Search


Archives

2014年06月25日

都市秘境散策講座10回目

 道新文化センターの都市秘境巡り講座は今日の10回目で今年は終了である。最終回は伊藤組歴史館見学から始まる。この施設は伊藤組120周年を記念して昨年開設されてものである。伊藤組100周年を記念して作られた「伊藤組100年記念基金」事務局長の池田敏博氏が案内してくれる。筆者は同基金の評議員を設立当時から委嘱されている。

%E4%BC%8A%E8%97%A4%E7%B5%84%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E9%A4%A8%EF%BC%91A.jpg
(伊藤義郎伊藤組名誉会長の写真もある館内)

 伊藤組では自家用機を所有していて、歴代の自家用機のモデルが展示されていた。海外からの賓客が利用することもあった。伊藤義郎名誉会長は飛行機の趣味もあり、7月に丘珠飛行場で予定されている航空ショーの準備でも尽力されている。

%E4%BC%8A%E8%97%A4%E6%B0%8F%E6%89%80%E6%9C%89%E3%81%AE%E9%A3%9B%E8%A1%8C%E6%A9%9F%E3%81%AE%E6%A8%A1%E5%9E%8BA.jpg
(伊藤組所有の自家用機の模型)

 伊藤組グループが手掛けた建築物の模型や写真などがあり、昔の事を知っている参加者には興味深いものがある。

%E4%BC%8A%E8%97%A4%E7%B5%84%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E8%A6%B32A.jpg
(伊藤組の手掛けた建築物の模型と写真)

 伊藤組歴史館の次は日本生命ビルにある「クリプトン・フューチャー・メディア」社で道新文化賞特別賞受賞の初音ミクに関する紹介を聞く。説明者は同社の佐久間氏である・

%E3%83%96%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%82%BA%E5%83%8F%E3%81%A8%E4%BD%90%E4%B9%85%E9%96%93%E6%B0%8FA.jpg
(初音ミクの北海道新聞文化賞受賞の説明をする佐久間氏)

 ボーカロイドの初音ミクがどんな技術でどんな製品として世の中に出回っているかの説明がある。

%E5%88%9D%E9%9F%B3%E3%83%9F%E3%82%AF%E3%81%AE%E8%AA%AC%E6%98%8E%E3%82%92%E8%81%9E%E3%81%8F%E5%8F%82%E5%8A%A0%E8%80%85A.jpg
(説明を聞く講座参加者)

 帰り際に初音ミクの等身大パネルを見学する。

%E5%88%9D%E9%9F%B3%E3%83%9F%E3%82%AF%E3%83%91%E3%83%8D%E3%83%ABA.jpg
(初音ミクの等身大パネル)

 今回が最終回なので大同ビルにある「春花秋灯」で打ち上げの昼食会となる。参加者の自己紹介や感想の披露があり、散会となる。

2014年06月18日

道新文化センター講座9回目

 4月から始まった道新文化センターの都市秘境散策講座も早いもので9回目になる。今日の講座は北大探訪である。
 地下鉄北12条駅に集合して、少し歩いて北大情報基盤センターに着く。同センター長の高井昌彰教授からセンターの概要の説明を受ける。センターのスーパーコンピュータ(スパコン)でどんな研究が行われているかの例をスライドで説明してもらう。気象予測、天体の動き、製薬、海水の温度分布のシミュレーション等々と様々な研究がスパコンを利用して行われている。スパコンはメーカーからのリースで、リース料は年間10億円とのことである。北大全体の年間予算規模は800億円を超すので、この10億円は全体の予算と比較すれば大きくないとも言えるけれど、やはり研究予算としては突出した額である。国から大学に来る運営交付金が年々減らされてきており、北大でスパコンをいつまで利用できるにかの心配もあるとの事である。

%E6%83%85%E5%A0%B1%E5%9F%BA%E7%9B%A4%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E8%AA%AC%E6%98%8E%EF%BC%91A.jpg
(情報基盤センターの概要の説明)

%E6%83%85%E5%A0%B1%E5%9F%BA%E7%9B%A4%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E8%AA%AC%E6%98%8E2A.jpg
(参加者に説明する高井先生)

 説明後は実際にスパコンの見学である。スパコンともなれば発熱対策が必要で水冷、空冷で対処している。スパコンの傍に寄ると確かに熱さを感じる。スパコンのラックに入っているユニットの1個が1トンにもなると聞くと、驚くばかりの重量である。
%E3%82%B9%E3%83%91%E3%82%B3%E3%83%B3%E9%AB%98%E4%BA%95%E5%85%88%E7%94%9FA.jpg
(スパコンの見学)

 スパコンのある部屋に入ることはめったにないので、記念のためパノラマ写真撮影を行う。



6%E3%83%BB18%E3%82%B9%E3%83%91%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%91%E3%83%8E%E3%83%A9%E3%83%9EA.jpg

(スパコンの部屋のパノラマ写真-1)



6%E3%83%BB18%E5%AD%A6%E5%BA%9C%E5%86%85%E3%80%80%E3%82%B9%E3%83%91%E3%82%B3%E3%83%B3%E5%AE%A4%E3%81%AF%E3%80%80%E9%83%BD%E5%B8%82%E7%A7%98%E5%A2%83A.jpg

(スパコンの部屋のパノラマ写真-2)

%E7%88%AA%E5%8F%A5%E9%9B%8624%E8%A1%A8%E7%B4%99Z.jpg

 情報基盤センターの見学を終え、次に北大公共政策大学院の石井吉春教授を研究室に訪ねる。石井先生から同大学院の概要を聞く。北大に2005年から出来た大学院で、法科大学院、会計大学院と同じで、実務者養成を目的にしている。社会人入学生が1/3ほど居り、学部からの学生と一緒に勉強しているとの事である。
%E5%85%AC%E5%85%B1%E6%94%BF%E7%AD%96%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E9%99%A2%E7%9F%B3%E4%BA%95%E5%85%88%E7%94%9FA.jpg
(石井先生から説明を聞く参加者)

 公共政策大学院の玄関にある先住民族の遺跡展示を見る。
 その後北大構内にあった暖房用石炭を運び込んだ引き込み線跡を見る。引き込み線跡のところに小麦研究記念碑があるのでそれを見学する。
 続いて荘園寮の閉寮記念碑を見てクラーク会館のところで散会となる。

2014年06月11日

道新文化センター講座8回目

 都市秘境巡りの講座の今期8回目は小樽まで足を延ばす。集合はJR小樽駅で、駅では小樽観光大使の光合金製作所会長の井上一郎氏の出迎えを受ける。
 小樽駅から井上氏もご一緒で北海製缶工場まで歩く。途中「ぱんじゅう」の正福屋の店舗や手宮線跡を見る。
 北海製缶小樽工場は小樽市の「都市景観賞」を受賞していて、その受賞プレートと案内の看板が構内入口のところにある。

%E5%8C%97%E6%B5%B7%E8%A3%BD%E7%BC%B6%E6%A7%8B%E5%86%85%E5%85%A5%E5%8F%A3A.jpg
(北海製缶工場構内入口)

 工場内は工場長の江川享氏と社員の方が案内してくれる。案内に先立ち同工場の歴史や概要について説明を受ける。同工場は1921(大正10)年創業している。各種の缶詰の缶を製造している工場である。1931(昭和6)年に竣工された鉄筋コンクリート6階建ての工場は当時東洋一の製缶工場と言われた。

%E5%8C%97%E6%B5%B7%E8%A3%BD%E7%BC%B6%E6%B1%9F%E5%B7%9D%E4%BA%AB%E6%B0%8F%E3%83%BB%E4%BA%95%E4%B8%8A%E6%B0%8FA.jpg
(北海製缶の工場長江川享氏(左)と井上一郎氏(右))

%E5%8C%97%E6%B5%B7%E8%A3%BD%E7%BC%B6%E8%AA%AC%E6%98%8EA.jpg
(工場長江川氏による説明)
 
 工場内は食品の缶詰用の空き缶を製造していて、人間の髪の毛や身につけているものが空き缶に入るのを防ぐため、頭部はネットで覆い、装身具等は外しての見学となる。
 薄い金属板が印刷され、円められて空き缶になっていく様子を見学することができた。食缶と飲料缶を合わせて、日産13万6千函の生産能力があるそうである。
 工場内は全面写真撮影禁止で、記録の写真は無い。
 1時間ほどの工場見学を終え、構内にある昭和11年の天皇行幸記念碑の前でパノラマ記念写真撮影を行う。



%E5%8C%97%E6%B5%B7%E8%A3%BD%E7%BC%B6%E8%A1%8C%E5%B9%B8%E7%A2%91%E3%83%91%E3%83%8E%E3%83%A9%E3%83%9E%E8%A8%98%E5%BF%B5%E6%92%AE%E5%BD%B1A.jpg

(行幸記念碑前でのパノラマ記念写真)

 北海製缶から次の見学場所である手宮洞窟記念館まで歩く。入館料100円也の同館内を見学する。

%E6%89%8B%E5%AE%AE%E6%B4%9E%E7%AA%9F%E5%85%A5%E5%8F%A3A.jpg
(手宮洞窟入口)

 今回は昼食会も企画する。手宮洞窟の近く、小樽総合博物館の敷地に隣接したイタリア料理のレストラン、リストランテ「トレノ」で参加者全員(井上氏も入れて18名)でランチを摂る。

%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%8E%E5%BA%97%E5%86%85A.jpg
(「トレノ」店内)

 昼食会後解散で、参加者はそれぞれ思い思いのところに行く。筆者はレストランのオーナー比良嘉江氏のパノラマ写真を撮り、簡単なインタビューを行う。

2014年06月04日

道新文化センター都市秘境講座

 今期7回目の都市秘境散策講座は、地下鉄東西線南発寒駅に集合、三戸部記念館まで歩いてゆく。途中、住宅地に囲まれてある発寒墓地を見る。
 三戸部記念館は所有者の三戸部清美氏が説明してくれる。プレハブの館内にはかつて使われた農機具や民具が雑然と置かれている。昔見たことがあり記憶に残っているのもの多数ある。
%E4%B8%89%E6%88%B8%E9%83%A8%E8%A8%98%E5%BF%B5%E9%A4%A8%E5%86%85%E9%83%A8A.jpg
(三戸部記念館内部)

 記念館はセンの木の大木のある空き地に建てられており、空き地で一休みである。
%E4%B8%89%E6%88%B8%E9%83%A8%E8%A8%98%E5%BF%B5%E9%A4%A8%E7%B7%91%E5%9C%B0A.jpg
(三戸部記念館空き地での参加者)

 三戸部氏のご厚意の缶ジュースなどのサービスがある。この2,3日札幌では30度前後の暑さが続き、今日も暑い中を歩いてきたので、飲み物のサービスは有難かった。
 空き地で三戸部氏から発寒地区の昔についてお話を伺う。
%E4%B8%89%E6%88%B8%E9%83%A8%E6%B0%8F%E3%81%A8%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%81%AE%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%93%E3%82%B9A.jpg
(三戸部氏からの缶ジュースのサービス、左端三戸部氏)

 三戸部記念館から春日緑地に向かう。春日緑地にある発寒開拓に縁の石碑を見る。
 緑地に接した発寒地区センター内で一休み後、発寒神社まで歩いて行く。
 発寒神社では社務所に依頼して予め作ってもらった資料を受け取り、史跡の環状石垣を見学する。「山崎岩吉」の制作者名の特徴のある古い狛犬を鑑賞する。
%E7%99%BA%E5%AF%92%E7%A5%9E%E7%A4%BE%E5%8F%B2%E8%B7%A1A.jpg
(発寒神社と史跡「環状石垣」碑)

 発寒神社からJR函館本線の発寒中央駅近くの陸橋の橋脚に描かれている各高校の美術部の絵を鑑賞。解散は発寒中央駅で、参加者は思い思いの交通手段で帰路に就く。

%E6%A9%8B%E8%84%9A%E3%81%AE%E7%B5%B5A.jpg
(発寒中央駅近くの橋脚の絵)

2014年05月28日

道新文化センター講座6回目

 今日(5月28日)の都市秘境散策講座は南北線北18条駅に集合。藤学園まで歩いて行き、キノルド資料館を見学する。藤学園の説明者を頼んでいなかったので引率者がごく簡単に同学園の建学に関する説明を行い、後は各自資料館内を見学。その様子をパノラマ写真に撮る。藤学園の名前の由来は藤の花言葉によるものらしいと参加者がパンフレットで見つけてくる。



%E9%81%93%E6%96%B0%E6%96%87%E5%8C%96%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%AD%E3%83%8E%E3%83%AB%E3%83%89%E9%A4%A8A.jpg

(キノルド資料館内・パノラマ写真)

 同学園敷地内に、戦前に天皇・皇后の写真と教育勅語を安置していた奉安殿があるのでこれを見学。普段は扉を開けることはないところ、何年かぶりかで扉を開けてもらう。


%E9%81%93%E6%96%B0%E6%96%87%E5%8C%96%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%BB%E5%A5%89%E5%AE%89%E6%AE%BFA.jpg

(奉安殿の内をのぞき込む参加者)

 ご神体の如く奉安殿の中に安置されていたのはマリア像である。戦後占領軍により全ての奉安殿が撤去された際、この奉安殿はマリア像を安置している場所であるということで撤去を免れたと伝えられている。札幌市内には他に琴似神社境内に琴似小学校の奉安殿が残されている。この奉安殿は以前この講座で見学したことがある。

%E9%81%93%E6%96%B0%E6%96%87%E5%8C%96%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%BB%E5%A5%89%E5%AE%89%E6%AE%BF%E5%86%85%E9%83%A8A.jpg
(奉安殿内のマリア像)

 同学園には女子修道院のマリア院があり、礼拝堂を見学する。ここはめったに入れない場所なのでパノラマ写真を撮る。



%E9%81%93%E6%96%B0%E6%96%87%E5%8C%96%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%82%A2%E9%99%A2A.jpg

(マリア院聖堂・パノラマ写真)

 藤学園からIT企業の「システム・ケイ」まで歩いて、同社の建屋の壁の人魚の壁画を見る。同社の社員が外に出て説明をしてくれる。

 創成川沿いに札幌駅の方向に向かう。途中、諏訪神社があり、たまたま居た神主(?)の話を伺う。色々な話しの後に神社経営も大変だとの話を聞いた。

 今回の見学の最終目的の一等三角点「南端点」を足元に確かめる。説明の看板があるので、少々解説をする。ここで散会となる。

%E9%81%93%E6%96%B0%E6%96%87%E5%8C%96%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%BB%E5%8D%97%E7%AB%AF%E7%82%B9A.jpg
(創成側沿いの一等三角点)

2014年05月21日

道新文化センター講座・5回目

 今日(5月21日)は道新文化センターの講座日である。地下鉄東豊線の福住駅に集合して、歩いて産業技術総合研究所(産総研)北海道センターまで行く。産総研の敷地から建屋までの近道を、同研究所の主任研究員池上真志樹が案内してくれる。なお、池上氏に今回の見学の準備のお骨折りをいただいた。

%E7%94%A3%E7%B7%8F%E7%A0%94%E6%A7%8B%E5%86%85A.jpg
(近道で産総研構内に入る見学者)

 産総研は全国に研究所がある国が運営交付金を出して支援する大規模な研究所である。その研究所の一つとして北海道センターがあり、北海道の地域性に合わせてバイオ関連の研究を行っている「生物プロセス研究部門」とメタンハイドレートの実用化を目指す「メタンハイドレート研究センター」がある。

%E7%94%A3%E7%B7%8F%E7%A0%94%E7%8E%84%E9%96%A2A.jpg
(産総研北海道センター玄関)

 研究所内見学に先立って、同研究所統括主幹の鈴木正昭氏より産総研の紹介がある。研究所の組織や研究員、予算規模、取り組んでいる研究テーマ、研究所における北海道センターの位置付などの話がある。遺伝子組み換えによる医薬品の開発のため、北海道センター内の密閉型の植物工場の紹介がある。この植物工場は世界でも初のものであると説明を受ける。

%E7%94%A3%E7%B7%8F%E7%A0%94%E8%AA%AC%E6%98%8E%E4%B8%AD%E3%81%AE%E9%88%B4%E6%9C%A8%E6%B0%8FA.jpg
(説明中の鈴木氏)

%E8%AA%AC%E6%98%8E%E3%82%92%E8%81%9E%E3%81%8F%E5%8F%97%E8%AC%9B%E7%94%9FA.jpg
(説明を聞く参加者)

 一通りの説明の後、産総研内の見学に移る。研究成果の展示室があり、ここでパネルなどによる研究成果の説明を受ける。
%E7%94%A3%E7%B7%8F%E7%A0%94%E5%B1%95%E7%A4%BA%E5%AE%A4A.jpg
(研究成果の説明をする鈴木氏)

 産総研が開発した癒しロボットがあり、参加者が毛を撫でると鳴き声を発していた。これは商品化され売られているそうである。お値段はと聞くと20万円程度だろうとの答えであった。
%E7%94%A3%E7%B7%8F%E7%A0%94%E7%99%92%E3%81%97%E3%83%AD%E3%83%9C%E3%83%83%E3%83%88A.jpg
(癒しロボット)

 各実験室内には入れないので、外側から内部の様子の説明を受ける。日頃研究の現場に接することの少ない参加者にとって、この研究所の見学は、日本の将来を背負っていく産業技術開発の先端に触れるものであった。

2014年05月14日

第4回目道新文化センター講座

 「チカホ」のグランドホテルの入口付近に集まって、道立アイヌ民族文化研究センターに行く。同センターで説明していただいたのは研究主幹の小川正人氏である。この施設の設置目的や活動内容についての紹介がある。事業はアイヌ文化に関する「資料・情報の収集」、「無形文化を主なテーマにした調査・研究」、「出版物などを介した研究成果の公開」、「問い合わせへの対応や普及活動」などについての説明があった。

%E8%AA%AC%E6%98%8E%E4%B8%AD%E3%81%AE%E5%B0%8F%E5%B7%9D%E6%B0%8FA.jpg
(説明中の小川氏と受講者)

 参加者との質疑応答が行われた。「アイヌ」という言葉の使用に関すること、アイヌ語の研究の実例紹介、アイヌ語辞書に関することなどに話しが及ぶ。アイヌ文化紹介小冊子「ホンカンピソシ」が希望者に配られた。
 
%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%8C%E6%96%87%E5%8C%96%E7%A0%94%E7%A9%B6%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%81%AE%E8%A6%8B%E5%AD%A6%E8%80%85A.jpg
(受講風景)

 アイヌ民族文化研究センターから近くにある北大植物園に行く。園長の冨士田裕子教授と加藤克助教が出迎えてくれる。同園内にある北方民族資料室を見学する。説明役は学芸員の資格のある加藤助教がしてくれる。

%E5%8C%97%E6%96%B9%E6%B0%91%E6%97%8F%E8%B3%87%E6%96%99%E5%AE%A4%E3%81%A7%E8%AA%AC%E6%98%8E%E4%B8%AD%E3%81%AE%E5%8A%A0%E8%97%A4%E6%B0%8FA.jpg
(北方民族資料室で説明をする加藤助教)

 その後宮部金吾記念館、サラ・スミス女史がアメリカから運んだといわれている札幌最古のライラックが咲いているのを見る。園内の博物館は建物の補強工事中で来年度にならないと見学できないとのことで、これは予定外だった。参加者から「ハンカチの木」を見たいとの要望があり、冨士田園長がハンカチの木のところで説明してくれる。ハンカチに見える苞の部分は未だ白くなっておらず、後10日もすれば見頃になるだろう、との話である。

%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%82%AB%E3%83%81%E3%81%AE%E6%9C%A8A.jpg
(ハンカチの木の説明をする冨士田園長・右端)

 カナディアンロックガーデンなどを見学する。池の傍のズミの木が満開で、ケータイで画像を撮る参加者が多かった。

%E3%82%BA%E3%83%9F%E3%81%AE%E8%8A%B1A.jpg

 ズミの木の前でパノラマ写真による記念撮影をする。今回は欠席者が無く17名の全員参加となる。


4%E5%9B%9E%E7%9B%AE%E9%9B%86%E5%90%88%E5%86%99%E7%9C%9F%E3%83%BB%E6%A4%8D%E7%89%A9%E5%9C%92A.jpg

(記念パノラマ写真)

2014年05月07日

道新文化センター講座ー3回目

 道新文化センターの「身近な都市秘境を歩いてみよう」講座の
三回目は、歩きながらの花見である。地下鉄南北線北24条駅に集合して、
若草公園を目指す。同公園には坂坦道の「いのち」の彫刻がありこれを見る。

%E5%BD%AB%E5%88%BB%E3%80%8C%E3%81%84%E3%81%AE%E3%81%A1%E3%80%8DA.jpg
(若草公園)

 次に「エルム緑道」への道すがら北警察署の前を通る。携帯用ガスボンベ
爆発事件で全国放送にもなり、今や全国に名の知れた警察署である。
パトカーが行き来して緊張した雰囲気である。

%E5%8C%97%E7%BD%B2A.jpg
(北警察署)

 札幌飛行場正門跡を見てエルム緑道を通り「エルムの森公園」に出る。
ここで調査済みの遺跡の説明標識を読む。ここから今日の主目的の
新川桜並木に行く。

 新川「桜並木は全長7.5 Kmあり、南端の0.5 Kmほどを歩道に沿って歩く。
エゾヤマザクラは散って葉桜になっている。ソメイヨシノは満開か終ろうと
している。

%E6%96%B0%E5%B7%9D%E6%A1%9C%E4%B8%A6%E6%9C%A8%E6%A8%99%E8%AD%98A.jpg
(新川桜並木の標識)

 新川にはカモが泳いでいるのが見える。
並木の途中に「力士若勇の碑」があるのでこれを見る。

%E6%96%B0%E5%B7%9D%E3%82%AB%E3%83%A2A.jpg
(新川のカモ)

 桜並木をバックにして記念撮影である。
別に参加者のパノラマ写真も撮る。

%E6%96%B0%E5%B7%9D%E6%A1%9C%E4%B8%A6%E6%9C%A8%E8%A8%98%E5%BF%B5%E6%92%AE%E5%BD%B1A.jpg
(参加者と記念撮影)

 並木からJR学園都市線の新川駅に向かう。駅近くの
スーパーマーケットのところで解散で、買い物を
する参加者は立ち寄る。
 
 電車でそれぞれ帰宅となる。帰宅してケータイの
歩数を見ると1万歩を超していた。 


2014年04月23日

都市秘境巡り2回目-テレビ北海道

 今日(4月23日)は都市秘境巡りの2回目で、テレビ北海道(TVh)を訪問する。地下鉄東西線バスセンター前駅に集合してTVhまで歩く。

 TVhでは、最初に同社の概要について熊谷純二報道制作次長から説明がある。熊谷氏は元は北海道新聞社勤務で、新聞記者時代に筆者をインタビューしたことがあるとのことだけれど、昔のことで覚えていない。
 TVhは札幌の民放5社のうち一番新しい放送局で、今年25周年を迎えている。大株主は日本経済新聞社、伊藤組土建、北海道新聞社で、テレビ東京系列である。
 北大情報科学研究科卒で同社に入社した技術部主任の今岡大樹氏が番組放送の現場を案内して説明してくれる。

%E8%AA%AC%E6%98%8E%E4%B8%AD%E3%81%AE%E4%BB%8A%E5%B2%A1%E6%B0%8F%E3%81%A8%E7%86%8A%E8%B0%B7%E6%B0%8FA.jpg
(説明中の今岡氏(右から2人目)と熊谷氏(右端))

 女子アナの磯田彩実さんが録画撮りをしている現場を見る。
これは日曜日に放送の「けいざいナビ北海道」の番組である。
磯田さんは北大情報エレクトロニクス学科の卒業生である。

%E9%8C%B2%E7%94%BB%E4%B8%AD%E3%81%AE%E7%A3%AF%E7%94%B0%E3%81%95%E3%82%93A.jpg
(録画中の女子アナ磯田さん)

 スタジオを見学する。使用される時にはスタッフが20名ほども
スタジオに詰めるというから、かなり混雑する現場である。

%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%B8%E3%82%AAA.jpg
(上から見たスタジオ)

 中継車を見せてもらう。衛星や手稲山の中継装置を介して中継を行う。
2台並んでいて、1台はアナログ用のもので使われていない、とのことである。

%E4%B8%AD%E7%B6%99%E8%BB%8AA.jpg
(中継車)

 その後外出先から戻った報道制作担当の専務の嶋田健氏と、録画撮りを終えた磯田さんから説明を受け質問などの時間となる。嶋田氏は北海道新聞社から移って来ている。
 やはりテレビ局は視聴率が気になるようで、各社の視聴率の比較の紹介がある。TVhの視聴率は上向きになっているそうである。
%E8%AA%AC%E6%98%8E%E4%B8%AD%E3%81%AE%E5%B6%8B%E7%94%B0%E6%B0%8F%E3%81%A8%E7%A3%AF%E8%B0%B7%E3%81%95%E3%82%93A.jpg
(説明する嶋田氏と左隣の磯田さん)

 帰り際ロビーで記念撮影会みたくなる。最後のミスさっぽろだったという磯田さんと記念撮影をする参加者がいて、筆者もつられて記念撮影である。一緒に写っているおおきな縫いぐるみのラッコは同社のマスコットキャラクター「らっぴぃ」である。
%E7%A3%AF%E7%94%B0%E3%81%95%E3%82%93%E3%81%A8A.jpg
(女子アナの磯田さんと)

2014年04月16日

第11期第1回目・札幌市教育委員会

 本日(4月16日)は「身近な都市秘境を歩いてみよう」の第11期目の初回日である。道新ビルの1Fに講座参加者全員(17名)が集まり、最初の見学先の札幌市教育委員会まで歩いて行く。同教育委員会はSTV北2条ビルに入居している。

 同委員会教育長の町田隆敏氏から冒頭のご挨拶をいただく。札幌市教育委員会の学校教育部は市内325校、児童・生徒数では14万5千人が対象にして仕事をしている。その他にも中央図書館を含む45図書室やその他生涯学習のための施設の管理・運営を行うところで、その数字の大きさには驚く。余談になるけれど、町田氏が執筆者のお一人になっている、北海道功労賞記念本の「受賞に輝く人々(平成25年)」の筆者(講座担当者)に関する町田氏の執筆部分の抜粋のプリントが配られた。これは予期していなかったのでびっくりである。


%E7%94%BA%E7%94%B0%E6%95%99%E8%82%B2%E9%95%B7A.jpg

(挨拶中の町田隆敏教育長、パノラマ写真)

 札幌市教育委員会の目指すところと組織の概要については、教育次長の西村喜憲氏が説明される。教育委員会も新聞広告を出して市民に教育行政を知ってもらおうとしている。北海道新聞に掲載した教育委員会の意見広告のコピーが渡され、教育長のメッセージ、各界の有識者の教育に対する意見が新聞記事に添って紹介された。

 実際に教育委員会の仕事の現場を見せていただく。効率化が図られているようで、前記の児童・生徒数を対象にした仕事でも5,6名の担当者でやっている部署もある。一般市民は訪れることのないと思われる教育委員会でも、父兄や生徒の抱える問題に個別に対処する相談室があり、専門のカウンセラーも配置されている。

%E8%AA%AC%E6%98%8E%E4%B8%AD%E3%81%AE%E8%A5%BF%E6%9D%91%E6%95%99%E8%82%B2%E6%AC%A1%E9%95%B7A.jpg
(説明する西村喜憲教育次長)

 教育次長室では教育キャラクターを見せてもらう。札幌市は読書、雪、環境のテーマを教育に取り入れることに重点をおいていて、それぞれのテーマ毎に「おっぽん」、「ゆっぽろ」、「ちっきゅん」と名付けられている。学校教育キャラクターがあるとは今まで知らなかった。キャラクター名は生徒からの応募から選ばれたらしい。

%E6%95%99%E8%82%B2%E6%AC%A1%E9%95%B7%E5%AE%A4A.jpg
(教育次長室)

%E6%95%99%E8%82%B2%E5%A7%94%E5%93%A1%E4%BC%9A%E5%88%B6%E5%AE%9A%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%A9%E3%82%AF%E3%82%BF%E3%83%BCA.jpg
(札幌市の教育キャラクター)

 教育委員長室も見学である。町田教育長は市の経済部門での仕事をしていた関係もあり、北海道のIT企業のロゴ名をデザインした「Hokkaido Super Cluster Calendar」が壁に貼られていた。

%E6%95%99%E8%82%B2%E9%95%B7%E5%AE%A4%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BCA.jpg
(「Hokkaido Super Cluster Calendar」が壁にある教育長室)

 教育委員会見学は1時間ほどで終了となる。教育委員会の入居しているビルの1,2Fは「エントランスアート」のギャラリーになっていて、山本祐歳氏の作品展が行われていた。それと峯孝の「無題」の彫刻を横目で眺めながら次の北海道二十一世紀総合研究所まで歩く。同研究所は北洋銀行の以前の本店のあったビルの6Fにある。

STV%E5%8C%972%E6%9D%A1%E3%83%93%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%A3%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%83%BCA.jpg
(「エントランスアート」ギャラリー)

 同研究所で、昨年設立された「北海道シマフクロウの会」について説明を受ける。北海道の固有種で絶滅危惧種のシマフクロウの保護を目的として、一般市民からの寄付を募り、シマフクロウの研究者や保護団体を資金面からサポートする会である。短時間で会の設立趣旨を説明してもらい、同会の活動の紹介を聞き、会誌や入会案内を受け取ってここで散会となる。

%E3%82%B7%E3%83%9E%E3%83%95%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%82%A6%E3%81%AE%E4%BC%9A%E8%AA%AC%E6%98%8EA.jpg
(北海道二十一世紀総合研究所での北海道シマフクロウの会の説明)