道新文化センターの都市秘境散策講座も4回目になる。今日(10月26日)は光塩学園調理製菓専門学校の見学から始まった。丁度10月10日に同校の新校舎が完成しており、好都合な見学会となる。
現在札幌市内で安田侃氏の野外彫刻展が開催されており、新校舎の1階ホールに同氏の「天秘」の作品が置かれてあって、これも上手い具合に見る機会を得ることになった。この作品名に因んで、このホールは「天秘ホール」と命名されている。2階からホールを見下ろすことができ、各種のイベントをこのホールで行っていく計画と説明を受けた。
新校舎内では、ガラス窓越しに学生が調理や製菓の講義を受けているのを見ることができる。
フランス料理、イタリア料理、中国料理、日本のソバ打ち、寿司の握りまで各国の調理法に分かれての実習が行えるように、それぞれの料理にあった調理場が設けられている。調理場では、調理服に身を固めた学生が先生の調理の手さばきを熱心に見ていた。
チョコレートの菓子作りのための調理室もあり、廊下にチョコレート菓子の材料の展示があった。授業で作るチョコレート菓子で、材料は高級なものを使い、値段に直せばかなり高価なものになるそうである。一つ食してみたかった。なお、同校でつくる菓子はチョコレートに限らず、同校の売店で不定期に販売されるそうであるそうで、その時は行列が出来、短時間で売れきれるそうである。
従来の校舎も案内してもらった。5階から見下ろした吹き抜けはホテル風であり、実際ホテルをイメージして造られている。レストラン、バー、茶室、ワインセラー等々、飲食が関係する場が設けられ、実習が行われている。レストランでは予約制で、ごく少数の外部客に学生の作ったフレンチなどが供されるそうであるけれど、予約を取るのが難しいとのことである。
同校から知事公館の庭に行く。ここにも安田侃氏の「意心帰」の作品が紅葉の下にあった。
最後の見学先は中国画廊で、一時期中国総領事館でもあった建物の3階にある中国人画家専門の画廊をみる。ここではお茶と菓子のサービスがあり、絵を見るより、お茶の方を楽しんだ。