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2022年01月13日

爪句集50集 あとがき

 本爪句集のシリーズの初刊は2008年1月1日付けで出版されていて著者としては「青木由直」が記されている。同年4月1日出版の第2集では著者名はペンネームの「青木曲直」で爪句結社「秘境」社主を北海道大学名誉教授の肩書と並べて使っている。ペンネームの方は本50集まで用いてきた。
 秘密結社と間違って紹介された事もある爪句結社は1人の社員も参加しなかったので2017年10月出版の第33集からはこの名称を外して、新たに北海道科学大学客員教授を加えている。2人になれば「結社」を名乗れるだろうが、1人の結社では意味がない。しかし、間違われた秘密結社には惹かれるものがある。実体のない秘密結社は空想を膨らませる。
 最近の爪句集出版では「あとがき」は初校が届く前後に書くようになった。これはクラウドファンディン(CF)とも関連していて、CF支援者のお名前を「あとがき」に記載するためぎりぎりまで原稿締め切りを延ばしている事が理由の一つである。本爪句集出版に際しては10名を超す支援者が居られる。その支援者は全員名前とお顔を知っている。これは不特定多数(クラウド)から支援を受ける本来のCFからは遠く、プライベートファンディング(PF)とでも呼べそうな実態である。するとCFを行う意味はどこにあるのか、という疑問にもつながる。
 PFであると考えると爪句集の原稿の基になっている「都市秘境」のブログを覗き見(ブラウジング)されている方をはじめ、爪句を介して著者と関わりのある多くの方々のうちの一部が支援者として顔を出されている。それは海面上に現れた氷山の一角みたいなものだろう。海面下に沈む氷山全体を見たいと思っても、重力と浮力で釣り合った関係を壊す事は出来ない。
 出版資金の支援では第40集と同様に「伊藤組100年記念基金」の支援を受けている。この時の支援を踏襲して今回も申請を行ったところ、色々不備を指摘され、自己資金で完結させ得ないプロジェクトの大変さも経験している。同基金を本爪句集にも記録しておく意味も込めて前記ブログの記事をこの「あとがき」にも追記して、合わせて同基金にお礼申し上げる。
 前記基金の支援主旨が社会貢献に関連しており爪句集全50巻の図書館や公共施設への寄贈をプロジェクトに加えている。本の寄贈は伝手を求めて道内の市町村の図書施設に行ってきている。札幌市に関しては、札幌市中央図書館の協力で現時点では市内の18図書施設にそれぞれ全49巻の寄贈が行われている。この寄贈に関してご協力いただいた札幌市の関係者にお礼の言葉を記しておきたい。
 本爪句集の出版にはいつものように㈱アイワードと共同文化社の関係者にお世話になっておりお礼申し上げる。妻には毎回の爪句集出版に縁の下の力持ちの役を担ってもらい感謝している。
本爪句集もCFの支援をお願いしており、支援者のお名前をこの「あとがき」の最後に記してお礼としたい。

2021年11月06日

爪句集49集 あとがき

 「あとがき」を書いている時に、「覚え書き」にも書いたように「“ある日”の人は“別の日”には別の人になっている」典型例があった。10月(2021年)31日に第49回衆議院選挙があり、翌日11月1日に当選者の記事が朝刊を埋め尽くしていた。記事の中に北海道3区から立憲民主党で立候補して比例区で当選した荒井優氏の顔写真がある。
 荒井氏には2018年8月23日にeシルクロード大学(eSRU)の講師をお願いしていて、当時札幌新陽高校の校長だった同氏から高校経営の話を聞いている。2020年2月27日に同高校に爪句集寄贈のために出向いた時の荒井氏の写真が本爪句集に採録されている。
 総選挙翌日の空撮写真にその日の新聞記事とeSRUの講義時のパノラマ写真を貼り付けたものをこの「あとがき」に載せておく。写真に並べたQRコードを読み取る事で空撮パノラマ写真を表示して見る事が出来る。さらにそのパノラマ写真に記録されているQRコードを読み込むとeSRUで講義する荒井氏のパノラマ写真が表示される。
 本爪句集が出版される時には荒井氏は衆議院議員となっていて本爪句集の荒井氏は別人に見えてくる。爪句集に登場する他の方々にも多かれ少なかれ状況の変化はある。本爪句集はある人(時には人々)のある時の一瞬を記録したもので、そこに至る経緯もその後の経過も記されていないので人物記録からはほど遠い。写真に撮った人のインタビューを行っていてもその内容を爪句集には詳しく書いていないので、その人となりが表現されているとは言い難い。
 本爪句集の写真に写っている人から、中途半端に写真に出されて迷惑だと言われそうな懸念は、少ないにせよ、ある。著者がブログの記事で公開したものを、豆本の写真集にするからご承知おきください、の断りもなく勝手に再利用している。しかし、著者と接点があって残しておきたいその人の一瞬を紙に留める作業をあえて行った。ブログでは見返す事のない写真や記事でも、豆本ではあるとしても、紙媒体にしておくと見返す機会が増え、著者にも好都合で、前述の懸念にこの利点が勝っている。
 本爪句集に写真とお名前が出て来た方々は250名ほどで、集合写真に顔だけが写っている方々を含めると300名近くになるだろう。これらの方々とあの日あの時に交流があったことを爪句集出版に際し思い出していて、その機会が得られた事にお礼申し上げる。ページ数の制限で本爪句集に写真とお名前を記せなかった方々には、爪句集には採録できなかったけれど、あの日に共に居合わせた記憶があり、有難うと書き添えたい。
 この「あとがき」を書いている日に秋の叙勲の新聞発表があった。瑞宝中綬章受章者に自分の名前がある。受章者になったからといって本人が何か変わる訳でもない。しかし、他人の目には別の人になって見えるのかもしれない。事実お目にかかった事のない国会議員や会社の社長からの祝電が届き、昨日とは別の自分が居るような錯覚を覚える。祝電にはいちいちお礼の返事を出していない。その代わりこの「あとがき」に祝電やメールがあった事を記してお礼としたい。
 本爪句集出版に際してクラウドファンディング(CF)による支援をお願いした。CFは北海道新聞社が運営しているfind-hで、爪句集に関するプロジェクトの広告が紙面に出たのも受章記事と同日であった。その11月3日までにCFに支援を頂いた方のお名前を「あとがき」の末尾に記して、ご支援に対する感謝の気持ちを表したい。CFは11月末が締め切り期限であるけれど、前述の受章のお礼にも関連して、11月中に本爪句集を出版したかった。そのような事情もあり出版を急いだ。したがって、11月3日以降にご支援を頂いた方のお名前をこの爪句集に記せなかった点はご容赦いただきたい。
 このような急いだ出版に際して対応していただいた㈱アイワードの関係者にお礼申しあげる。最後にこれまでの爪句集出版と加えて受章に至るまで陰で著者を支えてくれた妻に感謝する。
(瑞宝中綬章受章者に名前が載った新聞報道があった日に―2021年11月3日)

クラウドファンディング支援者のお名前 (敬称略、支援順、氏名のカッコ内は爪句集全49巻寄贈先、2021年11月3日現在)
青木順子、三橋龍一、相澤直子、齋藤清、齋藤清(旭川高専)、柿崎保生、木野口功、奥山敏康、森成市、佐藤征紀、服部睦子、高橋昭憲(札幌市区民図書館)、亀谷良宏、坂東幸一、園部一也、惣田浩、田村麻由美、鳴海鼓大、町田隆敏、呉敦、国本利文、川島昭彦、近藤浩、石黒直文、及川欧、塚崎英輝、藤根信彦、無名会

2021年10月17日

爪句集覚え書き-49集

 本爪句集シリーズは、日々投稿しているブログの原稿を取捨選択して編集したものである。ブログ記事の対象は雑多で、写真に撮ってブログ記事が書けるものなら何でも、といった塩梅である。野鳥や動物、山野草や樹木、景観、建物、列車、天候、イベントとあらゆるものが爪句の対象である。当然これに人物も加わる。
 人物は見知らぬ人を写真に撮ることはほとんどなく、何かの状況で見知った人を撮影している。従って、人物の写真を集めたこの爪句集は、写真を主体にした交遊録ともいえる。ただ、爪句集のスタイルは爪句17文字と1写真につき110文字の写真の説明文なので、どんな状況でその人を撮影したのか程度しか記述できない。その人となりをある程度説明するには文字数が足りない。
 さらに野鳥とか花であれば年月が経ち個体が変わっても、個体を問題にしている訳ではないので、過去に撮影していても、同じ野鳥や花の名前で作句し説明が書ける。これに対して人物は社会における立場が変わっていく場合が多く、“ある日”の人は“別の日”には別の人になっている可能性がある。この状況で、同一人物でもその変化の経緯について説明し出すと短い文章では書ききれないし、爪句集ではそれを意図してもいない。
 本爪句集では書名が示すように“ある日”に撮影され写真に残された“あの人”なのである。ただ、説明の文章が短い点を少しでも補おうと、単なるスナップ写真ではなく、その人がどんな場所にいるかを見ることのできる全球パノラマ写真で撮影出来た人物を選んでいる。全球パノラマ写真の1部を切り取った写真と並べて印刷してあるQRコードをスマホやタブレットで読み込むと、全球パノラマ写真中の人物として見ることができる。
 しかし、このような全球パノラマ写真に撮影出来なかった人でも、交遊録的には残しておきたい方々もおられる。このようにスナップ写真しか残っていない方々については全球パノラマ写真と少しても整合性を持たせるため、後日撮影した空撮全球パノラマ写真の天空部分に貼り込んでみた。当然ながら人物を撮影した状況と空撮パノラマ写真には関連性は無い。
 交遊録といってもあまりのも個人的なものでは爪句集にまとめても読者に見向きもされないだろう。この点道新文化センターの講座で訪問した「都市秘境」を冠してもよさそうな場所や、海外旅行の観光地での一コマ、イベントでの一場面等々でそれなりに読者の興味を引き出す写真を選んだつもりである。しかし、これは著者の意図が読者とはずれているかも知れない。
 全球パノラマ写真で限られた紙幅の紙の本に、インターネットの技術を援用してページからはみ出してより多くのことを伝える形式の本は、交遊録を越えた本作りの可能性を拡大させるものだと考えている。例えば、QRコードを読み込んで再現した画像に又QRコードを入れ子のように描き込んでおくと、そのQRコードをさらに読み込んで幾層にもなる世界に入り込める。本爪句集でも2重程度のQRコードの入れ子構造を試してみている。
 このような紙メディアとインターネットのハイブリッド形式の本に問題がない訳ではない。インターネットでアクセスするためのデータはどこかのサーバに保管されている必要があり、そのサーバの保守が滞れば全球パノラマ写真は見ることができない。この点に関して言えば、紙に印刷してしまえば本が残る限りその内容を読んだり見たりできる紙媒体の強靭さが証明される。
 本爪句集を交遊録と位置付けると、よく顔を会わせる人でも、よく顔を会わせるが故に改めてパノラマ写真を撮る機会を逸していて、人物の距離感と比例して写真が採録されている訳でない点が気になる。その気になる点はあるにせよ、なるべく多くの人を爪句集に登場させようと試みた。写真は200枚を超していて、同一写真に何人か写ったものがあるから、多分300名を超す方々が爪句集に登場する。これはかなりの数であると思っている。
 ただ本爪句集に登場した方々の多くは(ほとんどが)この爪句集の存在を知らないだろう。その点が心残りである。しかし、その分あまりにも私的な出版物になっていない点の救いになっている。

爪句集第49集出版と寄贈プロジェクトCF
https://find-h.jp/project/tsumeku-49/detail

2021年03月27日

爪句集第47集「あとがき」

 空撮パノラマ写真を撮影し、空撮を行った日に野鳥や地上の花を別撮りし、これをパノラマ写真の天空部分に貼り付ける作業を、2020年から2021年にかけて毎日のように続けてきている。その成果が作品となり本爪句集に結実している。常時、空からの景観や野山の花鳥を気にしていたら、地上では足掛け2年間にわたるコロナ禍で、生活が様変わりしてきている。当然ながら本爪句集の出版にも影響が及んでいる。
 これまでは爪句集の原稿渡し、校正打ち合わせ等は印刷会社のアイワードに出向いて行っていた。それが著者の提案で、オンラインで行うようになって来ている。人との接触を避け、オンラインで仕事を行おうとする社会全体の変化が、オンラインでの出版作業を可能にしてきている。
 外出は空撮写真撮影とか、探鳥撮影とか人の居ないところに出向くだけで、街の中に出掛ける事はほとんどなくなった。そのような状況で、札幌市西区が企画したSDGs(持続可能な開発目標)啓発の写真コンテストに応募して入賞した。その作品展が地下歩行空間の「チカホ」で行われたので久しぶりに都心部に出掛け、西区市民の森で撮影し入賞したエゾライチョウの展示写真をパノラマ写真に撮ってきた。そのパノラマ写真に写る人々は全員マスク姿である。マスク姿はコロナ禍の生活では見慣れて気にも留めないけれど、やはり異常といえば異常な光景である。
 生活する上で、ネットに依存する部分が大きくなった事は爪句集の資金集めや頒布にも影響している。例えば、爪句集の出版をクラウドファンディング(CF)を利用して行うようになってきている。人と会う機会が極端に減り、口頭で爪句集の購入を頼むことが無くなっている状況では、出版予定の爪句集をリターン(返礼品)にしたCFは、ある意味コロナ禍に対応した出版と出版本の頒布方法かと思っている。CFの支援者は多くはないけれど、本爪句集出版に支援された方々はこの「あとがき」の最後にお名前を記してお礼申し上げる。

コロナ禍や マスク往来 写真展(2021・3・26)


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(画像クリックでパノラマ写真)

2019年06月03日

爪句集覚え書き―40集

 爪句集は本集で40集となる。区切りの良い集でこれまで出版して来て何が残ったのか考える。確かに、A7判の豆本の爪句全40集が、ネット上のコンテンツではなく、紙媒体の手に取ってみられるものとして目の前に存在する。豆本のような本作りが趣味であれば、これは成果に違いない。
 しかし、作品に重きを置くとしたら、爪句集に収められた内容が問題である。爪句集に収録した写真は、対象を上手く切り取っているだろうか。パノラマ写真のように全視界を収めた写真でも、紙媒体として印刷することになれば、どの視線方向の対象をどの程度の拡大率で切り取れば、写真で伝えたい事を表現できるだろうか、が問題で、その問題に対処できているだろうか。
 写真撮影の状況や対象の説明文や、それから抽出した17文字の俳句形式の写真のファイル名は、説明や単なる見出しの句以上のものを読者に伝えられるのでは、と思ってもみる。特に本集の場合のように、「クイズ・ツーリズム」へ誘う問題集であれば、「ここはどこ」の同じ設問が並ぶ事になりがちである。対象を変えた類似の爪句と説明文が並んでいるだけで、爪句や文章が読者の興味をそそるものから遠いのになってはいないかと心配になる。
 本にした爪句集はブログの投稿原稿を元に編集している。このブログ書きは著者の日々の単なる記録なのか、ブログを見る読者を相手に表現活動をしているのか、その軸足の置き方についても立ち止まって考える。前者なら爪句集に収められたものは著者のメモであり、後者なら読者を想定した作品である。実際は、メモと作品との間を行き来しながらこれまでの爪句集が出版されて来ている。
 爪句集が生活のメモであれば、費用をかけて本にまでして、メモにしては立派過ぎるものが残った事になり、それはそれで満足感がある。しかし、作品なら、読者からの反応の無い無言のネット空間に投げ込まれた、評価を欠く創作が本の形になっただけである。これでは、著者の満足を除けば、費用に見合った爪句集の“レゾンデートル”が見出せない。
 作品は読者を待っている。ネットの世界では作品と読者は直接的に結びつく事が可能となる。ブログにおけるコメントがそれで、匿名(ハンドルネーム)でも実名でも、短くても長くても、ブログ記事に並べて読者の感想を述べる事ができる。コメントはブログ記事の主題から離れても構わない。著者としてはそんな読者を期待するのだが、期待は外れる。
 爪句集の出版に係わる人に声を掛けてみる。1か月に1回でも、近い将来に爪句集に変身するブログの記事にコメントを書いてほしいと伝える。爪句集出版の費用は著者が出しているのだから、いってみれば本作り客の要望である。しかし、1行のコメントも無いのには首を捻る。どうしてなのだろうか。まあ、依頼された本の出版を従来通りのやり方で仕上げて、余分な仕事はしたくない、というのも分からないでもない。しかし、40集も出版して来た実績がこの程度のものかと落胆する時もある。
 本爪句集のテーマのクイズ・ツーリズムも豆本からネットの世界を介して広がる探訪の世界で、提唱者としては面白いと思っていても、これも読者の共感を呼ばねばアイディアは消えて行く。空撮パノラマ写真という、現時点では特殊な写真技術を組み込んだ爪句集なので、新しい形式の写真集としても評価されても良いとも思っている。しかし、それに対する評価もあまり聞こえてこず、著者の期待はここでも外れる。しかし、個人で全40集の出版は、自分の内では、他人においそれと真似される事のない実績であると思っている。

2019年01月16日

「爪句@クイズツーリズム」あとがき

 第38集となる本爪句集は、第36集「爪句@マンホールのある風景 上」、第37集「爪句@暦の記憶」に続いてクラウドファンディング(CF)のリターン(返礼品)として出版している。この「あとがき」の最後にお名前を記した方々へ送られる事になる。
 前2回のCFを試み、いずれもリターンに爪句集を揃えた。この経緯があり、新しく爪句集出版をCFで行うなら、テーマとしても新機軸を考えねば、支援してくれる人もいなくなる。そこで考え出したのが「クイズツーリズム」である。
 本爪句集とスマホ(タブレット)があれば、謎解きの要素が加わったネット上での旅行が楽しめる、というアイディアである。クイズを解きながら旅行をする問題集を爪句集にしてみた、という試みである。著者としてはこのアイディアは支持され、CFの支援者もそれなりにいるだろうと予想した。
 しかし、この予想は当たらなかった。群衆(クラウド)からの資金集め(ファンディング)とは名ばかりで、寄付者は著者が直接依頼したお顔のわかっている方々ばかりである。それも、依頼しても成功率はかなり低いものだった。
 物は試しで、今年の年賀状にCFを行っている会社のHPに掲載されている企画ページのURLを手書きする。ただ、あからさまな支援依頼は書いてはいない。お年玉付き年賀はがきなので、出したとほぼ同数の受け取った賀状の切手の当せん確率ぐらいの支援者があるかと予測する。
 その結果、世の中は甘くはないと知る事になる。年賀状を媒介にした寄付者は0であった。これは最低1000円の寄付金(爪句集1冊と送料を含んでいる)が高いという問題ではなさそうである。著者が面白いと思っていても、他人には興味の無い事で、面白さの共有にギャップがあるのに著者が気付いていないのが原因らしい。
 さらに言えば、出版の度毎に大赤字を抱えて本爪句集を上梓している行為も、他人から見れば単なる著者の道楽にしか見えなくて、やがては廃棄物となる紙の固まりを作り出しているだけなのかも知れない。爪句集出版に共感が得られていない。著者が弱気になれば、そうではないという編集者でも居ればよいのだが、それも期待できない。
 昨晩、NHKスペシャルの番組でエベレスト登頂に挑みつづけて昨年遭難死した栗城史多氏のドキュメンタリー番組を視た。異色の若き登山家の死、ヒマラヤで自撮り映像ネットで“冒険共有”、広がる共感そして批判、との番組タイトルである。そこには「共有」、「共感」のキーワードがある。本爪句集のCFはクイズツーリズムの面白さを共有できずに失敗したのだと思えてくる。
 それでもCFに寄附者がおられ曲りなりでも、リターンの本爪句集が出版できたことはよかったと思っている。出版に際してご協力願えた共同文化社の関係者にお礼を申しあげる。
 道楽の爪句集出版でも、陰ながら支えてくれている妻には毎回の如く感謝の言葉を記しておきたい。
 なお本爪句集のCFの支援者には、お名前だけを最後に記してお礼としたい。

 故栗城史多氏を追いかけたNHKスペシャル番組を視た翌日に―2019年1月15日

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(ACTNOW社のHPから)

2011年09月24日

爪句@札幌花散歩・色校

 現在爪句集シリーズの13集目の出版を準備している。「爪句@札幌花散歩」である。色校も終わり、10月上旬には出版の予定である。花の盛りの時の写真が多いのだが(本ブログに載せた原稿をまとめてある)、出版時には花の季節は終わろうとしている。したがって、書店での売れ行きは期待できないと思っている。

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2011年03月09日

爪句集「爪句@マクロ撮影花世界」

 表題の爪句集が出版され、昨日届きました。発行日は雛祭りに合わせて3月3日にしています。

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 内容は花のマクロ撮影を集めています。清田有明にある「市民ふれあいの森」で見つけたコケイランも収めています。

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 この爪句集で10集目で、今まで出版したものを一緒にして撮ってみました。爪句集を出版するため毎日ブログを投稿していて、コメントが有ろうが無かろうが、この生活の基本パターンになっていることは、今後も続くことになりそうです。

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2010年01月03日

爪句集豆本の紹介

 株式会社アイワードが出している「月刊アイワード」という冊子がある。この冊子に「ほっかいどうの本」の欄があって、北海道で出版された本の紹介が行われている。同冊子の2010年1月号に「爪句@私の札幌秘境」の紹介が掲載されていたので転載する。

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2009年12月11日

他のブログにある爪句集の紹介

 時たまブログサーフィン(波乗りですな)をして、他のブログで爪句の紹介をしてもらっているのを見つけた。近著の爪句集豆本「爪句@札幌の秘境」の共著者の「アジアの占い師」さんのブログに爪句の紹介が出ている。爪句集の出版の実態は自費出版本であるので、口コミの宣伝をしてもらえると有難い。

2009年11月29日

北海道タレントナビ・ブログ

 原稿書きに飽きてくると、ネット検索などして気分転換である。「爪句@札幌の秘境」で検索してみると、北海道タレントナビ・ブログというのに爪句豆本が紹介されている。紹介者は共著者のお一人のSamajimaさんである。
 彼女は北海道のタレントの一人であったのだ(失礼)。このブログの画面コピペ(コピー&ペーストの略語らしい。ブログで時たま目にする)して載せておく。コピペの許諾云々なんて難しいことは言わないで(^-^;

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2009年11月23日

脱力系店長の本棚とリーブルなにわのカウンター台

 新刊の爪句集が書店の本棚に並んでいるかどうか確かめに行く。JR札幌駅の弘栄堂アピア店の書棚に、既刊の爪句集豆本と並んで、新刊の「爪句@私の札幌秘境」が置かれているのを写真に撮ってくる。

 爪句集の並んでいるコーナーに「脱力系店長の本棚」の張り紙がある。“脱力系”という言葉が流行っているのか、そもそも“脱力系”とはどんな意味なのか、爪句集豆本が“脱力系”なのか、今一はっきりしない。多分、“脱力系”とは“癒し系”と同義なのだろう。

 力を込めて写真撮影と句作を行ったものが、“脱力系”店長のお眼鏡にかなって、店長のお墨付きを得て、少しは販売促進に結びつくことになればよいのだが・・・

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 今度は、日ハムのパリーグ優勝パレードの写真を撮りに街に出たついでに、4丁目にあるなにわ書房リーブルなにわに爪句集豆本が置かれていないかチェックしてきた。この書店では、カウンター台の上に爪句集が置かれていて、ここなら本代の支払いを済ませる客の目に留まり、絶好の場所である。さて、売れ行きの方はいかがなものか、気になるところである。

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 リーブルなにわでは秘境本もチェックしてきた。こちらは手書きで「札幌の秘境」(北海道新聞社)の宣伝が、本の前に置かれてあった。書店内で、この手のことに経験を積んだ店員が行っているのだろうが、記念になるので、これも写真に収めてきた。

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2009年11月18日

爪句@私の札幌秘境

 爪句集豆本「爪句@私の札幌秘境」が出版されました。今回の爪句集は、北海道豆本series 6ということになります。編著者の私の他に、10名の共著者がいます。このシリーズ豆本の第1巻目は昨年(2008年)に出版ですから、2年間で6巻として、年平均3巻の割りで出版していることになります。さて、来年はどのくらいこのシリーズ本を増やすことができますか・・・

 この爪句集豆本、札幌のメジャーな書店にならぶはずですので、機会があれば手に取って見てください。500円の価値ありと思われたら、ご購入のほど、よろしくお願いします。

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2009年10月31日

爪句集の色校

 本の印刷に入る、最終段階の校正を「色校」と言っている。文章の校正も終わり、実際に印刷されたときの色合いの、最終チェックという意味である。その色校時に写真を撮ってきた。

 爪句集豆本のシリーズもこれで6巻目である。今回は共著の爪句集で、タイトルは「爪句@私の札幌秘境」である。書店には11月20日には並ぶ予定である。このシリーズ、10巻ぐらいまで続くと、それなりに認知度を得て、元々出版部数が少ないので、あるいはきこう本となって、プレミアムがついて流通するかもしれない、と夢と現実の中間ぐらいのところで考えている。

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2009年04月26日

爪句@札幌の四季

 発行日が4月29日付の爪句集「爪句@札幌の四季」が紀伊国屋書店札幌本店に並んでいるのを確かめてきました。シリーズの5巻目の爪句集豆本となります。いつもの通り、店員に咎められないようにデジカメを取り出して、豆本が並べられている棚を密かに撮影してきました。秘境本の脇に積まれているのが今回の爪句集です。

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 スキャナーで取り込んだ豆本の表紙です。定価はワンコイン(税込み500円)に設定してあります。

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 爪句集はいずれも100テーマで、各テーマ2首ですから、5巻で1000首作句していることになります。即席での作句が多く、推敲を重ねたものではないので、数が多くてもあまり自慢にはなりません。でも、継続は力なり、で月日が経つと爪句の数も増えています。もっとも、自分で作句したのかどうか覚えていない爪句が多くなってきているのも事実です。

 

2009年03月08日

デジタル文芸としての「爪句」

 「デジタル文芸」なる言葉があるのかないのか、文芸評論家ではないのでわからりません。造語の域を出ない言葉かもしれません。この言葉を用いた標題の論評みたいなものを書き、明日、月曜日(9日)の北海道新聞夕刊に掲載と、担当デスク氏から連絡を受けています。

 主旨は「爪句」はデジタル文芸の一ジャンルであり、デジタル機器を駆使して文芸作品を作って、発表していく最近の「デジタル文芸」の一つの支流になり得る可能性について、少しばかり述べています。ブログについての引用もあります。

 ひとくくりに、文芸の世界と呼んでしまうと、この世界は保守的です。極論してしまうと、俳句・川柳は5・7・5の定型を保ち続けてきています。だから、俳句・川柳として文芸の大支流として残ってきているともいえます。ここで、芭蕉の有名な「不易流行」の考え方、変わらぬもの(不易)にはマンネリが同居するから、常に変わっていくもの(流行)を追い求める必要がある、と簡単に理解すると、俳句という型の不易に最近のデジタル処理による「流行」を加えてものが「爪句」なり、といった考察もできます。

 新聞にこんなあやふやな話はチト書けないし、また書くスペースもないので、紙面では「爪句」の説明と出版豆本紹介程度となっています。

2009年02月25日

爪句@北大の四季

 本日、共同文化社から「爪句@北大の四季」が納品されました。北海道豆本の4巻目となります。3巻目までは400円でしたが、4巻目は500円にしました。ワンコインというのが気に入っただけで、出版経費を積み上げて、冊数で割って定価を決めている訳ではありません。どう転んでも赤字であることには変わりないので、定価は好みで設定しています。

 改めて爪句集に目を通すと、デジカメを操作でき(つまりデジカメで写真が撮れて、PCで写真の整理ができ)、日本語で五七五を並べることの出来る人は、この程度の「デジタル文芸」(北海道新聞の文化面にこの造語の論評を書きました。掲載は3月に入ってからの予定です)爪句集の原稿は容易に作れるものだろうと思っています。写真も爪句も私よりは評価の高いものが出てくることは容易に予想できます。

 平凡な写真と凡句を並べた点で評価を受けなくても、シリーズで爪句集を出版してきて評価してもらえる点は、多分「爪句」という造語で初心者芸(私のことです)で豆本にして、実際に出版を続けている点であろうと思っています。これには、時間とお金がかかります。ただし、年金生活者(言葉通りにそうです)の私には時間はあっても、年金以外で収入がある訳ではありません(もっと正確にいえば不定期の僅かな収入があるけれど、必要経費で出ていってしまっている。こんなことブログに書く必要がないのですが、ブログをROM状態で覗く人は、書き手のプライバシーが覗けることを期待している面も大いにあろうかと、サービスで書いています)。何をい言いたいかといえば、年金生活という制約のなかでの出版である点を強調したいということです。

 では爪句集豆本作りをやる目的が那辺にあるのか、の話になりますが、そのメリットを書くほどのサービス精神はありません。書いたところで、アホかいな、といわれそうな部分もありますので・・・

 まあ、ともかくこの豆本も札幌市内の書店に並びますので、手にとってみて、ワンコイン(500円)に値すると思われたらご購入方よろしくお願いします。

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2009年02月12日

色校

 本の出版の最終校正を色校といいます。最後なので、色の刷り上りをチェックする、といった意味でしょう。爪句集豆本の色校のため、本日出版社まで出向いて、色校作業です。

 そのとき、既に出版されている「ワンワンの会社勤務④」を渡され、手にしました。

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 A4判の220pageのオールカラー本です。本の内容のさわりはこちらのブログにあります。爪句集豆本と比べると、いかに堂々たる本であるかを、写真で示します。豆本の6倍の大きさ(面積)です。

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 この本はワンワンの会社勤務のブログを本にしたものです。ブログで記事を読むのと、本のページをめくって読むのはやはり違います。この本をご希望の方で、なんらかの方法で郵送先を教えていただけるなら、無料(送料も)で送ります。

2008年12月26日

爪句とは何か―その4

 明年の早い時期(2月頃)に爪句集豆本の4巻目を出版しようとしている。各巻の「まえがき」部分に「爪句とは何か」のシリーズ解説を書いていて、4巻目のものの一部を以下に載せておく。

(前略)
 例えば、ここに示すような写真を撮ったとする。これだけなら、朝日が木の間から見えている写真である。この写真に爪句を加えることで、写真と爪句の制作者が、何を伝えたいのかがはっきりしてくる。もし、朝の散歩を強調したければ、出来、不出来は横に置いておくとして
 散歩時は 遅れてくるか 日の出どき
という爪句でもよいだろう。秋の季節感に力点を置くとすれば
 この季節 射光届いて 枯れ梢
といった作句も可能である。

 問題は、爪句が単なる写真の情景の説明で終わってしまう点である。五七五の語句を並べて、どこまでが単なる説明で、どこからが文芸的爪句なのかは、作者や読者の判断に委ねられるものであるにしても、その線引きの基準がある訳ではない。
(後略)

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2008年08月17日

北大の四季

 爪句集「北大の四季」出版の準備をしていて、冬、春、夏を経過して、これから秋に入る。四季にわたる北大構内の景観が主体になるのだけれど、やはり写真に写った人物が面白い。ただ、これまでの写真と原稿を整理していて、本にした時のプライバシー侵害(肖像権侵害になるのだろうか)が気になっている。写真に写っている人達の了解を取っている訳でもないので、ブログとか本に了解無しに(了解のとりようもなく)載せてよいものなのだろうか、の判断に迷う。例えば、今回のような写真と原稿である。豆本なので写真は小さく、大学祭時の写真なのでまあ良いか、と思う一方で気がかりな点もある。この点についてブログを見た方のコメントがほしいところだけれど、ROMの皆さんからのコメントを期待しても無理だとは知ってはいるのだが・・・

女子学生

 大学祭のようなイベントで学生の顔が生き生きとするのは、やはりそれが楽しいからだろう。勉強時にはこの笑顔は期待できない。本物のピエロはどこかペーソスを秘めた笑いを演出するけれど、この女子学生達の演じるピエロは底抜けに明るい。女子学生が並んで宣伝している屋台の看板にMr.チュロスとあって、チュロスがわからなかった。インターネットで調べるとスペインの揚げ菓子の食べ物である。食べてみるにも、この雰囲気では買ってみる勇気はなかった。

学祭は 笑顔のピエロ 主役なり

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チュロスとは 揚げ菓子と知る 大学祭

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2008年07月26日

爪句展の準備

 「爪句@都市のデザイン」の出版の記事が本日(26日)の読売新聞の札幌・石狩版に掲載されました。この記事にも案内が出ている爪句展が明日から紀伊国屋書店札幌本店で始まるので、グッドタイミングです。その爪句展の準備を本日行ってきました。

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 同店の玄関先には爪句展のポスターが掲示されていました。このポスターが展示されているインナースペースで明日の午後2:00~3:30で講演会を行います。

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 同店二階のイベントスペースで行われる爪句展の写真展のため、100程度の写真の飾りつけを行いました。飾りつけは意外と時間のかかる作業です。どうにか体裁が整って明日からの爪句展の準備を終えることができました。

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2008年07月19日

爪句展案内

 爪句第3集「爪句@都市のデザイン」(共同文化社、2008年7月10日)を出版しました。218ページの豆本仕立てで、オールカラーで、400円です。自費出版で宣伝もしなければならないので、7月27日~31日、紀伊国屋書店札幌本店で「爪句展」を行います。

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 爪句展のポスターも作ってもらったので掲載しておきます。この爪句展で、7月27日(日)14:00~15:30、同店一階にあるインナースペースで「爪句と豆本制作の面白さ」と題して著者が講演を行います。無料です。書店側としてはお客が集まればとの思惑で場所を貸してくれるので、ある程度人があつまって講演会の形が整うようにと宣伝を行っています。
 本作りは面白くても、販売が大変であるのと同様、講演会で話すことは苦にならなくても、人集めが大変だ、というところです。

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2008年04月04日

店頭に並んだ爪句集

 昨日は爪句の第2集目の豆本(爪句@札幌の花と木と家)が販売されたので書店に寄って見てきました。今回の爪句集の奥付に記載してある発行日は4月1日(この日は個人的な年中行事があるので。今回の著者名もちょっとそこら辺のニュアンスを出しています)にしてあり、その直後に店頭に並ぶことになり、スケジュール的にはうまく行きました。

 紀伊国屋書店の札幌本店やオーロラタウン店では良い場所に置いてもらっていて、これで売れないとすれば豆本の企画が頓挫しかねません。まあ、売れるかどうかは別問題として、自分の表現したいものを世の中に出すのは、その行為だけで満足の行くものです。

 「リーブルなにわ」の棚には、写真のようにこれまで出版された豆本が爪句集と一緒に置かれていて、出版した爪句集は書店の在庫の豆本の販売にも一役買っているようです。豆本フェアのような企画(これは本屋の企画でしょうが)も頭をかすめ、市内で制作されている豆本で、必ずしも書店にはならばないだろうものも加えて、ある期間販売するコーナーを設ける、なんかもよいのでは、と考えていて、もう1,2点新しい自分の豆本が出版できた時点で企画が日の目を見るように動いてみようかと考えています。

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2007年12月14日

爪句@景観百景

 爪句集(豆本)の表紙の選定の参考にするため、秘境を歩こう講座の受講者の皆さんの意見を聞きました。5点ばかりの表紙のデザインから一番票が入ったものを載せておきます。毘砂別の千本ナラの写真をあしらったものです。私もこれがよいかなと思っていたので、これを表紙にすることにしました。爪句といっても 5 7 5 が並んでいるだけで、気分次第で次々と変えてみたくなります。校正時にこれを頻繁にやると印刷会社から嫌われますので、校正段階での推敲はほとんど出来ず、駄作が並びそうです。しかし、豆本の爪句は現時点で無視されても、後々評価されるかもしれないと思っています(何か新しい試みをする者は、こんな夢想をする自信家が多いと、自分の経験で確信を持って言えます)。自費出版豆本ですので、ご希望の方ご一報ください。出版後メール便で送ります。

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2007年12月05日

閃光を 跳ね返す裸身 黄金(こがね)色

 JR札幌駅の西コンコースにある人魚姫の像を撮影するとき、フラッシュ撮影ですと光が反射して像が黄金色に写ります。フラッシュ無しだとくすんだブロンズ色となります。この差の違いに驚きます。札幌市内で人魚姫像のコピーを探しているのですが、今のところ西区のパンの博物館の北欧館の前にあるものしか見つかっていません。

ふるさとの 海涼しきや この猛暑

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2007年12月03日

旅人の 残像となり 赤い脚(あし)

 爪句集(豆本)出版の校正作業に入っています。先週都市秘境探検で歩いたJR札幌駅南口の東コンコースの「旅人の残像」のオブジェ(彫刻?)をテーマにしたページの校正刷です。100テーマを収録する予定です。何で爪句なのかは爪句集に解説してあります。豆本を出版するのは面白いのですが、その後の販売に頭を痛めます。

人歩き 脚(あし)も歩いて コンコース

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