、人力の除雪でも続けると庭の雪山がどんどん高くなってゆく。

大雪や 除雪済み道 ブル通過

%E5%A4%A7%E9%9B%AA%E3%82%84%E3%80%80%E9%99%A4%E9%9B%AA%E6%B8%88%E3%81%BF%E9%81%93%E3%80%80%E3%83%96%E3%83%AB%E9%80%9A%E9%81%8EA.jpg

雪山の 庭に隆起は 人為なり

%E9%9B%AA%E5%B1%B1%E3%81%AE%E3%80%80%E5%BA%AD%E3%81%AB%E9%9A%86%E8%B5%B7%E3%81%AF%E3%80%80%E4%BA%BA%E7%82%BA%E3%81%AA%E3%82%8AA.jpg

2011年03月04日

雛祭りに並んだ雛人形

 雛祭りには、見る子供も居ないのに雛人形が並べられる。内裏雛の一対で、雛壇を設けるまでもない。一揃いあるのは紙製の折雛で、これはもらってから長いこと雛祭りになると飾っている。内裏雛の並べ方は、向かって男雛が左、女雛が右が一般的だそうで、これは皇室の天皇皇后の並び方からきているのではないかといわれている。雛人形が南を見て、左の東方向から日が昇るので左を上座とすれば、向かって男雛が右、女雛が左も理屈が通る。京都などではこの配置で置かれている。

男雛 いわくありげな 顔の傷

%E5%86%85%E8%A3%8F%E9%9B%9B%E3%80%80%E3%81%84%E3%82%8F%E3%81%8F%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%92%E3%81%AA%E3%80%80%E9%A1%94%E3%81%AE%E5%82%B7A.jpg

折雛で 官女がよろけ 内裏前

%E6%8A%98%E9%9B%9B%E3%81%A7%E3%80%80%E5%AE%98%E5%A5%B3%E3%81%8C%E3%82%88%E3%82%8D%E3%81%91%E3%80%80%E5%86%85%E8%A3%8F%E5%89%8DA.jpg

2011年03月03日

3月に入っての大雪

 札幌は雪国である。3月に入って桃の節句に大雪である。今年の札幌は雪の少ない年といわれていても、降る時には感心するほど降り積もる。春に向かって雪解けも進んで、積雪は締まってきているのに、その上に積もった雪の高さは、人の背丈のフェンスを超えている。夜中に除雪車の入った道路は、日中新しい雪で埋まっている。庭木の八重桜や楓の木も雪を枝に受け止めている。松の木は葉が残っていて、葉に雪が積もっている。その雪の重量は相当なもので、枝折れが心配である。

松の木は 雪の重さに 呻いたり

%E6%9D%BE%E3%81%AE%E6%9C%A8%E3%81%AF%E3%80%80%E9%9B%AA%E3%81%AE%E9%87%8D%E3%81%95%E3%81%AB%E3%80%80%E5%91%BB%E3%81%84%E3%81%9F%E3%82%8AA.jpg

フェンスの 高さに届き 弥生雪

%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%81%AE%E3%80%80%E9%AB%98%E3%81%95%E3%81%AB%E5%B1%8A%E3%81%8D%E3%80%80%E5%BC%A5%E7%94%9F%E9%9B%AAA.jpg

驚きの月の瘦身速度

 月の満ち欠け速度が意外にも早いのを、明け方の月を撮ってみて、新発見したかのように気がつく。1日置くぐらいではともかく、2日間もすれば、明らかに月の形が変化しているのがわかる。2月から3月の月替わりの、中1日を置いての三日月の写真を比べると、これは激痩せである。窓際に置いてある彫刻像もスタイルが良いけれど、三日月の瘦身術には驚いているのではなかろうか。ただ、痩せるのも速いけれど、太るのも目を見張るほどである。天空を巡りながらの月の身体変化である。

驚きは 月瘦身の 速さかな

%E9%A9%9A%E3%81%8D%E3%81%AF%E3%80%80%E6%9C%88%E3%81%9D%E3%81%86%E8%BA%AB%E3%81%AE%E3%80%80%E9%80%9F%E3%81%95%E3%81%8B%E3%81%AAA.jpg

明け空に 探す三日月 円弧なり

%E6%98%8E%E3%81%91%E7%A9%BA%E3%81%AB%E3%80%80%E6%8E%A2%E3%81%99%E4%B8%89%E6%97%A5%E6%9C%88%E3%80%80%E5%86%86%E5%BC%A7%E3%81%AA%E3%82%8AA.jpg

2011年03月02日

雪の季節に開花した胡蝶蘭

 胡蝶蘭の蕾が膨らんできて、3月に入ると一輪開花した。この種の鉢植えの花の開花期はどのように定まってくるのだろうか。室温の中にあるので、温度による季節感を感知するとも思われず、さりとて日の出時間を計って季節を知るようなこともないのではなかろうか。以前咲いて、散った時からの時間を記憶していて、それに拠って新しい花芽を出してくると考えるのが一番妥当なところのようである。胡蝶蘭が見る窓の外は、朝は晴れていたのに、吹雪模様に変わってきている。

胡蝶蘭 一輪咲いて 月弥生

%E8%83%A1%E8%9D%B6%E8%98%AD%E3%80%80%E4%B8%80%E8%BC%AA%E5%92%B2%E3%81%84%E3%81%A6%E3%80%80%E5%BC%A5%E7%94%9F%E6%9C%88A.jpg

窓外は 花より白く 吹雪なり

%E7%AA%93%E5%A4%96%E3%81%AF%E3%80%80%E8%8A%B1%E3%82%88%E3%82%8A%E7%99%BD%E3%81%8F%E3%80%80%E5%90%B9%E9%9B%AA%E3%81%AA%E3%82%8AA.jpg