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2012年09月11日

今日(9月11日)の彫刻

洗練の 相乗効果 駅舎・像

 岩見沢駅は2000年の火災消失後プレハブ駅舎で営業しており、2009年に鉄筋コンクリート造り3階建ての新駅舎として全面オープンしている。この駅舎は公募型駅舎デザインコンペで採用されたもので、グッドデザイン大賞を受賞している。その駅舎をバックに朝倉響子の「友だち」の二人の女性像が立っている。朝倉は東洋のロダンと称された朝倉文夫の次女で東京生まれである。レンガとガラス張りの駅舎にスタイルの良い女性の像が加わって、駅前の空間を洗練されたものにしている。



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2012年09月10日

今日(9月10日)の彫刻

掌中に 平和取り込み 裸婦光り

 砂川市の図書館の庭に金色に輝く裸婦像がある。彫刻家小川幸造の「平和祈念像・大地」である。小川は岩国市出身で、東京造形大学で学び、同大学に勤務する。砂川市にこの彫刻が設置されるようになった経緯はどんなものであったのだろうか。等身大の裸婦が平和の象徴の鳩が差し出した両手の上に乗っている。この鳩を両手で持つ構図は時折見かけるけれど、鳩と向き合って平和を確かめているかのようである。



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2012年09月09日

今日(9月9日)の彫刻

兄妹が 鳩を手にして 平和像

 南区石山にある石山小学校に本田明二の「平和の像(平和と希望の子ども像)」がある。兄妹の像でそれぞれ平和の象徴の鳩を手にしている。元は白いセメントで作られていたものが、開校100周年事業として1999年にブロンズ像に作り換えられた。




2012年09月08日

今日(9月8日)の彫刻

軟石が 低きに誘い 負の地面 

 石山緑地は、札幌軟石の石切り場跡を公園化した場所である。その由来を生かして、軟石を用いた野外舞台のような造りがある。総勢5名の彫刻家集団CINQによる「ネガティブマウンド」が地面に掘り込まれていて、異様な空間を生み出している。



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2012年09月07日

今日(9月7日)の彫刻

折れそうな 合体錐に デルタ名 

 道立文学館の入口フロアーを1階とするなら、ここから階段を下りた地階部分の外側が掘り込まれていて、大きなガラス窓から陽の光が入ってくる。この階には土産物コーナーがあり、傍らに鈴木順三郎の「デルタ・ゾーンNo.2」が置かれている。



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2012年09月04日

今日(9月4日)の彫刻

楽士居て 中庭空間 演奏会

 大通西20丁目のところにアスピアS1ビルがあり、大通りに面した1Fのところに「パン工房・円山育ち」の看板が出ている。このパン屋の外側に菅原義則の「パティオの音楽会」があり、金属製の楽人達がパティオ(中庭)で演奏を行っている。



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2012年09月03日

今日(9月3日)の彫刻

端正な 顔が覗いて 文学館

 北海道立文学館の玄関ロビーに佐藤忠良の「帽子‘92」が置かれている。設置場所や採光の関係から、パノラマ写真が撮り難い彫刻である。彫刻の置かれた近くのソファにはいつも年配者が雑誌や本を見ていてその様子が写るのも不都合である。



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2012年09月01日

今日(9月1日)の彫刻

駅広場 座る少女は 森の中

 北広島市のシンボルキャラクターはエルフィン(妖精)である。JR北広島駅のコンコースはアトリウムになっていて、外の広場も含めエルフィンパークの愛称がある。ガラスの天蓋の下に森を想定し、山本正道の「森と少女」が設置されている。



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2012年08月31日

今日(8月31日)の彫刻

仕草見て ワンモアタイム 声を掛け

 江別市の石狩川付近にかつて北電の火力発電所があった。燃料の石炭を運ぶため、函館本線からの引き込み線があり、その線路跡が「四季のみち」の遊歩道になっている。道は市立病院の横を通り、そこに黒川晃彦の「ワンモアタイム」がある。



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2012年08月29日

今日(8月29日)の彫刻

楽人が 芸文広野 音(おと)奏で

 北広島市芸術文化ホールの建物前の広場に藤原吉志子の彫刻が並んでいる。バイオリンを弾いている音楽家の彫刻なのに作品名が「広野」で、本の彫刻が「手紙」であったりして、作品名に首をひねる。藤原は2006年にガンで64歳で他界した。



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2012年08月28日

今日(8月28日)の彫刻

傘を差し 泥で遊びて 本洪水

 江別市情報図書館に入ってみると、入り口近くに傘を差しうずくまる少年のブロンズ像がある。坂坦道の「泥んこ遊び」である。雨の中での泥と遊ぶ姿で、本を読むこととはつながらない像がどうして図書館の中にあるのかと、違和感がある。



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2012年08月27日

今日(8月27日)の彫刻

校庭で 作家の躍動 石碑なり

 札苗北中学校の校庭の植え込みのところに澤田猛の「躍動」がある。学校のような生徒が毎日通う場では、人物像のような感情移入のできる彫刻なら設置の意味がありそうである。作家が感情移入した抽象的な造形では、生徒の心は躍動しない。



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2012年08月26日

今日(8月26日)の彫刻

雪賛歌 黒き姿の ニケの居り

 大倉山のスキージャンプ競技場の入り口に國松明日香の鉄の造形がある。作品名は長く「詩碑「虹と雪のバラード」に捧げる勝利の女神「NIKE」とある。札幌冬季オリンピックのため作られた歌の、河邨文一郎の作詞の詩碑が造形と並んである。



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2012年08月25日

今日(8月25日)の彫刻

白線で 裸体汚して 鳥の糞 

 国道12号に面した江別市情報図書館の前庭のところに秋山沙武走の「陽」がある。名前「沙武走」は「すすむ」と読む。作品名はモデルの女性の名前から採ったものだろうか。パノラマ撮影した時、若い裸婦像に鳥の糞の白い線が見えていて、少し見苦しかった。



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2012年08月23日

今日(8月23日)の彫刻

鳥人の 飛ぶ姿無く 残暑なり

 大倉山シャンツェのスキージャンプ競技台横の木陰に「大野精七博士顕彰碑」がある。碑の博士のレリーフは佐藤忠良が制作した。東大医学部を卒業後北大に赴任してスキーを始め、日本のスキー界発展に寄与した。札幌医科大学長も勤めた。



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2012年08月22日

今日(8月22日)の彫刻

これは何? 何故(なぜ)見ていると 河童像

 定山渓温泉街に岩場に温泉が流れ出している湯の滝がある。その岩場のところに丸山隆の河童仕立ての男性裸像がある。作品名は「Why are you looking」で英語の使い方が少々変である。「Why, this naming ?」と突っ込みを入れたくなる。



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2012年08月21日

今日(8月21日)の彫刻

飛翔なら これは鳥かと 石の像

 伏籠川の第三伏篭橋の近くに五稜会病院がある。病院の前庭に菅原尚俊の「飛翔」がある。石の造形で、これから飛び立つ鳥のようにも見えるけれど、そうと断定するのには自信が持てない。彫刻の写真撮影の目的のため初めて来た場所である。



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2012年08月20日

今日(8月20日)の彫刻

兄妹居(けいまいい) 吹く笛の音の 目に響き

 小樽運河沿いのレンガ敷き広場に鈴木吾郎の「ひびき」がある。小樽ライオンズクラブの創立30周年記念の彫刻である。兄がリコーダーを吹き、妹と思われる女児がそれを聴いている構図である。当然ながら笛の響きは無く、目で音を聴く。



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2012年08月19日

今日(8月19日)の彫刻

鯱(しゃちほこ)を 背に胸を張り 消防犬

 小樽の波止場近くに観光案内所の小樽運河プラザがあり、その前に犬の像がある。消防犬ぶん公像で、作家は水谷のぼるである。ぶん公は焼け跡から拾われ、消防署で飼われ、火事があれば消防自動車に飛び乗り、現場で消化活動に従事した。



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2012年08月18日

今日(8月18日)の彫刻

陽に隠れ 若き女の ロビー立ち

 小樽市民センターの中二階のロビーのところに鈴木吾郎の「YUKA」が置かれている。パノラマ写真は、逆光となる像そのものを写すのには適していないけれど、建物の中での像の居住まいがわかるので、その状況を優先させた写真として撮る。



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2012年08月17日

今日(8月17 日)の彫刻

山間で 児がウサギ抱き 特認校

 特認校というカテゴリーの小学校や中学校があり、学校の立地条件を生かして特色ある教育を行っている。盤渓小学校も特認校の一つで、校庭に鈴木吾郎の「自然とともに」がある。作品名が盤渓の自然に囲まれたこの学校の教育方針である。



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2012年08月16日

今日(8月16日)の彫刻

クロの名の 校犬寝そべり 盤渓小

 盤渓小学校の玄関の横に黒い石の犬が寝そべっている。校犬クロの像で、横に碑文もある。碑文からこの犬が1989年のある日この小学校に来て、児童の友となり、1996年4月に亡くなった。像になる程愛された犬である。作家名は無い。




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2012年08月15日

今日(8月15日)の彫刻

人見えず 何を見つめて 凝視像

 小樽市民センターでの講演会に講師役で出向いたことがある。その時ロビーに裸婦像があったのを覚えており、小樽に行ったついでにパノラマ撮影を行う。作家は小樽出身の斉藤吉郎で作品名は「凝視」である。裸婦ながら知的な顔立ちである。



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2012年08月13日

今日(8月13日)の彫刻

暑いねと 河童声掛け 手湯誘い

 定山渓の国道230号から章月グランドホテルに行く道のところの道路脇に小石巧の「こんにちは河童」がある。体つきから女の河童で、額に腕を当て河童が挨拶している。傍に「願掛手湯」の看板があり、温泉を手で堪能する仕掛けもある。



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2012年08月12日

今日(8月12日)の彫刻

夜行待つ 客を護るか 防人像

 札幌行き急行に乗るため函館駅に行く。深夜近くになっていて、夜行列車を待つ客の他には人は見当たらない。流政之の「SAKIMORI」が真夜中の駅舎で旅人を護るかのように立っている。北海道知事公館の庭にある防人の像を思い出す。



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2012年08月10日

今日(8月10日)の彫刻

輪を作り 河童遊びて 温泉郷

 小金湯温泉の駐車場脇に小石巧の「遊ぶ河童」がある。腕と脚を合わせて輪の形を作っている。作品名を知らず、これを河童と判別するのは難しい。同作家の定山渓月見橋の河童像も腕と脚で輪を作っていて、河童と輪がテーマのようである。



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2012年08月09日

今日(8月9日)の彫刻

羽ばたけと 鳥に託する 願いなり

 中の島中学校は中の島神社の隣にある。この中学校の校庭に本田明二の「はばたけ小鳥よ」が石の台座の上に置かれている。少女の片手に鳩と思われる鳥が居て、これから手を離れて飛び立つところのようで、生徒たちの未来に重ねている。



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2012年08月08日

今日(8月8日)の彫刻

湯に浸かる 河童の顔あり ホテル前

 定山渓のホテル山水は国道230号に面してあり、ホテルの前に阿部典英の「イイユダナ」が置かれている。湯に浸かって気持ちよくしている河童のブロンズ像である。作品名がないと樽から河童の顔が出ているだけで、判じ物の像かも知れない。



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2012年08月07日

今日(8月7日)の彫刻

両手には 鳥の居るかと 目を凝らし

 旭小学校は豊平区水車町にある。一帯に水車があったのが町名に残っていて、小学校の校庭にも水車と水車小屋のモデルがある。校舎前に川田静子の「未来にはばたけ」があり、両手で持ち上げているものは作品名からは小鳥なのかも知れない。



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2012年08月06日

今日(8月6日)の彫刻

やせ細る 躯体が支え 知的顔

 丸山隆の「おかっぱ」像はやせ細った少女像で、拒食症の患者を裸にしたかのようである。体の形を作ったところで肉付けをする手前で止めてしまったようにも見える。口を閉じた顔から知的な感じを受ける。像は定山渓ダム下流園地にある。




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2012年08月05日

今日(8月5日)の彫刻

人目無く 女性身を入れ 洗い髪

 定山渓ダムの下流園地で、人影のない噴水を見ながら永野光一の「洗い髪」が立っている。ウェストのくびれた体型の女性が髪を洗っている仕草が表現されている。この彫刻と比べると、バックの定山渓ダムが圧倒的な構造物で迫ってくる。



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2012年08月04日

今日(8月4日)の彫刻

河近く 遊ぶ童子は 河童なり

 定山渓の豊平川沿いに二見公園があり、公園の河畔園地に永野光一の「ころんころん」がある。河童の子供が逆立ちしている。河童といっても限りなく人間に近いもので、股間の一物はご愛嬌である。ころんころんと転がっている様子らしい。



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2012年08月03日

今日(8月3日)の彫刻

大地から 何を伝える この形

 新発寒小学校の永野光一の「大地から」は石による抽象的な作品である。作品名も大地から「何が」、といった説明的なものでもなく、何を表現したかったのか不明である。小学校の校庭に置く彫刻は具象的なわかり易いものが良いようである。



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2012年08月02日

今日(8月2日)の彫刻

小学校 「和」の足元を 花飾り

 新発寒の新陵小学校の校庭に高津和夫の「和」がある。小学校なので先生かも知れない大人が、子供たちを抱きかかえている。この作家は学校関係で彫刻やレリーフの作品が多い。彫刻の足元は花で飾られ、玄関先のプランターにも花があった。



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2012年08月01日

今日(8月1日)の彫刻

学園の 父の像あり 夏木立

 北海高校の前庭に田嶼碩朗作「浅羽苗邨先生像」がある。「苗邨」は号で靖(しずか)が本名。浅羽は北海学園の父と称される人物で、夜間私立学校の北海英語学校を私財を注ぎ込み創設、企業の社長、札幌市区長、衆議院議員も務めている。



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2012年07月31日

今日(7月31日)の彫刻

先達が 石で見守り 農学部

 北大農学部の正面玄関から2階に上ると、小ホールの両側に石の胸像がある。両方とも制作者は堀義二で、向かって右側は初代植物園長「宮部金吾先生像」、左側が第2代総長「南鷹次郎先生像」である。農学部の伝統を築いた先達者達である。



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2012年07月29日

今日(7月29日)の彫刻

選良に 希望託すか 作品名

 市本庁舎の17階のホールに坂坦道の「希望」がある。この階は市議会議員の部屋や市議会議場のある階で、行く機会がなかった。都市秘境散策講座の参加者と18階の議場の傍聴席を見学した時に彫刻の存在を知って、後日写真撮影を行った。




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2012年07月28日

今日(7月28日)の彫刻

鉄の輪で 知・情・体・徳 示すなり

 手稲東中学校前に小林令明の「知・情・体・徳」がある。学校で教える(学ぶ)4つの基本的事柄を4つの鉄の輪で表現している。早朝のパノラマ写真撮影であったけれど、校舎と道路で隔たったグラウンドでは野球部の生徒が練習に入っていた。


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2012年07月26日

今日(7月26日)の彫刻

人間の 女性に似たり ミス河童

 定山渓の月見橋には2体の河童の彫刻がある。川下側に一体と川上側に阿部典英の「ミスジョウザンケイカッパ」である。おちょぼ口で、口が小さいのを河童美人にしている。乳房は二つで、河童は一度に沢山の子供は生まないということか。


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2012年07月25日

今日(7月25日)の彫刻

河童より 猿に見えたり 月見橋

 定山渓の豊平川を跨ぐ月見橋の歩道の中央に、小石巧の「ボクと記念写真」がある。作品名の通り、河童の像と顔を重ねて写真が撮れるように形が工夫されている。ただ、実在しない動物の河童を彫刻にすると、河童より猿のように見えてくる。



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2012年07月24日

今日(7月24日)の彫刻

見つけたり 残留応力 団地内

 あいの里は新しく開発された大規模住宅団地で、JR駅前に商業施設の一画と並んで高層住宅が建っている。その中庭の広場の水場に丸山隆の「残留応力」がある。石と金属を組み合わせた造形のようで、作品名は何を意味しているのだろうか。



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2012年07月23日

今日(7月23日)の彫刻

古代の陽 現代の陽で 輝けり 

 ポプラ並木が続く創成川に沿って、屯田から西茨戸に入ったところに、川の近くに豊明高等養護学校がある。校庭に川上りえの「古代の太陽」の金属製の彫刻がある。作品は太陽を重ねたようにも見え、本物の太陽の光を反射して輝いていた。



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2012年07月22日

今日(7月22日)の彫刻

母子頭 ダムを連想 ダム園地

 定山渓ダムはダムの下流側が園地として整備されている。この園地にいくつかの彫刻が置かれていて、松隈康夫の「母と子」もある。特徴のある母子の顔は似ていて、親子の感じが出ている。母子共々、頭の形はダムを連想させるものである。


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2012年07月21日

今日(7月21日)の彫刻

河童居て 「君に」と花を 奉げたり

 定山渓の街を国道230号が貫いている。国道に面して定山渓まちづくりセンターがあり、建物の前に永野光一の「君に」がある。河童の若者が花束を差し出している。花束の花は何かわからない。像の背後にある青紫の花はデルフィニュームである。


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2012年07月20日

今日(7月20日)の彫刻

河童居て 夏の緑の 目に入りぬ

 定山渓の豊平川渓谷に二見吊橋が架かっている。岸から吊橋を見上げる位置に河童の像がある。阿部典英の「アー・イタイタ」で、河童が川の中に魚でも見つけたようなポーズである。この像を見に行く人も居ない中、周囲の夏の緑が目に入る。



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2012年07月18日

今日(7月17日)の彫刻

器あり 大気を盛りて ドーム横

 彫刻は、造形が先で作品名は後付けのものと、作品名あるいはそのイメージが先にあってそれを形にしたものとどちらが多いのだろうか。柳健司の「大気の器」は後者の制作過程を経た作品のように思える。作品名通り大気の満ちた器である。



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2012年07月15日

今日(7月15日)の彫刻

本物の 羊も群れて 観光地

 羊ケ丘展望台の芝生に山脇正邦の「少女と羊」がある。札幌を代表する観光地で、放牧された羊の群れも景観作りに一役買っている。その関係で羊がテーマの彫刻が選ばれているのだろう。背景の結婚式場があり、新郎新婦に出会う時もある。



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2012年07月14日

今日(7月14日)の彫刻

記念塔 彼方球児の 姿見え

 札幌東区役所の近くに光星高校がある。カトリック教育修道会「マリア会」を母体にする札幌光星学園に属している。校舎の前庭に山田吉泰のマリアと幼子キリスト、ヨセフの彫刻がある。同学園「創立50周年記念塔」が彫刻の作品名だろう。



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2012年07月12日

今日(7月12日)の彫刻

聖恩は 死語の文字なり 花フェスタ

 田嶼碩朗の名前は、北大中央ローンのところにあるクラーク博士の胸像につながる。大通公園で水を噴く蘭陵王の面のある聖恩碑がある。田嶼の制作によるものとは長いこと知らなかった。花フェスタの会場では「聖恩」は死語になっている。



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2012年07月11日

今日(7月11日)の彫刻

この季節 鮭も上らず 川の像

 幌平橋の歩道部分に設けられているポートランド広場に、札幌の姉妹都市米国ポートランド市から贈られたリー・ケリー作の「サーモン・リバー」がある。川の流れを表したらしい銀色に輝く金属柱が、雪の幌平橋を背景にして立っている。



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2012年07月10日

今日(7月10 日)の彫刻

主の逝(ゆ)き イチイの巨木 馬残り

 栗林石庭園にイチイの巨木の横に伊藤国男の馬のブロンズが置かれている。栗林元二郎は晩年巨石やイチイの巨木を集めた。馬の彫塑蒐集も行っており、小さなものは石庭園の栗林記念館内にあり、大きなものはイチイや巨石と石庭に在る。



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2012年07月09日

今日(7月9日)の彫刻

小学校 醜い裸婦居 疑問なり

 月寒小学校正面の校庭に大窪恭子の「大地に」の座った裸婦像がある。小学校の校庭に置く彫刻としては場違いである。醜いとさえ言える裸婦が児童の情操教育に役立つものとも思われない。この点、学校関係者の感想を聞いてみたくなる。



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2012年07月08日

今日(7月8日)の彫刻

馬の居る 巨木石庭 秘境なり

 八紘学園を創始した栗林元二郎は、巨石とイチイの巨木を集め、現在栗林石庭となっている。馬の彫刻の蒐集も行っていて、石庭には伊藤国男作の大きな馬のブロンズ像が3体ある。学園の花菖蒲園の開園時期に都市秘境の石庭を見学できる。



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2012年07月07日

今日(7月7日)の彫刻

節穴が 景色を映し EYES(アイズ)なり

 北3西3の札幌駅前通に面して、松本純一の「EYES」がある。近くには同じ作家の「MANAZASHI」がある。どちらの作品も顔に見立てた石に二つの穴を開け、これを目として表現している。穴を通して見える景色が目に映る景色と錯覚する。



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2012年07月05日

今日(7月5日)の彫刻

空間に 幾何学のあり 円(まる)三角

 モエレ沼公園は、公園全体がイサム・ノグチが大地に刻した彫刻であるといわれている。公園内の造形物はいくつかあり巨大な三本のポールを組み合わせ、下に円錐の土盛を設けたテトラマウンドがある。遠くには人工の山モエレ山も見える。



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2012年07月04日

今日(7月4日)の彫刻

不明鳥 翼休めて ドーム横

 駐車場から札幌ドームへの上り階段の踊り場のところに國松明日香の「休息する翼」がある。鉄製の造形で、作品名を知ると切り込みのある部分が鳥の翼に見えてくる。黒っぽい彫刻と圧倒的に大きく、銀色に輝くドームの屋根が対照的である。



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2012年07月03日

今日(7月3日)の彫刻

巨匠作 道路を消して 御影石

 大通公園は各丁目で南北に走る道路で区切られている。しかし、8丁目と9丁目の間のところだけがイサム・ノグチの希望で公園がつなげられ、かつて道路があったところにこの巨匠の黒御影石のブラック・スライド・マントラが置かれている。


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2012年07月02日

今日(7月2日)の彫刻

眼差しを 感じて見れば 石の顔 

 札幌駅前通の北3西3のビルの前に松本純一の「MANAZASHI」がある。石に貫かれた穴が二つ空いていて、これで目を表現している。単純な造形であるけれど、石の顔がそこにあって、作品名の通り眼差しの感じられる彫刻になっている。



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2012年07月01日

今日(7月1日)の彫刻

数えれば ひとつがみっつ 円みなり

 札幌ドームの駐車場近くに安田侃の「ひとつがふたつ」の作品がある。円みを帯びた柱状物体に、楕円体が取り付けられた抽象彫刻である。確かに作品名の造形になっていて、背後のドームの屋根の円みにお付き合いしているかのようである。



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2012年06月30日

今日(6月30日)の彫刻

像と人 木陰に涼み 札都夏

 大通公園3丁目の北側に坂坦道の「石川啄木像」がある。歌碑が一緒に建っていて、札幌の街を詠んだ「しんとして幅廣き街の 秋の夜の 玉蜀黍の焼くるにほひよ」が刻まれている。夏木陰になる像の横には、陽を避けて涼を取る人が座っている。



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2012年06月29日

今日(6月29日)の彫刻

「希望」像 夏色囲み 冴える白  

 市民ホール前の広場に山内壮夫の「希望」像が高い台座の上に設置されている。白コンクリートで作られていて、雪の季節には周囲に溶け込んでしまいそうであるけれど、夏の青空の下では、木の緑と空の碧色を背景にくっきりと冴えて見える。



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2012年06月28日

今日(6月28日)の彫刻

草原(くさはら)に ヌプカの家の 白き壁

 アイヌ語の「ヌプカ」とは大地や草原といった意味である。従って「ヌプカの家」は草原の家とでもなろうか。札幌ドームのオープンアリーナを草原と見立てたか、作品名「ヌプカの家」がドームの見えるところにある。PHスタジオ制作である。


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2012年06月27日

今日(6月27日)の彫刻

体と面 どこで変換 禅問答 

 奥山喜生の「立体空間より平面空間への還元」は黒御影石の平面に滑らかな隆起物を配置させた造形である。海に浮かぶ小島を連想させられる。札幌ドームの建物が背後に見えていて、平らな野原に建っているドーム状構造物にも見えてくる。



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2012年06月25日

今日(6月25日)の彫刻

四季の神 二体が残り 画廊なり

 札幌時計台の近くの中小路にある時計台ギャラリーの柱に、坂坦道のブロンズの作品が取り付けられてある。柱は4本あり、当初4体の人物像があったのが、現在は2体しかない。作品名はわからないけれど「四季」の神々をモデルにしているらしい。

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2012年06月23日

今日(6月23日)の彫刻

病院で 「よろこび・愛」と 作品名 

 南1条通に面した札幌医科大学付属病院の庭に伊藤隆道の「よろこび・愛」のがある。太い金属パイプを曲げただけの作品で、作品名は設置場所が病院の庭にあることによっているらしい。治るよろこびや病に対処する愛の言葉を選んでいる。

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2012年06月22日

今日(6月22日)の彫刻

鳥に似た 造形重ね 給餌禁

 札幌ドームの建物の横を国道36号が伸び、国道に接しドームの敷地内に池がある。池の中島に小林重予の作品名「みつけたくぼみに結実する」が置かれている。鳥を思わせるような造形である。池に野鳥が来るらしく「給餌禁止」の看板がある。

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2012年06月19日

今日(6月19日)の彫刻

鉄と化す 空庭園の 駅の風

 2011年商業施設エスタの屋上に「そらのガーデン」が造られ、冬季を除いて無料で市民に開放されている。この屋上庭園に國松明日香の「テルミヌスの風」の黒い鉄製のオブジェが置かれ、風にゆれる草花の中で対照的な硬さを演出している。

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2012年06月18日

今日(6月18日)の彫刻

像姿 和顔愛語の 校是なり

 札幌龍谷学園高校の玄関前に「和顔愛語」の言葉が台座に刻まれた坂坦道のブロンズ像がある。この言葉は同校の校是で、校舎の壁にも看板がある。彫刻の前方の校門の外から西方向に延びる道の両側にアカバナトチノキの赤い花が咲いている。

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2012年06月17日

今日(6月17日)の彫刻

校庭で 桜花(おうか)に合掌 童子居り

 彫刻そのものは変化しないけれど、周囲の景観が変わり、その彫刻を見る季節がある。手稲中学校の校庭にある蝦名良治の「童子ニ寄ス」は桜の季節が鑑賞に最適で、古の仏弟子の童子なのだろうか、合掌する姿に咲き誇る桜花が合っている。

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2012年06月16日

今日(6月16日)の彫刻

球体は 調和の極地 母子が居り

 昨年(2011年)円山公園横の札幌市長公館が取り壊され、跡地にハンガリー出身の故ワグナー・ナンドール氏の「母子像・ふるさと」が置かれた。日本人妻のちよさんが札幌に縁があり寄贈された。球体は調和の象徴が作品のコンセプトである。

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2012年06月15日

今日(6月15日)の彫刻

傾いて 何が安らか 不明なり

 ススキノの南5条西4丁目の歩道に山谷圭司の「やすらかな傾き」がある。柱と屋根のある傾いた構造物で、やすらかの修飾語の意味するところが不明である。歓楽街の歩道なのでどんな彫刻でも気にもならないけれど、設置の意図も不明である。





2012年06月14日

今日(6月14日)の彫刻

陽を背にし 何を唄うか ビル回廊

 大同生命ビルの3階に壁の無い回廊とそれに沿った植え込みの庭園がある。その庭園部分に峯田敏郎の作品「唄う女」が置かれている。女の背中から陽が差すので、彫刻の正面が陰になり、パノラマ撮影でブロンズ像を浮き立たせるのが難しい。

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2012年06月13日

今日(6月13日)の彫刻

サキソホーン 音の可視化や ユキヤナギ

 真栄春通り公園に黒川晃彦の「切株に座って」のブロンズの作品がある。座ったミュージシャンがサキソホーンを吹いている。当然ながら音は出ていないけれど、近くにユキヤナギがあって、聞こえない音を可視化して白い花にしたみたいである。




2012年06月12日

今日(6月12日)の彫刻

女性見て 上機嫌なり 串団子

ススキノの南北に伸びるメインストリートの両側に彫刻が置かれている。南5条西4丁目のところには丸山隆の「上機嫌な星」がある。抽象的作品で、作品名も何を意味しているのかは不明である。串団子ならばまだ作品と作品名が合っている。




2012年06月11日

今日(6月11日)の彫刻

強い子は 良い子あれかし 動物園

 円山動物園の正門前の車の進行方向を換えるロータリー部分中央に、山内壮夫の「よいこつよいこ」がある。ガチョウと思しき鳥を押さえ込もうとしている強い子がモデルになっている。モデルの子が作品名の良い子であるか否かは不明である。

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今日(6月10日)の彫刻

「球」のあり ピッチの新緑 枯れ木立

 春先緑が戻ってきた札幌ドームを囲む緑地に楢原武正の「球」が置かれている。まさしく球で、当初の表面の加工が傷んで来ている。近くに札幌ドームの威容が見え、ピッチの緑がまぶしい。遠くに藻岩山、さらに背後に雪の残る山々が望める。

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2012年06月09日

今日(6月9日)の彫刻

新公園 主で戻りて 亀太郎 

 2011年に新しい公園としてデビューした創成川公園に松田与一の「大友亀太郎像」が戻ってきた。創成川に復元された創成橋の近くに設置され、創成川の前身の大友堀の開削を行った亀太郎の像が、新しい公園の主のような存在で座っている。

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2012年06月08日

今日(6月8日)の彫刻

単純な 顔で伝わる 母子の情

 中島公園には山内壮夫の彫刻が多い。「母と子の像」は子を抱えた母親の像で、単純化された母子の顔が印象的な作品である。目の窪みと鼻のわずかな盛り上がりで親子の表情を伝えている。野外彫刻の作品としては小さいけれど親しみが湧く。

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2012年06月07日

今日(6月7日)の彫刻

目に見えぬ 風の如くに 希薄感  

 何度その通りを歩いても目に入って来ない彫刻がある。アスティ45のガラス張りの建物の前に少しばかりのスペースがあり、大貝滝雄の作品「風45」がある。金属のポールの上に石が乗ったもので、高層ビル街を吹き抜ける風を表現している。

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2012年06月06日

今日(6月6日)の彫刻

鳥の碑の 女抱える 石の鳥 

 本郷新記念札幌美術館は2011年に30周年を迎えている。本館と別館に分かれていて、別館の玄関先に「鳥の碑」の彫刻がある。この作品は本郷の一連の「鳥を抱く女」シリーズと共通したテーマで、女性が鳥を抱いたポーズの石の作品である。

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2012年06月05日

今日(6月5日)の彫刻

人物を 知るや知らずや モデルなり

 加藤顕清は北大構内に多くの人物彫刻を残している。田嶼碩朗制作で後にその石膏像から復元したクラーク博士胸像が最も良く知られている。大学本部前の初代学長佐藤昌介像も作品の一つで、馴染みの薄い人物なのに観光客が写真撮影である。

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2012年06月03日

今日(6月3日)の彫刻

えぞ鹿が 咥えた枝葉 月桂樹

 五輪小橋の東端両側に佐藤忠良の二作品がある。北側の作品は「雪娘」で、南側が「えぞ鹿」である。作品とオリンピックとの関連性を考えてみるのだが、思い当たるものがない。強いていうと鹿が口に咥えたものは月桂樹の枝葉かもしれない。

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2012年06月02日

今日(6月2日)の彫刻

手にするは 何の花束 五輪橋

 五輪大橋の東端に本郷新の「花束」がある。道の両側に一対で置かれている。オリンピック競技での勝者に女性が花束を渡すのを念頭に置いた作品のようである。人物像はデフォルメされていて、黄銅色のブロンズ像でモダンな感じがする。

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2012年06月01日

今日(6月1日)の彫刻

裸婦の手の 五輪の記憶 月桂樹

 五輪通の南側で、真駒内公園の縁に、高い台座の上で踊っている二人の裸婦の彫刻がある。本郷新の「雪華の像」である。1972年の札幌冬期オリンピックを記念して制作され、裸婦達の手にする月桂樹から勝者に与えられる月桂冠が作られる。