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2011年08月19日

雨の日のヒペリカムの実

 終日の雨で、部屋に篭ってパソコンを相手に画像の整理などをやっている。作業に飽きると、傘を差しカメラを抱え庭に出て、目につくものを撮ってみる。ヒペリカムの黄色の花が終わって、赤い実が枝に並んでいる。黄色から赤への色換わりはなかなかの演出である。実の一つひとつにいくつもの雨滴が張り付いている。ヒペリカムの実が体外に出した透明なエキスのようである。食べられる実なら、雨滴ごと摘んでみたくなる。実の赤頭の頂点に、蕊の残りが辮髪のように見えている。

実の外に エキス出したか ヒペリカム

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蕊残り 辮髪(べんぱつ)に見え 赤頭

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2011年07月15日

名は体を表すハタザオキキョウ

 この花の名前はずばりその形からきている。キキョウ(桔梗)の花が旗竿に並んでいる様子を名前に採用している。カンパニュラ(ホタルブクロ)属の花で、学名はカンパニュラ・ラプンクロデスである。ヨーロッパ原産の渡来花で、キキョウに比べると花の開きがすぼんだ形である。キキョウの花弁には筋が目だっているけれど、ハタザオキキョウには花弁の筋がほとんど見られない。雄しべが長く、花の外に顔を出してきている。青紫の花が夏の日に照らされ、夏の花の感じである。

キキョウ似の 花旗竿に 並びおり

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カンパニュラ 日に照らされて 夏の花

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伊吹山が故郷のイブキトラノオ

 この花を漢字で書くと、「伊吹虎の尾」となる。伊吹山で見られる、虎の尾に似た花の意味である。滋賀県と岐阜県との県境にある伊吹山と北海道では随分と距離があるけれど、園芸種が我が家の庭に植えられたのだろう。小さな花が密生した花穂が、花茎の先にある。咲き始めは、一つひとつの花は花弁の先端を閉じて風船のような形で、そのうち風船が破れ、蘂が外に顔を出したような形になってくる。かなり長い期間咲いている夏の花で、花が少なくなってくる頃の庭を飾っている。

花の故郷(さと) イブキトラノオ 伊吹山

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花数の 少なき夏の 庭飾り

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おどろおどろしい名前のあるドクダミ

 名前をよく耳にするドクダミの別名には、ドクダメ(毒溜め)、ジゴクソバ(地獄蕎麦)等のおどろおどろしいものがある。生薬として用いられ、葉を千切って匂いを嗅いでみると、悪臭に近い。こんなことも手伝って、印象の良くない名前になっているのかな、と推測する。白い4枚の花に見えるものは苞で、花本体は苞から直立した棒状の周囲に黄色い蘂だけの集まりである。雑草のように広がる生命力のある植物である。洒落た鉢の中にあると、立派な園芸種といった趣である。

ドクダミは 黄色の蘂(しべ)に 白き苞

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雑草も 花鉢で化け 園芸種

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2011年07月12日

除虫菊と虫

 庭に菊似の花が咲いている。花の構造はヒマワリと同じで、周囲に白い舌状花が有り、中央に黄色い小さな筒状花が集まった頭状花序がある。園芸種のマーガレットに似ているけれど、マーガレットは札幌の庭では冬を越せない。雑草のように育ち、蚊取り線香の原料となる除虫菊ではないかと思っている。除虫菊なら虫避けになる花だろうとの予想に反し、虫が集まってきている。アブや羽蟻が止まって密を採っている。花の匂いを嗅いでみると、良いとは言えない変な匂いである。

除虫菊 アブの止まりて 頭状花

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似た花に マーガレットあり 除虫菊

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