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2015年12月30日

道新文化センター講座2015・6・10北科大時計塔前



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2015年06月24日

道新文化センター講座2015年度最終回

 「身近な都市秘境を歩いてみよう」講座は本日の10回目が2015年度の最終回でした。最終回は札幌市立大通高校のミツバチプロジェクト見学です。
 地下鉄東西線の西11丁目駅に集合して、歩いて大通高校に行きました。定時性の大通高校が現在の場所に新設される以前、この場所には札幌市立大通小学校がありました。大通小学校は他の小学校と統合され資生館小学校になっています。その大通小学校の児童通用門が大通高校の敷地の角に残されていて、これを見学しました。
 児童通用門の傍に丸山隆の『記憶素子「丘」・「森」』があり、この石彫を鑑賞です。1989年に設置された彫刻ですが、彫刻名が何を意味するのかはわかりません。

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(丸山隆の彫刻『記憶素子「丘」・「森」』)

 大通高校の西側には道路を挟んで駐札幌韓国総領事館があります。大通高校は定時制で単位制ですので、生徒は自分の選択した授業に出席して単位を取得して卒業して行きます。地下鉄東西線の終点の宮の沢駅のところにある札幌市生涯学習センター「ちえりあ」の支所が大通高校と併設されていて、札幌市民の活動が行われている場所と高校が一緒になっています。

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(大通高校校舎内)

 大通高校のミツバチプロジェクトは授業の一つで、その授業を参観する形で見せていただきました。巣箱は同校の屋上に置かれています。ミツバチの状態を点検する先生と生徒が巣箱から板状の巣を取り出し、点検する様子をビデオで配信し、教室にいる生徒が見守っています。巣箱のところで点検している先生・生徒と無線で質疑応答を行うことができます。そのやり取りはこれも同校の生徒のメディア部員が行っています。見学者はガラス越しに作業を見学しました。

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(ガラス窓越しにミツバチの巣の点検作業見学)

 巣の点検は女王蜂が居るかどうかを確かめます。もし居ないと、卵が産まれないので巣が消滅してしまいます。幼虫や蛹の状態も確認です。ミツバチが群がっている巣を見せてくれているのは同校のミツバチプロジェクトの蜂蜜生産担当の島田正敏先生です。

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(ミツバチの巣の点検)

 巣に蜜が貯まった状況を確認すると、蜂を取り除いて巣から蜜を取り出します。蜜は蜜蝋で蓋がされているので、この蜜蝋を削りとります。この蜜蝋はキャンドルなどにも利用できます。蜜蝋の蓋を取り除いた巣を手回しの遠心分離器にかけ、蜜を容器の中に飛ばして集めます。ここで生産された蜂蜜は大通で行われるオータムフェストなどで販売されているそうです。

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(手回し遠心分離機での蜂蜜の取り出し)

 島田先生はミツバチプロジェクトを担当していますが、本職の方は陶芸の先生で、制作した器を見せていただきました。作品展も予定しているとの事でした。

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(島田先生の陶芸作品)

 帰る間際に未だ作業が続いている屋上のところでパノラマ写真を1枚撮影しました。


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(ミツバチプロジェクトの様子を撮影したパノラマ写真)

 見学終了後、最終回なのでロイトン札幌のレストランで昼食会を行いました。参加者から一言ずつの感想などがありました。料理はバイキングでした。


2015年06月17日

道新文化センター講座第9回目

 本日の都市秘境探索は小樽でした。JR南小樽駅に集合で、歩いてメルヘン広場を通り、小樽聖公会を訪問です。女性牧師の石坂みゑ子さんが出迎えてくれ、聖公会の歴史、特色、日本との関係などについて教会内で説明してもらいました。

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(立って説明をする石坂牧師)

 NHKの朝ドラで「マッサン」が人気を博しましたが、マッサンことニッカウヰスキの創業者の竹鶴政孝の妻のスコットランド出身のリタ夫人が良く通った教会ということで、朝ドラ関連で取材があったそうです。マッサンと聖公会との関係にも説明が及び、マッサンは聖公会の信徒になった話しが紹介されました。ウィスキーを熟成させるために使われる樽から十字架を沢山作って、イベントがあれば他の信徒に配ったそうです。かなりの数の木製十字架が作られたはずなのが、現存するものはほとんどなく、本州から一時的に借りて来たこの十字架がある、ということで見せていただきました。



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(マッサンの十字架を見る参加者:パノラマ写真)

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(マッサンの十字架)

 教会の塔部分には鐘があり、見上げても見えませんが、紐があってこれを引くことで鐘を鳴らすことができます。参加者が実際に鐘をならし、鐘の音を聞きました。

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(紐を引いて鐘を鳴らしているところ)

 聖公会の建物は小樽市の歴史的建築物に指定されていますが、建物を維持する費用が市から補助されることはなく、信者の細々とした献金のみでは後何年建物が維持されるか心もとない状況が説明されました。教会維持の経費も随分切り詰めているようでした。ポストカードを配って献金の促進の紹介があり、参加者は思い思いの額で献金していました。教会内で記念撮影となりました。以前にこの教会を取材した記事が載っている、拙著「小樽・石狩秘境100選」(共同文化社、2007年)を寄贈して来ました。

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(参加者の記念集合写真)

 聖公会から少し登ると水天宮の境内になります。境内で石川啄木の歌碑を見て小樽港の眺望を楽しみました。境内に通じる石段を上から見下ろして、その急な事に驚きます。この石段に外人坂がつながっています。

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(水天宮境内)

 水天宮には測量に関する史跡があります。旧海軍水路部が1893(明治26)年水天宮山上で天文測量を行ったときの標石が拝殿の裏手に置かれていて、柵の中に見えます。標石に水路部の文字が刻まれているのが確かめられます。

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(天文測量の標石)

 水天宮から閉校になった旧堺小学校の校庭に行き、閉校記念碑、二宮金次郎像等を見ました。かつての校舎内には堺小学校の記念室があり、ここも見学です。

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(旧堺小学校記念室)

 旧堺小学校からは手宮線跡などを通って途中札幌狸小路から移転した「ぱんじゅう」店でぱんじゅうを買って小樽駅に行き、ここで解散です。一部は小樽見物に流れたようでした。

2015年06月10日

道新文化センター講座8回目

 今期8回目となる「身近な都市秘境を歩いてみよう」講座は北海道科学大学(北科大)見学となりました。JR手稲駅に集合で、30分近く歩いて同大学に着きました。北科大は前身の北海道工業大学から2014年に現在の名称に変更しており、北海道薬科大学も北科大と同じ手稲前田のキャンパスに移ってきています。学生数は5千人を超える規模に膨らんでいます。将来的には両大学の統合を目指しているそうです。
 学校法人北科大の理事長西安信先生が我々一行に同大学の紹介を行ってくれました。特に西理事長が設置に尽力した、大学のシンボル的塔時計にまつわる講演は、札幌時計事台始めまで遡るもので興味あるお話でした。
 西理事長が塔時計に入れ込むことになったきっかけは、札幌時計台の時計が米国ハワード社のものか否かを確かめる事態になった事に端を発しているそうです。ハワード社製であることを確かめる経緯で、同社製の使われなくなった塔時計を復元して、札幌時計台に設置したそうで、現在その時計を見ることができます。
 この塔時計復元過程でハワード社のチーフエンジニアのブラックウエル氏と親交が深まり、家内工業的に塔時計製作を行っているバルザーファミリー社を知ることになり、同社の手作りで製作したオリジナル塔時計が現在北科大A棟ホールに納められています。
 講演では西理事長秘蔵のハワード社製の年代ものの懐中時計も披露されました。

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(ハワード社製の懐中時計を手に講演する西氏)

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(年代物のハワード社の懐中時計)

 講演のスライドには、西理事長の祖父に当たる札幌農学校の学生だった平塚直治氏が時計台の建物(演武場)で学業に就いていて、西氏とハワードの時計でつながる因縁がある、とのエピソードの紹介もありました。

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(西理事長の祖父に関するスライド)
 
 講演が終わったところでパノラマ写真撮影を行いました。


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(講演を終えた西理事長、壁のところに立ってる中央の人は三橋龍一教授:パノラマ写真)

 講演後は塔時計の前で西理事長から改めて説明を受けました。塔時計の横にある鐘についても説明があり、実際に鐘の音を聞かせてもらいました。

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(塔時計の前で説明する西理事長)

 塔時計の前で記念撮影となりました。

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(講座参加者の記念撮影)

 大学の施設見学に移り、時間も限られていることから保健医療学部の見学となりました。義肢装具学科の展示ケースを見学しました。学生が実際に義肢を製作するファクトリーもあり、工作機械が並んでいました。

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(義肢装具学科の展示ケース)

 看護学科は出来てから2年目で、卒業生はこれから巣立っていくことになります。看護実習に用いられる医療装置や人形等を見学しました。窓越しに実習が行われているところが見えました。

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(教材用の未熟児の保育器)

 最後に体育館を見学しました。体育館はソーラーパネルが外壁に張られ、ヒートパイプ装置も設置されているそうです。空調も完備していて、建築関係の賞を受賞した建物だそうです。

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(体育館のアリーナ)

 大学を辞してからはキャンパス前のバス停でバスを待つという選択肢もあったのですが、参加者は歩いて手稲駅に戻りここで散会となりました。

2015年06月03日

道新文化センター講座第7回目

 今回の都市秘境散策は北大構内の秘境的場所を歩く。地下鉄南北線の北18条駅に集合で、ここから北大構内に向かう。エルムトンネルの上を渡り、獣道みたいなところを通って、北大遺跡庭園に出る。オオハナウドの草丈のある白い花が咲いている。竪穴式住居跡はこの草藪の中で見つけるのは不可能である。

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(北大遺跡庭園に続く獣道)

 遺跡庭園と陸上競技場に接した位置にある北大山岳館を訪れる。北大山の会と北大山岳館のメンバーの中村晴彦氏より山岳館建設の経緯や北大が管理している山小屋の説明を聞く。空沼岳の空沼小屋は老朽化で閉鎖中であったけれど、来年再建に着手の予定で新しい山小屋になるそうである。大学の山岳部に入部する部員が全国的に減ってきているそうで、その理由を中村氏が話してくれる。



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(山岳館会議室で説明中の中村氏:パノラマ写真)

 山岳館の2階にはOBの残していったピッケルやアイゼンが展示されていて、過去のピッケルにまつわる話などを聞く。山岳部は元々スキー部と一緒の団体で、それが分かれて現在に至っている。その関係もあり、古いスキーが山岳館内に展示されている。

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(山岳館2階)

 山岳館玄関のところで記念撮影となる。なお、山岳館は毎週水曜日と土曜日には開館していて一般の人も自由に見学ができるとのことであった。

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(山岳館前での記念撮影)

 北大山岳館からすぐ近くの北大恵迪寮に行く。6月1日で寮の執行部が交代とのことで、前寮長(?)が説明をしてくれる。かつて寮生であった筆者も補足説明。

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(共用棟での説明)

 炊事室には男子学生が炊事の最中であった。クループに分かれ、炊事当番を順番に交代しながら夕食を自炊しているそうである。今時の学生は寮生時代に料理を覚えるのである。なお、恵迪寮は女子寮も含まれていて、女子学生も居住している。女子学生と男子学生の作る料理はどちらが美味いのだろうか、などと考えてしまう。

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(炊事室)

 寮の重要な事項を決める会議室は物が散乱していた。ここでは会議をすることと看板制作が並行して行われている場所のようである。

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(会議室)

 会議室の隣の小部屋が演奏練習室になっている。防音壁になっていて、特注なのかと思って良く見ると、壁には卵を入れるケースが取り付けられている。これには唸ってしまう。卵入れケースは消音効果があるのだろうか。あるとすれば驚くべき創意工夫である。

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(卵入れケースで消音効果を出した楽器練習室)

 恵迪寮から近くにある学生サークル会館に行き、クラーク先生の島松駅逓での別れの名場面のレリーフを見る。

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(クラーク先生離別のレリーフ)

 学生サークル会館からは歩いて帰路につく。途中、建立当事者として楡影寮記念碑の説明などを行う。北13条のイチョウ並木まで来て、ここで解散となる。


2015年05月27日

道新文化センター講座第6回目

 JR千歳線平和駅に集合し、約300mある柏山跨線人道橋を通って、広島ー長崎原爆資料展示館のある平和地区に出る。ここから歩いて白石本通墓地に向かう。この墓地には鳥居のある墓などがあり、変わっている。


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(鳥居付きの墓:パノラマ写真)
 
 墓地の敷地内に円形に植えられた並木がある。並木は同心円で二重になっていてとりあえずウッドサークルと呼んでいる。講座参加者とこのウッドサークルの中や周囲を確認するけれど、特に変わったものがある訳でもない。

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(ウッドサークル)

 この墓地には陶管の墓が残されている。墓地の入口に「白石歴しるべ」の説明看板があり、この陶管の墓の説明がある。
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(陶管の墓を見学する参加者)

 この墓地から次の訪問先に行く道すがら、電柱を鳥居の絵で囲んだものがある。ちょっと奇妙なものであるけれど、電柱に一緒に取り付けられている看板をみるとその訳がわかる。
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(電柱を囲んだ鳥居の絵看板)

 鳥居の絵看板の上には犬の糞の始末を促す看板が見える。これ犬を散歩させている飼い主に、鳥居に向けて飼い犬が尿をしたり糞を残したりしないようにさせるためのものである。

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(鳥居の絵と一緒にある犬の糞尿禁止の看板)

 次の訪問先は北電と縁(電線)を切り、ソーラーパネルから得られる電気のみで生活する実験中の福本邸である。家の主の福本義隆氏がこれまでの経緯も含めて説明を行ってくれる。カメラマンの川久保氏も小樽から駆け付けて写真撮影をしてくれる。

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(ソーラーパネルに囲まれた福本邸に入る講座参加者)

 北電と縁を切ったため、天気が良くて電気が余っても売電することはできない。逆に日照が少ないと不足分を北電から買うこともできない。こうなると電気を貯める電池だけが頼りである。福本邸は電池が所狭しとならんでいる。壁にも充電可能なニッケル水素電池が並んでいる。見学者はこの電池の山を見て驚いたことだろう。室内で記念撮影となり、川久保氏の出番である。

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(福本邸内での記念撮影:左端が福本氏)

 ブログ「『ワンワンの会社勤務』のようなもの」の執筆者のチョコ嬢を見学者に持ってもらい記念撮影である。

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(見学者に抱かれたブロガー「チョコ」嬢)

 福本邸から歩いて国際協力機構(JICA)の北海道センターに行く。担当者からJICAの事業目的や遂行している事業などの説明を受ける。見学者からJICAに関する質問が出る。



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(JICAの担当者の説明を聞く参加者:パノラマ写真)

 説明後はセンターの館内を見学。

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(ロビーでの展示の説明)

 JICAの訪問が終わって、参加者の一部は同館内のレストランで昼食を摂る。他の参加者は地下鉄東西線の南郷18丁目駅まで歩いてここで散会となる。

2015年05月20日

都市秘境歩き講座5回目

 今日は「身近な都市秘境を歩いてみよう」講座の5回目である。地下鉄円山公園駅集合で円山公園を抜けて北海道神宮の前を行く。円山公園の外れでオシドリやリスを見かけ、しばし立ち止まる。

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(円山公園内のリス)

 宮の森にあるワグナー・ナンドール記念財団を訪ねる。同財団の理事長秋山孝二氏からワグナー・ナンドールの作品についての解説を聞く。札幌市の市長公邸跡にある、ブロンズ像の「母子像」とナンドールの故郷ハンガリーのブタペストにある同じテーマの石彫の「母子像」のスライドを比較しながら、母子像の由来等の説明を聞く。ナンドールが来日したきっかけは、秋山氏の叔母に当たる秋山ちよさん(ワグナー・ナンドール記念財団会長)とナンドールが結婚したことによる。ナンドールは栃木県益子町にアトリエを構え、日本に帰化し、没している。


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(ナンドールについて解説中の秋山氏・パノラマ写真)

 ナンドールの話から新渡戸稲造の話となり、秋山氏らが進めている「遠友夜学校」の保存活動に関する紹介がある。
 なお、秋山氏は「秋山記念生命科学振興財団」の理事長でもあり、お話を聞いた場所は同振興財団の事務所でもある。事務所といっても、元は秋山氏の伯母(秋山氏の母の姉)に当たる「秋山愛生舘」社長喜代さんの私邸であった関係で美術品が並び、事務所の感じはしない。

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(秋山氏の話を聞く講座参加者)

 ナンドール財団を辞してから「レトロスペース坂会館」に歩いて行く。丁度館長の坂一敬氏がおられたので同氏から資料館の草創期の話を伺う。戦後捨てられていたマネキンを拾ってきたのがきっかけで、資料館の形を整えるようになったとの事である。従って、基本的には捨てられていたものを拾ってきて同館に展示していると話である。が、今となってはお宝が並んでいる。

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(説明中の坂館長)

 スペースが余りないところに25名も詰めかけ、立ちながら話を聞いていて、身を捩じらして近くにある展示物の写真を撮る。話の後は各自館内の展示品を見てまわる。時間が足りず駆け足のような見学会になる。

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(展示されていたヌードの写真)

 以前同館には引率者の豆本爪句集を寄贈しており、これが棚に並んでいた。

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(館内に並ぶ爪句集豆本)

 坂ビスケットが同館に隣接してあり格安ビスケットが販売されているので、これを購入。参加者もかなり購入していた。同館から地下鉄24軒駅まで歩いて散会となる。
 このブログを書いている時に雨が降ってきて、歩いている時には晴れていたので、今日はついている。

2015年05月13日

道新文化センター講座メモ

 道新文化センターの「身近な都市秘境を歩いてみよう」の今日の訪問先は百合が原公園である。JR学園都市線の「百合が原駅」に集合してから百合が原公園まで歩いてゆく。台風6号で昨夜から今朝にかけて雨が降っていて、今日はどうなることかと思っていた。幸い公園散策時には晴れ間が出て、一安心である。この時期、百合が原公園はムスカリとチューリップが見頃である。

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(百合が原公園のムスカリとチューリップ)

 百合が原公園は農地だったところに公園造成が行われたため、サイロが残されている。このサイロは中に螺旋階段が設けられ、展望台になっている最上階まで登ることができる。

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(百合が原公園内のサイロ)

 参加者は全員最上階まで登り、360°で百合が原公園を俯瞰した。リリートレインも見えている。幼稚園児と思われる幼児たちも登ってきて途中ですれ違いである。
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(サイロ展望台からの眺め)

 世界の庭園の区画に入る。区画の入口のところでまずヒマラヤの青いケシの花壇を見る。蕾があったが花は未だである。日本庭園、瀋陽市寄贈の中国庭園、ミュンヘン市寄贈のドイツ庭園、ポートランド市寄贈の米国庭園をみる。
 その後広い芝生を歩く。八重桜とリンゴの花が咲いていてこれを観賞する。車椅子の来園者の姿があった。


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(公園の芝生で撮影したパノラマ写真)

 公園の主要施設の温室を覗く。近寄ったハンカチの木の花弁が散って落ちたのを目撃する。オーストラリア産のテロペア・スペキオシッシマの名前のついた珍しい木花の写真を撮る。
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(テロペア・スペキオシッシマ)

 今日は結構歩いて1万歩を超す。

2015年04月22日

道新文化センター講座3回目

 標記の街歩き講座の3回目は地下鉄東豊線札幌駅に集合して、エコ・モビリティ サッポロまで歩きました。このNPO法人代表の栗田敬子さんに、同法人が運営しているベロタクシーについて説明していただきました。参加者からの質問にあった「ベロ」というのはラテン語で自転車のことです。

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(エコ・モビリティ サッポロのオフィス)

 札幌でのベロタクシー導入の経緯や、積雪のため年ほぼ6か月の営業である札幌における事業としての有利な点、不利な点、利用者は観光客ばかりかと思っていると、利用客のほぼ半数は札幌市民であるという意外な事実、高齢者の介護目的の利用等々の説明を栗田さんから聞きました。

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(栗田さんから説明を聞く参加者)

 実際にベロタクシーがどんなものか、乗り心地はどうかなどを車体に触れたり、乗ってみたりして体験です。4月25日(土)から今年の営業開始ということで、もうすぐ札幌の街にベロタクシーの姿を見ることができます。

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(駐輪中のベロタクシーへの試乗)

 ベロタクシーの駐輪場は卸売センターの一角にあります。パノラマ写真で駐輪中のベロタクシーを撮影しました。



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(駐輪中のベロタクシー・画面をクリックするとパノラマ写真)

 エコ・モビリティ サッポロから歩いて次の訪問先、在札幌ドイツ連邦共和国名誉領事事務所に行きました。この訪問は同名誉領事のサッポロビール(株)北海道本社代表高島英也氏にお願いしてありましたが、高島氏はこの4月に東京本社の方に転勤になっています。同名誉領事館の事務を担当している伊藤泰子(ひろこ)さんより、同事務所開設の経緯、仕事の内容などを説明していただきました。札幌のドイツ名誉領事館が日本全国で一番歴史があり、専任の事務担当者が居るのは札幌だけである事などを知りました。札幌や道内に滞在しているドイツ人を相手にした面白いエピソードの披露などがありました。

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(説明中の伊藤さん)

 ドイツ名誉領事館事務所での説明の後は近くのサッポロファクトリー内のビアケラーに移り、サッポロビール(株)北海道本社副代表でサッポロビール博物館館長も務められている小野寺哲也氏から日本(札幌)におけるビール醸造の歴史等をパワーポイントで説明していただきました。勉強になるお話でした。ビール工場を見学された天皇が座った椅子なども社内の倉庫に保管されているそうで、サッポロビールの歴史の重みを感じました。

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(ビアケラーで席についた参加者)

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(説明中の小野寺氏)

 ビアケラーの雰囲気がどんなものであるかパノラマ写真を撮影しました。



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(ビアケラーでのビール試飲会・画像クリックでパノラマ写真・パワーポイントのためパソコンを操作しているのは同社副部長でビールアドバイザーの安藤達也氏)

 講演を聞きながらビールとソフトドリンクを賞味しました。オードブルはサッポロビールのサービスということで、これには感謝です。
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(開拓使ビール)

2015年04月15日

道新文化センター講座2回目

 今日の都市秘境探訪講座はアメリカ総領事館である。地下鉄円山公園駅に集合して、小雨がぱらつく中を歩いて領事館まで行く。領事館に入るセキュリティチェックが厳しく、ケータイやスマホはOffにして預け、館内に持ち込めない。カメラも持ち込めない。カメラが無いので写真付きの記事が書けない。
 首席領事のジョエレン・ゴーグ(JoEllen Gorg)さんや広報担当官の寺下ヤス子さんらが出迎えてくれる。領事館内でゴーグさんの写真を撮れないので、以前領事館近くのギャラリーRetaraで撮ったゴーグさんのパノラマ写真を載せておく。


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(ギャラリーRetaraでの駐札幌米国首席総領事J.ゴーグさん・パノラマ写真)

 領事館での主要な仕事を担当官から説明を受ける。ビザの発給やアメリカ人の出生証明書の発行などを行っている。ここでこの出生証明書がアメリカ人の一生に関わる重要なものであることがわかる。アメリカには戸籍が無いのである。日本の戸籍は役所で請求に応じて発行してくれるので、自分に関わる何かの証明にこれを用いる。戸籍のないアメリカでは戸籍に代るものが出生証明書なのである。その原本を各自が大切に保管し、何かの証明に使う場合はコピーを用いるのだそうである。
 アメリカの政府発行の書籍等の図書室があり、必要に応じて閲覧させてもらえる。特にアメリカ留学のための情報に対しては、担当官が色々アドバイスをしてくれる。かつて日本からのアメリカ留学の若者は年間4万ほど居たのに、現在はその半数以下の1万9千人程度まで減少して、日米関係の今後の発展に支障をきたすとアメリカ政府も懸念していて、アメリカへの日本の若者の留学推進を総領事館の重要な仕事にしているそうである。
 セキュリティ担当官から、安全な日本においてどうしてこれほどの高いレベルのセキュリティ対策が必要なのかの説明もあった。
 最後に講堂でゴーグさんからアメリカについての紹介があり、質問形式で領事館やアメリカについての知識を新たにするお話であった。参加者からも色々質問があり、アメリカと日本の国の成り立ちの違いについて考えさせられるお話であった。1時間の予定が1時間半に延長となる。
 アメリカ総領事館を辞してから、円山公園に接した札幌市長公邸のあった場所に設置されているナンドール作の「母子の像」の彫刻を見る。これは後日講座のコースとしてナンドール財団訪問を予定しているので、その下準備でもある。
 彫刻を見てからアメリカ領事館のすぐ傍にあるギャラリーRetaraでの干場良光展「残片に聞く」を見る。新聞等に折り込まれてくるチラシを集めて、会場で飾り付けを行う手法で創り出された芸術作品(?)であり、ギャラリーで見ると意表を突かれる。作家の干場氏は講義の都合で会場には来られないとのことで、ギャラリーの関係者が作品について解説を行ってくれた。参加者が説明を聞いているところでパノラマ写真を撮る。


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(ギャラリーRetaraでの干場良光展「残片に聞く」・パノラマ写真)

 ギャラリーからの帰り道、アメリカ総領事館を入れて参加者の後ろ姿を撮る。総領事館の建物を撮ることも禁止されているので、これは苦肉の策である。
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(アメリカ総領事館前の道を歩いて帰る参加者)

2015年04月08日

道新文化センター2015年春第1回目

 2007年の秋から開始した道新文化センターの「身近な都市秘境を歩いてみよう」
の講座は今回で12回目を数える。よく続いているものだと自分ながら感心する。

 今日(4月8日)は通算12回目の講座の初日で、講座参加者24名(1名欠席)を
連れて先ず大通西5丁目のところにある「R&Bパーク大通サテライト」を訪問する。
HiNTの略称で呼ばれるこの施設の設立目的や活動について、
同施設の佐々木皇美氏から説明を受ける。

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(HiNTのセミナー室での説明)

 佐々木氏は所属している産業技術総合研究所北海道センターの植物
分子工学研究グループの研究紹介を行ってくれる。犬の歯周病治療薬となる
インターフェロンをイチゴに組み込み、イチゴから大量抽出する研究などの
最新製薬技術を説明してくれる。イチゴと犬の歯周病がつながっている
とは、研究とは想像もつかないことが行われている。

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(生物プロセス研究部門のパンフレットで説明する佐々木皇美氏)

 HiNTから日本銀行札幌支店に行く。札幌支店に赴任して
2年半ほどになる支店長の曽我野秀彦氏から日本銀行
全般や北海道の経済状況についてお話を伺う。アベノミクスの恩恵を
受けているのは、実は北海道である、といった話も出てくる。
質問にどのようにすると支店長までなれるのか、といった
のが出て、曽我野氏は真面目に仕事をすることだ、といった
応答を行っていた。



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(説明中の日銀札幌支店長曽我野氏、パノラマ写真)

 日銀札幌支店の市民に公開している部屋にはお札に関する展示物があって、
一億円の札束の大きさや重さを手で実感できる。使い古したお札は
シュレッダーにかけられ、その一部はお土産として来訪者に配られていて、
参加者にも配られた。日本銀行は企業や個人が口座を開設することが
出来ないので一般市民から遠い存在で都市秘境ともいえる。
初めてここを訪れる参加者には都市秘境を垣間見た感じがしただろう。

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(日本銀行の行員から説明を受ける参加者)

 日本銀行から近くの北海道医師会館に入居している「札幌がんセミナー」を
尋ねる。同セミナーの理事長で北大名誉教授の小林博先生からがんに関する
お話を伺う。先生自身が肺がんに罹って、現在もお元気で活動している秘訣の
披露があった。全員に配られた、『「運動」は「くすり」に勝るーがん・心筋梗塞・
ロコモ・認知症の予防に』にその秘訣がありそうなので後で一読の
予定である。



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(講話中の小林博先生、パノラマ写真)

 話の終わりに、生きるのにあたって「健康」、「お金」、「愛」の三つから一つ
選ぶとしたらどれを選ぶか、という問題が提示され、今晩にでも考えてみたら
とのことだった。さて、どれを選んだらよいか、難問である。

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(小林先生のお話を聞く参加者)。