本日(4月16日)は「身近な都市秘境を歩いてみよう」の第11期目の初回日である。道新ビルの1Fに講座参加者全員(17名)が集まり、最初の見学先の札幌市教育委員会まで歩いて行く。同教育委員会はSTV北2条ビルに入居している。
同委員会教育長の町田隆敏氏から冒頭のご挨拶をいただく。札幌市教育委員会の学校教育部は市内325校、児童・生徒数では14万5千人が対象にして仕事をしている。その他にも中央図書館を含む45図書室やその他生涯学習のための施設の管理・運営を行うところで、その数字の大きさには驚く。余談になるけれど、町田氏が執筆者のお一人になっている、北海道功労賞記念本の「受賞に輝く人々(平成25年)」の筆者(講座担当者)に関する町田氏の執筆部分の抜粋のプリントが配られた。これは予期していなかったのでびっくりである。
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(挨拶中の町田隆敏教育長、パノラマ写真)
札幌市教育委員会の目指すところと組織の概要については、教育次長の西村喜憲氏が説明される。教育委員会も新聞広告を出して市民に教育行政を知ってもらおうとしている。北海道新聞に掲載した教育委員会の意見広告のコピーが渡され、教育長のメッセージ、各界の有識者の教育に対する意見が新聞記事に添って紹介された。
実際に教育委員会の仕事の現場を見せていただく。効率化が図られているようで、前記の児童・生徒数を対象にした仕事でも5,6名の担当者でやっている部署もある。一般市民は訪れることのないと思われる教育委員会でも、父兄や生徒の抱える問題に個別に対処する相談室があり、専門のカウンセラーも配置されている。
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(説明する西村喜憲教育次長)
教育次長室では教育キャラクターを見せてもらう。札幌市は読書、雪、環境のテーマを教育に取り入れることに重点をおいていて、それぞれのテーマ毎に「おっぽん」、「ゆっぽろ」、「ちっきゅん」と名付けられている。学校教育キャラクターがあるとは今まで知らなかった。キャラクター名は生徒からの応募から選ばれたらしい。
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(教育次長室)
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(札幌市の教育キャラクター)
教育委員長室も見学である。町田教育長は市の経済部門での仕事をしていた関係もあり、北海道のIT企業のロゴ名をデザインした「Hokkaido Super Cluster Calendar」が壁に貼られていた。
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(「Hokkaido Super Cluster Calendar」が壁にある教育長室)
教育委員会見学は1時間ほどで終了となる。教育委員会の入居しているビルの1,2Fは「エントランスアート」のギャラリーになっていて、山本祐歳氏の作品展が行われていた。それと峯孝の「無題」の彫刻を横目で眺めながら次の北海道二十一世紀総合研究所まで歩く。同研究所は北洋銀行の以前の本店のあったビルの6Fにある。
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(「エントランスアート」ギャラリー)
同研究所で、昨年設立された「北海道シマフクロウの会」について説明を受ける。北海道の固有種で絶滅危惧種のシマフクロウの保護を目的として、一般市民からの寄付を募り、シマフクロウの研究者や保護団体を資金面からサポートする会である。短時間で会の設立趣旨を説明してもらい、同会の活動の紹介を聞き、会誌や入会案内を受け取ってここで散会となる。
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(北海道二十一世紀総合研究所での北海道シマフクロウの会の説明)